減量、減量、また減量(江頭教授)

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 いや、もう大変だったんですから。でもこれも良い経験ですよ。自分にとって本当に必要なものはなにか、そんな事を真剣に考える機会が人間には、必要なんじゃないかなぁ。

 何の話かって?オーストラリアへの出張のお話です。このシリーズもそろそろ終わり。今回は帰路の飛行機にまつわるお話です。

 私が今回いた最後のフィールドはオーストラリアのパースを起点として約1000kmのドライブで到着という奥地です。ここから車で帰るメンバーもいたのですが一足先に帰国しようとSkippersという航空会社のLenora-Perth便を使う事にしました。Skippersはオーストラリアの内陸部への小型の飛行機を運用している会社です。定期航路の他にチャーター便も扱っていますが、良く依頼されるチャーター便を定期便にしている、とさえ思える節があります。

 我々のフィールドの最寄りの町、Leonoraは鉱山関係の人たちが働いていてPerthとの行き来に航空機を使う、というニーズがあるようです。もちろん、そんなに大人数が利用するわけではありませんから週3便の運行。機体も図のようなプロペラ機です。

 でも、Lenora-Perth間を2時間で移動できるとはありがたい。そう思って予約を取り、e-Ticketを印刷して現地へ 。準備万端、と思ったのですが、そのe-Ticketに「手荷物含めて荷物は15kg以内」という恐ろしい文言があることに、なんと現地で気がついたのです。なっ、何だってー!

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「maps.me」は便利な地図ソフト(江頭教授)

| 投稿者: tut_staff

 オーストラリアへの調査旅行、今回は私達がFieldで利用している「maps.me」というソフトの紹介です。

 国内国外を問わず初めての土地に行くと戸惑うこともたくさんあります。少しでも有効に時間を使いたい出張調査の場合、道に迷ってあっちをうろうろ、こっちをうろうろ、などという事態は絶対に避けたいところ。そこで力を発揮するのが「maps.me」です。

 なんとこのソフト、地図を表示するだけでなくGPS機能を使って自分が今いる位置を地図上に表示してくれるのです。そして目的地を指定するとその場所までの最短ルートを検索してくれます。もちろん、幾何学的な最短 ではありません。地図情報に基づいて実際に走行可能なルートを見つけ出します。そしてなななんと、その場所への道案内までしてくれます。

 えっ?GoogleMapと同じでは?

 それはそうですね。でも一つ大きな違いがあります。この「maps.me」の地図情報は事前にダウンロードしたものが使用されています。このため「 maps.me」はインターネット接続ができない場所でも利用可能なのです。我々が調査対象としているフィールドでは必ずしも携帯がつながってネットと接続できるわけではありません。GPSは使えるがネットはつながらない、という状況が当たり前なのです。この条件では「maps.me」 のメリットは 大きいわけですね。(もっとも、最近GoogleMpaでも地図情報をダウンロード可能になっていることに気がつきました。とはいえGoogleMpa の基本設計は常にネットとつながっていることが前提だと思います。)

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なぜ農場に木を植えるのか(江頭教授)

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 オーストラリアへの出張のお話を続けましょう。前回、農場の中に造った植林サイトのドローンによる映像を紹介したので、今回はそもそも「なぜ農場に木を植えるのか」について解説したいと思います。

 まず、下の画像は件の植林サイトのGoogleEarthによる映像です。写真中、道路が左下から右上に通っているのが分かると思います。私達の植林サイトはこの道の図中で下側(南側)の中央付近に造られています。(GoogleEarthにはまだ反映されていません。)

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 この植林サイトの道路をと横切って上側(北側)に写真で色が変わって見える場所が見えると思います。この場所の状況が下の写真です。

 

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植林サイトから道路に向かってやや傾斜があり、その谷間がこの写真の場所です。水が集まっているのですが同時に塩害も起こっていて木が枯れしまったのです。

 農場のなかの高度が低い部分に塩水がたまりはじめて塩害が起こる、しかもその塩湖が大きくなる傾向がある、という現象はこの西オーストラリアでは大きな問題となっています。

 低い場所に水が集まるのは分かるとして塩はどこから来るのでしょうか。この現象はオーストラリアが開拓されたとき森林を伐採して農場に作り替えたことが原因だと言われています。

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植林サイトをドローンで観察(江頭教授)

| 投稿者: tut_staff

 今回もオーストラリア出張でのお話。今回は預け入れ荷物で引っかかったドローンを使った時の話です。

 まずは目視でドローンを飛ばしながら適当な風景をパチリ。植林された樹木が列になっている様子がよく分かります。植林してから2年と少し。ユーカリの木がだんだん育っていることが実感できます。

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 さて、このような少し上空からみた風景、その場で目視する風景から想像はできるのですが、ドローンを使えばちゃんと写真として共有することができる。やはりドローンは便利な道具だと思います。

 そして、ドローンのもう一つの使い方は我々が普段見ることのできない高度からの映像だと思います。我々の植林サイトをより高いところから見たらどう見えるのだろう?高度100mからの映像がこちらです。

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本来、日曜日はお休みですが…(江頭教授)

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 オーストラリアへの調査旅行、今回はオーストラリアの街の様子について紹介しましょう。

 調査地の農場の最寄りの町(村?)、Wickepinの付近には良い宿泊先がないので近郊のNarroginという街に滞在して、そこからフィールドに通っています。パースとは比べものになりませんが、ハードウェアーショップや電気店、自動車修理工場などもあってフィールドで困った時によく助けられています。滞在中の食事もこの街のレストランを利用できますし、スパーマーケットで買い物をして朝ご飯は宿で済ますこともしばしば。昼食用のサンドイッチもここのパン屋さんで買ってフィールドに出る生活です。

 とはいえ都会とは違います。問題は店の閉まる時間が早いこと。現地で作業をして日暮れまでにはこの街まで帰ってくるのですが、それが大体5時半から6時くらいです。 (オーストラリは今は冬です。)このぐらいでほとんどの店は閉まってしまいます。もっとも、スパーマーケットはなんとか開いていますし、レストランももちろん開いています。

 ところが日曜日はいけない。スパーマーケットも閉まっているうえ、ほとんどのレストランも営業していません。やっているのは一部のファーストフードのお店程度。本来、日曜日はお休みですが、これは旅行者には厳しい状況です。

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オーストラリアは今は冬、のはずですが…(江頭教授)

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 オーストラリアへの調査旅行のお話。今回は現地の天気についてです。

 オーストラリアは南半球にありますから、日本とは季節が逆転しています。前回2月の出張ではオーストラリアは夏の終わり頃。それなのに、こちらの記事に書いたように猛烈な暑さに悩まされました。でも、今回の出張は夏の日本から冬のオーストラリアへ。暑い日本を抜け出して涼しいオーストラリアに行くことを考えて少しウキウキしていました。

 確かにオーストラリアは涼しい。特に夜の冷え込みは激しいものがあります。私達の調査対象地があるウィッケピン( Wickepin )という街は完全な平地で付近に山一つありません。2階建て以上の建物もほとんど無い状態ですから、晴れた夜の放射冷却であっという間に気温は下がります。

 逆もまた然りでして、昼はどんどん気温があがります。ですから、朝は「さむいさむい」と言いながらフィールドにでるのですが、昼には少し暑く感じる、夕方にはほどよい感じ、というのがこちらの一日となります。

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樹木の二酸化炭素固定量はどうやって測定するのか?(江頭教授)

| 投稿者: tut_staff

 今回もオーストラリア出張でのお話。今回はフィールドで木を切り倒した話を紹介しましょう。

 今回に出張の大きな目的の一つがこの「伐倒調査」でした。チェンソーで木を切り倒して枝と幹をバラバラに。枝から葉を一つ残らず引きちぎって…、動物で考えれば猟奇的な行為ですが樹木が固定している二酸化炭素の量を測るためは必要な作業なのです。

 皆さんは「一本の木を植えれば○○kgの二酸化炭素を大気中から取り除くことができます」とか「この森には○○トンの二酸化炭素が固定されています」と言った話を聞いたことはありませんか?でもどうやってその量を測ったのでしょうか。

 手に乗るような小さなものなら重さを量って組成を分析すれば炭素の含有量を決定できます。これに44/12を掛ければ固定されている二酸化炭素量を求めることができます。一方、量が多くても均一なものなら一部をサンプリングして同様の手順で二酸化炭素量を決定できるでしょう。

 でも森や木についてはどうすれば良いのでしょうか。

 木を切り倒して全部の重量を量る。単純ですが最後はこれしかないでしょう。実際、伐倒調査では切り倒した木をバラバラにして吊りはかりで重さを求めました。結構大変な作業ですが、これだけで終わりではありません。

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牧場?キャノーラ畑?(江頭教授)

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 オーストラリアへの調査旅行の話が続いていますが、今回はとうとうオーストラリアに到着です。この出張では大きく2カ所の試験地をまわりますが、まずは一カ所目。西オーストラリアのWickepinという町の近くの農場です。

 農場の風景はこんな感じ。

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 写っているのは羊です。農場で牧草を育てて羊を飼い、毛を刈り取って出荷するというのが農場の商売だというわけですよね。

 実はこの農場、以前にこちらのブログ記事で紹介した場所で、そのときの風景はこんな感じ。

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一面黄色のキャノーラ畑なのですが、いつから牧場に?キャノーラはやめてしまったのでしょうか。

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成田空港で預け入れ荷物をチェックされたはなし(江頭教授)

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  前回に引き続き、オーストラリアへの出張で経験したことについて紹介しましょう。

 オーストラリアに出張と言っても実は今回も出張まえのお話。前回のETA問題が解決して空港のラウンジに入ったところで呼び出しのアナウンスが。あれっ?自分に呼び出しがかかっている。やっぱりETAに問題があるのかな、などと思いながら窓口へ。

 「荷物に問題がある」そうで、「出発のゲートに行ってください。」と言われました。一体何だろう?「バッテリーが荷物に入っているそうです。」

 飛行機ではある程度の容量以上のリチウムイオン電池などは預け入れ荷物に入れることはできません。エネルギーをパンパンに貯め込んだ蓄電池が何かの拍子に暴走したら発火して火事の原因にもなり得るわけですからね。そのことは知っていたのでPC用のバッテリーパックはちゃんと機内持ち込みの手荷物に入れておきました。(バッテリーの手荷物での機内持ち込みはやや制限が緩いのです。手元ですぐに対処できるからでしょうか。)それにしても何が引っかかったんだろう。計測機器も一部持ってきていますが普通の乾電池駆動のものしかないはずだけど…。
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オーストラリアへの渡航にはETAが必要です(江頭教授)

| 投稿者: tut_staff

 私は今(2019年9月9日現在)オーストラリアに出張中です。今回はこの出張で経験したことについて少し紹介しましょう。

 海外出張ですからまずは空港に。出国の手続きのまえに航空会社(今回はANAです)のチェックインカウンターで手続きをして荷物を預けます。このとき、「ETAは大丈夫ですか?」と聞かれて「もちろん。」と答えます。

 そも、ETAとはなんでしようか。「オーストラリアへの渡航許可」のことで昔は大使館から紙の書類を発行してもらっていましたが今は電子化されていてElectronic Travel Authority、略して「ETA」と呼ばれています。以下の図の様に、ネット経由でのオンライン申請もできて有効期限は1年。私の場合は今年の2月にもオーストラリアに来ていますからそのときETAを取得しています。当時のETAは当然いまも有効…あれっ?今年の2月もそんな事考えてなかったっけ?もしかして、2月にはオンライン申請していないのでは?

 不安になってANAのカウンターの人に「確認してもらえませんか?」と聞いてみると端末を見ながら次第に険しい表情に。

 「少々お待ちください…」えぇー?

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