6月16日(日)に本年度最初のオープンキャンパスを行います(江頭教授)

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 大学とはどんなところなのか?大学にいる人間にはその風景が当たり前すぎて誰もが良く理解してくれている様に思い込んでいるふしもあるのですが、外部の人、特にまだ大学というものに行ったことがない高校生諸君にとって、大学はやっぱりよく分からないところでしょう。そう考えると大学が一般の人に開放される機会は、大学を知る、という意味で貴重なチャンスです。(もっとも大学は普通の日でも別に閉鎖されているわけではないのですが...。)私が高校生の頃にも学園祭などで大学を訪れる機会があり、それなりに「大学とはこんなところか」と思ったものでした。

 さて、最近では多くの大学で高校生向けの見学会「オープンキャンパス」が開催されているので、実際に大学を見る、というチャンスは確実に増えています。本学でも例年、この季節から夏休みに渡って数回の「オープンキャンパス」を実施しています。

 本学の八王子キャンパスでの直近のオープンキャンパス(+入試説明会)は6月17日、つまり明後日の日曜日に実施します。

 八王子キャンパスのオープンキャンパス、予約不要ではありますが、こちらから事前受付を行っていただくと当日の受付がスムーズにできるそうです。スタートは10:00(9:30受付開始)で 16:00(15:00受付終了)となりますが、入退場は自由です。

 オープンキャンパスのメインは各学部・学科それぞれの展示企画ですが、他にも時間と場所を指定してのイベントも予定されています。全体としての企画は「入試説明会」があります。11:25と13:00の二回が予定されています。また「保護者説明会」は12:10から。この時間は親子別行動というのもありでしょう。

 工学部のイベントは学部説明会と学生による「コーオプ実習」の体験報告が予定されています。「コーオプ実習」は企業での8週間にわたる有給の就業体験。本学工学部の特徴的な教育システムですが、ここでは入学希望の高校生諸君の少し先輩の学生さんから自身の経験に基づいた話をしてもらおう、という試みで昨年からスタートして好評だった企画です。

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「偏差値100」はどのぐらい凄いのか(江頭教授)

| 投稿者: tut_staff

 昨日のブログでは偏差値について

偏差値の点数が100点満点の試験の点数とよく似ていて、試験の点数のメタファーとなっている

割には

平均の位置という点で明らかに異なっている。

という点が問題ではないか、と述べました。

 今日のお題はその続きで、試験の点数と偏差値とで分布がどのくらいずれているのか、もっと単純に言うと試験で100点をとるのと偏差値100を取るのはどのくらい難しさが異なるのか、というお話です。

 「きちんと勉強していれば試験で100点が取れるはずだ!」という意見はともかく、試験で100点をとることはまあ、不可能ではないでしょう。では偏差値100はどうか?

 成績の分布が正規分布になっていると考えると偏差値60以上は約16%ほど。偏差値70になると2.3%ぐらいです。

 偏差値80はどうでしょうか。上位0.13%で、700~800人に1人、という計算になります。これが偏差値100になると350万人に1人、という確率に。これはなかなか達成できないのではないでしょうか。日本の受験生の総人数が100万人程度という実情を考えると偏差値100の成績優秀者は数年に一度の逸材。目指すとか目指さないとかのお話ではないでしょう。

 こうしてみると「100点を取るように頑張りましょう」というのは励ましのメッセージですが、「偏差値100を目指して頑張ろう」は単なるイヤミになってしまいます。

 

 

 

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偏差値ってどうよ?(江頭教授)

| 投稿者: tut_staff

 いえ、「人の価値は偏差値なんかじゃ計れない!」とか、そんな事を言いたいわけではありません。

 試験の点数など、全体のなかで自分がどのぐらいの位置にあるのか、単純に点数だけでは分からない。それはその通りです。例えばテストで70点をとったとしましょう。そのときの試験はひどく難しくて他の人がほとんど70点以下だった、というなら相対的に非常に良い点だった、ということになります。一方でほとんどの人が100点をとれる簡単な問題ばかりの試験だったとしたら70点は悪い成績ということになります。なるほど点数だけでは情報が不足している、試験の難しさを補正した指標が欲しい。これは納得できます。

 そこで、偏差値というものが使われているのだと思うのですが、偏差値の定義では「平均が50」で「標準偏差が10」になる様な補正が行われています。これってどうなんでしょう?というのが今回のお題です。

 まず、理系の人間として言わせてもらうと、50とか10とかが気に入らない。「平均が0」で「標準偏差が1」が適切ではないでしょうか。「0以上なら平均以上」「0以下なら平均以下」きわめてシンプルです。「正規分布なら-1~1の間に68%が入る」などすぐに理解できます。今使われている偏差値も理系の人は「偏差値30ってことは平均より下2σか、こりゃなかなかだぞ」という風に頭の中で変換しているのでは。

 「偏差値2か、凄いじゃないか!」とかいわれてもピンとこないとか、「あなたの偏差値はマイナスです」と言われると立ち直れない気がする、というのもわかります。実際、現在の偏差値の定義では、ほとんどの人の偏差値は30から70に収まることになるので、なんとなく100点満点のテストの点の様な数字になります。でも、というか、だからこそ私には良くない様に思えます。だって、テストで平均点が50点って低すぎじゃありませんか?70点以上とれるひとが2.3%(50人学級で1人くらい)というのもかなり極端なように思えます。

 

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修理完了!八王子みなみ野駅のシャッター(江頭教授)

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 東京工科大学の工学部は八王子にあります。大学へのスクールバスも八王子駅から発着しますが、実は最寄り駅は横浜線の八王子みなみ野駅です。(八王子みなみ野駅からもスクールバスは発着します。)

 さて、その八王子みなみ野の駅、大きなアーチを中心としたモダンな駅舎が印象的なのですが、実はここのところ改札口前のシャッターが故障していたのでした。最初はシャッターが半開きの状態で止まっていたのですが、やがてベニヤ板的なもので隙間が塞がれることに。今日直るのか、あした直るのかと気にしてたのですが、だんだんその状況に慣れたて気にもしなくなった頃になって、とうとう修理が始まりました。

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 まずシャッターの取り外しが行われました。こんなに大きなシャッターはさすがに特注品なのか。造るのに時間がかかるのは仕方がないのかな、と思っていると2週間ほどで次の写真の状態に。

 

 

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完全循環「型」ペットボトルって何だろう?(江頭教授)

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 6月5日のプレスリリースだそうですが、

“世界初”、店頭で回収したペットボトル100%使用 完全循環型ペットボトルリサイクルを実現

というニュースを見つけました。日本コカ・コーラ株式会社と株式会社セブン&アイ・ホールディングスが協力して店頭で回収したペットボトルをリサイクルする、という内容です。

 これはこれで良いのですが、気になる表現もあります。「完全循環型ペットボトルリサイクル」という言葉。「循環」と「リサイクル」は重複してないか?というツッコミはさておき、ペットボトルのリサイクルが完全だというのはどういうことなのでしょうか。プレスリリースではこの「完全循環型ペットボトル」という言葉に注釈がついていました。タイトルの「完全循環型ペットボトルリサイクル 」の「リサイクル」の部分があっさり削られています。

※1 本製品のペットボトルの原材料として、セブン&アイグループの店頭で回収された使用済みペットボトルをリサイクルしたPET樹脂のみを、100%使用していることを表します。

とあります。多分「100%リサイクル素材で作られたペットボトル」を「完全にリサイクル素材で作られたペットボトル」と言い換えて、「リサイクル素材で作られた」を「循環型」と命名したのでしょう。ですから「完全循環型ペットボトル」は「完全な循環型ペットボトル 」であって、「完全にリサイクル(循環 )するタイプ(型)のペットボトル」ではないのです。

 例えば、

100本のペットボトル飲料が販売されて、その100本の空のボトルが回収され、それを原料に新たなペットボトルが100本作られて再び100本のペットボトルが販売される

これが「完全にリサイクルするタイプのペットボトル 」からイメージされるリサイクルの姿ですが、そうであるならば

※1 本製品のペットボトルの原材料として、セブン&アイグループの店頭で回収された本製品の 使用済みペットボトルをリサイクルしたPET樹脂のみを、100%使用していることを表します。

と書かれているはずです。強調した二個目の「本製品の」が抜けている今回の定義では

100本のペットボトル飲料が販売されて、そのうち50本の空のボトルが回収され、それに他のペットボトル飲料の空ボトルを加えて、それを原料に新たなペットボトルが100本作られて再び100本のペットボトルが販売される

でもOKという表現になっています。

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第一クォーター最終週(江頭教授)

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 4月にスタートした新年度、従来の前期後期の学期制なら今頃は「前期も半分過ぎて折り返し点です」ということになるでしょう。実際、本学科の1、2年生にとってはその通り。気を引き締めて前期残りの期間を充実させましょう。

 ただ、応用化学科の3年前期の授業はクォーター制で行われています。クォーター制とは前期を第1期、第2期の二期に分けて行うもの。本来は1年を4期に分けて行うものですが、本学のクォーター制は前期後期制の一方の期を二つの分ける、やや変則的な制度です。(ハーフ・アンド・ダブルクォーター制とでもいうのでしょうか?)

 でも、なんでこんな制度に?

 これは本学工学部の教育の重点の一つ、コーオプ実習制度に対応したものです。すべての学生が企業で8週間の実習教育を受ける、というのがこの制度の要点ですが、では前期15週間の残りはどうしているのか?もちろん遊んでいる訳ではなく、授業を受けるのですが、こんどは授業期間は短くなってしまう、という問題があります。

 そこでクォータ制。1週間に受ける授業の科目数は少なくなりますが、一つの科目は原則週2回実施します。(一部2回より多い科目もあります。)半分の科目を倍のスピードですすめるのがクォータ制。そのため、本年度の第1期が今日(6月7日)という早い時期に終了となったわけです。

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電子レンジでコップ1杯のお湯を沸かすには何分必要か?(江頭教授)

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 電子レンジはとても便利。最近はコンビニで「レンジでチンして」食べる食品が売っています。そんな食品には大抵「500Wで○○分、1500Wで××分」などと記載があるのですが、ではそんな記述のないものを暖めるにはどのぐらいの時間が適当なのでしょうか。

 最も簡単な例として水を加熱してお湯を沸かす場合を考えて見ましょう。電子レンジで消費されるエネルギーが完全に水に伝わる、と考えればこれは熱の仕事当量(1g=1mLの水の温度を1℃上げるために必要なエネルギーの量です)を使って簡単に計算できます。

 まず電子レンジの出力が500Wだとすると1秒で500Jのエネルギーが水に供給されることになります。熱の仕事当量は4.19Jですから1mLの水なら500÷4.19 =119.3より、約120℃の温度上昇があることになります。おっと、これでは沸騰してしまいますね。逆に120mLの水なら1℃温度が上がる、と考えましょう。

 1分間=60秒なら120mLの水を60℃暖められます。水の初期温度にもよりますが、例えば20℃からスタートすれば80℃。いい加減のお湯ではありませんか?

 コップ1杯の水を、例えば180mLとすれば水の量は1.5倍。したがって500Wの電子レンジならコップ一杯で約1分半と言うことになります。

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レジ袋有料化は法律で義務化するべきなのか?(江頭教授)

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 2019年6月4日の朝刊をみると、「レジ袋有料化」の見出しが。ネットで検索してみても同様の記事がごっそり。「えっ、八王子みなみ野の三和では既に有料ですが。」いえいえ、有料化というより、無料配布禁止の方が正確です。レジ袋が有料の店がある、という状態からレジ袋が無料の店がない、という状態にしたいわけです。「そうか、八王子みなみ野のアクロスモールのR-genkiでも有料化されるのか。」まあ、固有名詞はともかく、そういう方針だということですね。

 「有料か無料か、そんなことは各お店が独自に決めれば良いのでは。確かに節約重視の消費者は無料の店に行くだろうけど、有料化した店には意識の高い消費者が集まるだろう。どの程度のレジ袋が配られるか、それは消費者の行動の結果として決まるべきものなのでは。」というリベラルな考え方が自由主義経済の下では正解だと思います。その一方で、便利だけれど有害なもの、もっと正確に言うと、使う人にとっては便利だけれど社会全体から見れば有害なもの、の使用の可否を消費者個人、つまり利便性だけを享受する人、の判断に任せるのは間違っているという考え方もあるでしょう。利便性を独占する消費者の行動を社会的な利害を代表する法律で規制することを正当化する理屈です。

 

 

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サステイナブル工学基礎 学内施設見学(2019年度)(江頭教授)

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 本学の工学部が掲げる「サステイナブル工学」、その最初の授業として本学2年生が履修している授業が「サステイナブル工学基礎」です。本年四月からは2018年度入学の第4期生が受講を始め、第4回目の講義が行われています。

 この「サステイナブル工学基礎」で行われるのが学内施設の見学。工学部三学科が代わる代わる学内のサステイナブル工学に関係の深い施設を見学します。6月3日には我々応用化学科の見学が行われました。今年は授業の構成が変更された影響で例年より1週間遅れての見学となりました。

 見学は、まず「スマートハウス実習棟」という専門学校の施設からスタート。太陽電池が乗っている建物です。太陽電池パネルで電力すること、建物の断熱性を高めて冷暖房の必要エネルギーを削減すること、地中にたまった熱を熱源として用いることで消費エネルギー以上の暖房効果を実現すること、などいろいろな家庭向けエネルギー関連技術の設備があり、その運用や施工方法を学ぶ場所となっています。

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 写真の奥に写っているのは電気自動車のリーフ。これもスマートハウスのシステムの一部ですが、自動車としてよりも、移動可能な大容量蓄電池として機能しているそうです。

 

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八王子みなみ野駅からの通学路(江頭教授)

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 東京工科大学に入学した学生さんたちのほとんどはスクールバスを利用して通学しています。八王子キャンパスへのスクールバスは2系統。一つは八王子駅南口から。もう一つは八王子みなみ野駅からのルートです。
 八王子駅から大学まではそれなりの距離がありますが、八王子みなみ野駅は本学の最寄駅ですから大学まで歩くこともそれほど大変なことではありません。では実際に八王子みなみ野駅と大学はどのくらい離れているのでしょうか。

 下の図は駅と大学周辺の航空写真で、赤いラインが通学する経路になります。八王子みなみ野駅の改札をスタートして、ゴールは本学科がある片柳研究棟の入り口としました。この距離を測ってみると1.45km。徒歩で20分弱といったところでしょうか。若い学生さんたちなら普通に歩ける距離だと思いますが、もちろん皆さん駅に住んでいるわけではありません。八王子みなみ野まで行程によってはスクールバスは必須かもしれません。

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