コーオプ実習成果報告会(江頭教授)

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 本学工学部の特徴であるコーオプ教育、その中心と位置づけられる「コーオプ実習」は8週間にわたる企業での就業体験です。応用化学科では3年生を対象に本年度の前期に行われましたが、昨日、12月12日にはその「成果報告会」が開催されました。

 この「成果報公会」はコーオプ実習に参加した3年生諸君が実習の経験を振り返り、そこで得たものをポスター形式で発表するイベントです。我々応用化学科、そして電気電子工学科の3年生が参加する「成果報告会」はこれで2回目。機械工学科の学生が参加する夏の「成果報告会」も含めると4回目の開催となります。約200人が発表するので2会場、40分×3回の交代制となりました。我々教職員はもちろん、コーオプ実習に協力していただいた受け入れ企業の皆さんも招待させていただきました。

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第10回 大学コンソーシアム八王子 学生発表会で本学科有機合成化学研究室(上野研究室)の小池健太くん(大学4年)がポスター賞を受賞しました!(上野講師)

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 2018年12月8, 9日(土, 日)に八王子市学園都市センターにおいて第10回大学コンソーシアム八王子学生発表会が開催されました。この学生発表会は、八王子市に位置する大学や高専の大学生や大学院生が日頃研究している研究成果を発表し合うことで研究を活性化することを目的としています。

 本学工学部応用化学科は2015年度に新設され、今年で4年目になるため一期生が卒業年度になっており、卒業研究も本格的に行われています。今回はその研究成果として、有機合成化学研究室(上野研究室)大学4年の小池健太くんが「パラジウム触媒を用いた置換プロピルケトンとアリルエステルによる置換ベンゼンの形成」という題目でポスター発表を行い、準優秀賞を受賞しました。

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「サステイナブル工学」の授業いろいろ(江頭教授)

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 本学工学部の特徴のひとつ、それが「サステイナブル工学」です。「サステナブル」という言葉はそれなりに知られている言葉ですし「工学」はもっと一般的な言葉ですが、両者を併せた「サステイナブル工学」は実はかなり新しい用語でしょう。実を言えば「サステイナブル工学」という言葉は、まだいろいろな人がそれぞれにこの言葉から連想する以上の内容、共通の語義のある言葉とは言えないと思います。

 本学の工学部が設立された際に「サステイナブル工学」を我々なりに定義し、イメージが先行する「サステイナブル工学」に具体的な内容を与えたい、そう考えてカリキュラムが編成され、個々の授業の内容が決定されました。本学工学部のカリキュラムの中には「サステイナブル○○」という呼び名の講義はたくさんあるのですが、ここではダイレクトに「サステイナブル工学」と題した授業、具体的に「サステイナブル工学」を教えている授業をまとめてみたいと思います。

 まず最初は「サステイナブル工学基礎」。いかにも最初の授業、というタイトルですね。この授業は2年生の前期におこなわれます。応用化学科を含め、工学部の三学科が合同で受ける授業となっています。基本的には講義形式の授業ですが時には学内の施設見学やグループワークなども織り交ぜています。教科書は「サステイナブル工学基礎」。そのものズバリにタイトルですが、それは当然。この教科書、我々がこの授業のために書き起こしたものなのです。

 続いては「サステイナブル工学実習」です。

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入学準備ガイダンス(江頭教授)

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 昨日の日曜日(12月9日)には入学準備ガイダンスが行われました。

 入学準備って、気が早くありませんか?なんと言ってもまだ年内、入学試験もまだ始まっていないのに。

 いえ、こちらは指定校推薦の合格者向けの入学準備ガイダンスです。

 すでに合格が決まっている学生の皆さんに本学について知ってもらい、来年の4月までにどのような準備をすれば良いのか、について説明するためのガイダンスとなります。4月に入ってから行われる入学後のガイダンスに比べると参加人数は少なくて小規模なのですが、本学八王子キャンパスの全ての学部が一斉に行うため会場の準備や教室の移動は結構複雑なことに。担当された教務の先生が事務の皆さんは大変だった様子。本学の学生さんもアルバイトとして協力してくれました。

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乗っていた電車で人身事故に雄遇しました。(片桐教授)

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 12月1日土曜日の夕方から24年前にやめた会社の医薬・バイオ研究所の「同窓会」へ参加するため都心へ行きました。ついでに新宿でお昼を食べてから神田神保町の古書店街や渋谷の東急ハンズにも行こうと思い立ち、午前中に家を出ました。

 橋本駅始発の京王相模線の準特急に幸いに座れました。この日は乗客も比較的多く、車内はざわざわとしており、話し声や若い人の笑い声が聞こえていました。

 10時50分頃に千歳烏山駅を出てから電車の速度がだいぶ上がったところで、突然アナウンスがありました。

「緊急停車します、おつかまりください」

すぐに減速し、電車は止まりました。続けてショッキングなアナウンスを聞きました。

「ただいま、この電車は人身事故をおこしました。」

一瞬、車内がざわつきましたが、すぐに静まり返りました。

私の前に立っていたオバサンがひとこと

「マジか?!」

とぼそっとつぶやきました。

 私は5両目におりました。幸いにこの踏切事故による衝撃や音を聞くことはありませんでした。5分ほどして線路脇を制服の駅員さん(?)が前方から後方へと駆けて行きました。さらに5分ほどして、何種類かのサイレンが聞こえ、消防車が一つ後ろの車両の横の駐車場にやってきました。その消防車の回転灯を見て、先のオバサンがまた、

「マジか?!」

とつぶやきました。

 事故現場は私の座っている所から、数両後ろの踏切のようです。電車はその踏切から止まるまでに数百メートルほど走ったようです。

 比較的混んでいた車内でした。しかし、事故発生時から車内は異様に静かでした。

 車内放送の情報は十分ではありませんでした。情報不足はパニックを引き起こす原因のひとつ、と社会心理学の教科書には挙げられています。それでも、ざわざわとした雰囲気も、怒りの声もまったく聞こえません。ときどき遠くから携帯電話かメールの着信音が聞こえるだけです。奇妙な緊張感のある静寂です。

 私は『ああ、良くも悪くも日本人特有のレジリアンスだなあ。冷静なのか?,思考停止なのか?。』といささか不謹慎ですが、周囲の人の行動を観察していました。前の方で立っている人は皆,スマホを食い入るように見て操作しています。ある意味、外界への興味を失っているようにも見えます。恒常性バイアスのようなものでしょうか。それとも、騒いでもどうしようもないというあきらめ=大人の対応なのでしょうか。いずれにせよ、日本人は逃げ後れることはあっても、パニックを起こしにくいのでしょう。安全工学で教えたことを再確認しました。周りが静かにおとなしく事態が終息するのを待っている様子を見ていると、すこしイライラしている私自分を恥ずかしく感じました。これは多数派同調バイアスのようなモノでしょうか。

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見たことありますか?四角い電池(江頭教授)

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 さて皆さん、写真の様な四角い電池を見たことがあるでしょうか?これは6Pとか006Pと呼ばれる形式の電池です。昔はラジオなどに入っていたものですが、最近はあまり見なくなった様に思います。でも実験で使う温度計やテスターには今でも利用されているので、私の研究室では少し買い置きをしています。

 この電池、一番の特徴は9Vという高い電圧を持っていることです。子どもの頃、大人が電池が生きているか(起電力が残っているか)を確かめるために電極をなめているをまねていろいろな電池をなめていたのですが、この電池をなめてひどい目にあったことをよく覚えています。+と-の電極が並んでいるので両方の電極を一緒になめることになってしまいます。9Vの電圧ですから普通は感電ショックは感じない程度なのですが、ぬれている上にきわめて敏感な舌でこれに触れたのですから堪りません。しばらく舌が引きつっていた記憶があります。

 ではこの電池、どうやって9Vの起電力を実現しているのでしょうか。起電力の大きな化学反応にはどんなものが...。種を明かすと実は簡単。この電池は1.5Vの普通の電池を6個直列つなぎしたものなのです。6Pの6はそういう意味だったのですね。この電池は「角形(積層形)」と分類され、マンガン乾電池を積層したものは「6F22」、アルカリ乾電池を積層したものは「6LF22」という記号がつけられています。

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暑い!12月だというのに...(江頭教授)

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 きっと今日(12月4日)ブログを書く人は皆このネタを一度は心に浮かべたのではないでしょうか。いくら何でも今日は暑い。もう12月なのに…。

 私もキャンパスで建物間を移動する際には余りの暑さにジャケットを脱いで肩にかけて歩いていました。ふと「これって真夏のサラリーマンのスタイルの様だ」と思って少し笑ってしまいました。

 さて、暑い暑いと言っていても主観的に過ぎるので客観的なデータを見てみましょう。こんな時に頼りになるのはアメダス。今日、2018年12月4日のデータが既に閲覧可能です。以下の図はアメダスによる午後八時までの観測データのまとめです。最低気温は変わるかも知れませんが最高気温はこれで確定で良いでしょう。実に24.5℃。こんなことは観測史上始めてではないでしょうか?

 違います!

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グラフの原点はどこにとるべきか(江頭教授)

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 以前、アル ゴア元アメリカ副大統領の映画「不都合な真実」について紹介した記事で、ゴア氏が地球温暖化についての説明を「大気中の二酸化炭素濃度の上昇についてのグラフ」から始めている点を強調して、「わかっているな」と感じます、と述べました。

 このグラフの説得力、そしてこのデータを起点として地球温暖化に対して語り始めるゴア氏の視点の鋭さについては全く異論はないのですが、実は私は少しだけこのグラフに不満があるのです。

 このグラフの縦軸の原点、0になっていません。このグラフから

ここ60年で大気中のCO2の濃度は約4/3倍に膨れ上がった

などと結論づけることができるのですが、グラフを一見するともっともっと大きな変化を表している様にみえてしまいます。

 視覚的なインパクトを狙ってこのような書き方をしているのかもしれませんが、そういう姑息なやり方は返って内容への信頼感を下げるのではないか、などと思うのですが如何でしょうか。

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出典)気象変動監視レポート2014

全国地球温暖化防止活動推進センターウェブサイト(http://www.jccca.org/)より

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「45°の線に乗る」という表現(江頭教授)

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だから、○○の実測値を横軸、縦軸を計算値でプロットしたとき「45°の線に乗る」かどうかでしょ!

というような議論を以前からやっていたような記憶があるのですが、はて今の人に通じるのでしょうか。

「45℃の線」ってなんですか?

ぐぐれ!

いや、Googleで検索してもでてこないと思います。(「45°」じゃなくて「45℃」ならなおさら。)

 このお話、一つの物理量の予測値と実測値のように、本来等しくなると期待されるもの、が本当に等しくなっているか、を確認するような場合、両者を縦軸Xと横軸Yにプロットしたグラフで

Y=X

の関係が成立しているかを確認するという作業についてです。グラフ上のY=Xを表す直線を指して「45°の線」と呼んでいるのですが、この呼び名は縦軸Xと横軸Yが同じスケールになる場合にだけ当てはまるものなのです。

 昔は、具体的にはパソコンを使ってグラフを書くことが一般的になる以前には、グラフを書くために「グラフ用紙」を買ってきて、そこに印刷された目盛りにしたがってグラフを書いていたものです。一般的な市販のグラフ用紙は縦方向も横方向も同じ間隔の目盛りが入っているので、普通にグラフ用紙を使っている限りY=Xを表す直線の傾きは45°、つまり「45°の線」になるわけです。

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きびしい先生、やさしい先生(片桐教授)

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 鬼仏表というものがあります。これは、昔の大学生の間で、単位を取りやすい先生を「仏」、単位を取りにくい先生を「鬼」にたとえて、その評価をまとめた小冊子のことです。最近は楽天が「みんなのキャンパス」で全国規模のWEBページを作っているようですね。

 試しに、私の前の大学での「安全化学」の評価を見ますと、

  内容充実度 ★★★★★

  単位取得度 ★★

でした。なるほどねぇ。

 コメントの中には「精神的に結構きつい講義で、人によっては胃に穴が開きます」とか「とにかく先生はジレンマが大好きで、正解がない問題を生徒にぶつけてレポートを書かせて楽しんでいます」とか好き勝手なことを書いています。

 本学では「学生アンケート」で講義の評価を先生にかえしています。それを元に、各先生は自分の講義の改善を行ないます。でも、それは表の世界のはなし、おそらくウラでは、学生さんの間で、うちの学科の先生の「鬼仏」について、いろいろな噂はなしが飛び交っていることでしょう。

 工科大学応用化学科の各先生は「鬼」でしょうか「仏」でしょうか。それについて、コメントは避けましょう。皆様の評価を待ちましょう。

 さて、私の出身の京都大学理学部有機化学研究室では鬼教授の後任は仏教授、仏教授の後任は鬼教授というパターンがありました。初代の久原躬弦教授は初代日本化学会長を勤められた「鬼」と伝えられています。その次代の小松教授は鬼だったという噂を聞きませんから仏だったのでしょう。三代目の野津龍三郎教授は研究の「鬼」として有名でした。四代目の後藤教授は私の目から見ても好々爺の「仏」でした。その次の丸山教授が私のお師匠様で、典型的な「鬼」でした。この法則は必ずしも私の出身研究室だけではなく、日本の多くの大学の研究室に共通して見られるようです。この法則は、俗に「鬼仏交代論」と呼ばれます。

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