「コーオプ教育プログラムの実績報告会と成果発表会」が開催されました(江頭教授)

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 本学工学部の特徴であるコーオプ教育、その中心と位置づけられる「コーオプ実習」は8週間にわたる企業での就業体験です。応用化学科では3年生を対象に本年度の前期に行われましたが、12月4日にはその「成果発表会 」が開催されました。この「成果発表会」毎年開催されているのですが、今回は少し様子が違います。当日には下の写真のような看板が。

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 今回の成果法公開は文科省の「大学教育再生加速プログラム」で事業テーマⅣ「長期学外学修(ギャップイヤー)」の一つとして採択された本学のコーオプ教育プログラムの成果発表会を兼ねているのです。

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 と、いうことで今回の成果報告会では第一部としてこれまで本学で実施してきたコーオプ教育を総括する講演会が行われました。

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「不都合な真実」と「プラスチック・クライシス」(江頭教授)

| 投稿者: tut_staff

 今回の記事も前回と同様、日本版ニューズウィーク2019年11月26日号の特集「プラスチック・クライシス」を読んでの感想です。前回同様、このブログの内容は私(江頭)の個人的意見であり、学校法人片柳学園、東京工科大学、あるいはその一部(工学部、応用化学科)の組織としての意見をかならずしも反映するものではありません。

 さて、今回注目したいのはプラスチックの問題点として指摘されている「プラスチック片が海中で有毒物質を吸着するリスク」とそれが食物連鎖と合わさったときの問題(注意深く読むと明言はされていませんが、おそらく有毒物質の生物濃縮の問題)についてです。

 プラスチックを通じた有害物の生物濃縮という現象のコンセプトは私も理解できます。その重要性を考えて「詳細かつ長期的な研究が必要」だと私も思います。ただ、この記事を通じて(あるいは他の議論でも)この現象のリスクの大小を具体的に理解できるようなデータが全く無い、と私には見えるのです。このような現象が起こりうる、その理屈は分かるのですが、実際に危険なほどにその現象は起こっているのでしょうか。

 ここで思い出すのは地球温暖化問題についての映画、アル ゴア氏の「不都合な真実」です。2006年の映画であり、今と違って批判的な意見もずっと多かった時代に地球温暖化の危険性を警告した作品です。世間にまだ受け入れられていない危険について警告する、という点では今回の記事とよく似ています。

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ニューズウィーク日本版「特集:プラスチック・クライシス 」を読んで(江頭教授)

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 今回の記事は日本版ニューズウィーク2019年11月26日号の特集「プラスチック・クライシス」を読んでの感想です。私が読んだのは電子版(Kindle版)で、18ページから27ページまでの記事を対象としています。なお、このブログの内容は私(江頭)の個人的意見であり、学校法人片柳学園、東京工科大学、あるいはその一部(工学部、応用化学科)の組織としての意見をかならずしも反映するものではありません。

 さて、前回、前々回とプラスチックを紙に切り換える取り組みについて紹介しました。今回は、そもそもプラスチックの何が悪いのか、という話をするところだと期待されているかも。そう思って表題の「プラスチック・クライシス」という特集を題材に選びました。残念ながら、どうもこれは失敗だったようだ、というのが今回の結論です。

 まず、特集1ページ目(18ページ)の文章と2ページの写真、これはおそらく紙版では見開きのページとなっていて、この特集の導入となっている部分です。写真はなかなか刺激的な「鳥の死骸の腹を開くと、なかには大量のプラスチックが入っている」という図なのですが、これはどこでどのようにしてとられた写真なのでしょうか。そもそもこれは写真なのか、よくできたCGなのか。あるいは写真をつかったコラージュなのか。

目を背けたくなる写真だ

と文頭にあるので、おそらく写真なのでしょう。でもどうやって撮影したのでしょう。どこかの海岸を歩いていて、突然腹がかっさばかれた鳥の死骸に出くわしてそこにプラスチックのかたまりが...。そんな事があるのでしょうか。(本当にあるのなら場所を教えて欲しい。そこには近づかないようにします。)あるいは鳥の腹を撮影者達が開いたのでしょうか。最初の一羽でこの状態なのか、たくさん鳥を捌いて一番プラスチックが入っていたものを選んだのか。そしてプラスチックが見えやすいように配置をアレンジしたのか、しないのか。たくさんの疑問が吹き出してきます。

 別にCGでもコラージュでも構わないのですが、本文を読んでもキャプションを見ても判断がつかない、というのが気になってしまいます。ニューズウィークは科学の論文の雑誌ではありませんから、そんなところにこだわるのがお門違い、ということなのかも知れません。

 とはいえ、最初のこの引っかかりは特集を読み進めても全く解消されないのです。

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続 プラスチックから紙へ(江頭教授)

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 先日「プラスチックから紙へ」と題して「KitKat」の外袋がプラスチックから紙製に変わったことに気がついた、という記事を書いたのですが、今回もプラスチックから紙製に変わったものに気がついた、というお話です。

 下の写真、我々応用化学科が所属する片柳研究棟の事務室にあるコピー機です。いや、このコピー機が紙製、と言うわけではありません。(そうだったら凄いですが。)

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 紙でできていたのは下の写真のトナーカートリッジです。本体との接続部分(と、その部分についていたフタ)はプラスチック製でしたが本体は段ボール(厚紙かも)で作られていてちょっと驚きました。トナーカートリッジといえばプラスチック製だと思い込んでいました。トナーのような漏れ出したら困るものをうまく密閉して本体に供給するためには、それなりの強度で精度良く加工でき、良好な弾力をもった材料、つまりプラスチックが不可欠だと思っていたのです。でもトナーカートリッジ全体のほとんどは「入れ物」なわけでその部分はプラスチックである必要は無いわけですよね。

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 輸送中に密閉するためのフタと周りを囲むビニール袋にはプラスチックが使われていますが、全体としてプラスチックの使用量はぐっと少なくなっているのではないでしょうか。

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プラスチックから紙へ(江頭教授)

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 コンビニで買い物をしてふと見かけた「KitKat」12個の袋詰め。思わず手に取ってしまいました。別にKitKatが珍しかった訳ではありません。外袋が紙袋になっていることに気がついたのです。お菓子の袋はプラスチック製だと当たり前に思い込んでいたので紙袋もあるのか、と少し驚きました。

 袋の裏には「今までプラスチックだった外袋を、思い切って紙パッケージに切り替えることにしました」というメッセージが。メーカーもプラスチックが問題視されている最近の風潮を意識してパッケージの変更を行ったのでしょうか。

 そう思ってGoogleで検索しようとすると「キットカット」と入力したところで「キットカット 紙」という候補が(2019/11/29 9:35、私のPC環境での結果です)。この紙包装について調べた人がそれなりにいた、ということでしょうか。検索するとメーカーであるネスレのホームページの”「キットカット」の外袋を紙パッケージに変更”という記事に行き当たりました。

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教員紹介プロフィール写真が新しくなりました(江頭教授)

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 先日、工学部の広報委員長の大久保先生から教員紹介用の写真を新しくする、というお話が。なるほど本学の工学部も設立から5年目、いろいろリニューアルも必要かも。 

 私の撮影は10月23日。場所は応用化学の学生実験室ということ。これは、と思って指定の時間に白衣着用で参上したのですが白衣はNGだとか。

服装につきましては,高校生に親近感を持たせるイメージにするために,カジュアルフォーマル(長袖、ネクタイなし)でお願いしたい

うーん。まあ、白い服はポートレート写真には不向きだから、という思いもあったのでまあよしとしましょう。

 ということで撮影してもらったのが以下の写真です。

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ジャケットの左胸のポケットが膨らんで見えますが、これは下のYシャツの胸ポケットに定期入れが入っているから。うーん、出しておけばよかった。

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「サステイナブル工学プロジェクト演習」中間報告会(2019)(江頭教授)

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 11月27日「サステイナブル工学プロジェクト演習」中間発表会が開催されました。これは本学工学部の3年生によるグループワークでの発表会です。この「サステイナブル工学プロジェクト演習」の特徴は3学科合同の授業である、という点ですが、この中間発表に向けた取組では異なる学科の学生が集まってグループをつくることが特徴になっています。

 発表内容はいろいろな工業製品について、そのライフサイクル全体での環境負荷をどのようにして小さくするか、その方法を提案する、というものです。今回は環境ラベル「エコリーフ」に登録されている工業製品を対象とし、公表されている環境情報データを元に、具体的な改善提案を行い、その効果を評価しました。

 改善提案としていろいろなアイデアを出すことはできても、その効果を評価することは一般的には難しいものです。本学工学部で1年のときから行ってきた「サステイナブル工学」に関する授業で学修したLCA(ライフサイクルアセスメント)の知識を応用することで、はじめて評価を含めた提案が可能になるのです。

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レポート印刷のこと(江頭教授)

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 先に「手書きレポートの限界」と題して本学科1年生のレポート作成の様子について紹介しました。化学、いや科学関係のレポートであれば図やチャート(グラフ)が必須となるので手書きのレポートではどうしても限界がある。やはりPCで作成してプリントアウトしたレポートが必要で、1年生も後期になるとかなりの学生さんのレポートがプリントアウトしたものとなる、というお話です。

 さて、PCでレポートを作成、というところまではみんなOKのはず。何しろ本学は「ノートPC一人一台」を前提とした授業を行っているので、入学のときノートPCを持っていない学生さんも購入することになっているからです。でもプリンターはどうでしょうか?

 プリンターは以前は高価なもので(「NTX-J」とか)昔は個人で持つのが難しいものだったわけですがPCの普及、インクジェットやバブルジェット技術の発展によって低価格な家庭用プリンターが登場。個人でもプリンターを持つことができるようになりました。とはいえ、ノートPCほどには利用する場が少ない。家庭用プリンターのほとんどは「年賀状のあて名」の印刷に使われていると聞いたこともあるくらいで、一般家庭では年に何度も使うことはないのでは、と思います。

 おそらく、ほとんどの学生さんはプリンターは持っていないのではないでしょうか。では、どうやってレポートを「印刷して」提出しているのでしょうか?

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霧の八王子キャンパス(江頭教授)

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 このブログを書いているのは11月25日の月曜日、公開されるのは26日の予定ですので一日前の情報、ということになります。

 まずは写真をご覧ください。右下の隅に見えるのは本学の正門ゲート、そして中央に根本だけが見えているのは我々応用化学科がある片柳研究棟です。16階というビルは大学の建物としては比較的に高いのかもしれませんが、それほどの高層ビルというわけではありません。でもご覧のとおり棟のてっぺんは見えない状態に。これは霧の影響なのです。

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「コーオプ演習Ⅰ」中間発表(2019)(江頭教授)

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 本学工学部の特徴の一つ、コーオプ教育。その最初の授業と位置づけられるのが1年生後期の授業「コーオプ演習Ⅰ」です。授業内容は最新の工学・技術的トピックスについて調査し、発表すること。グループワークを中心とした授業で、賛否のわかれる技術上の課題やサステイナブル社会に関連する新技術などを対象として調査を行い、調査結果に基づいたディスカッションの内容を発表します。

 先日、この「コーオプ演習Ⅰ」の中間発表に参加してきました。

 本学科の1年生全員が必修の授業で、5~6人のチームにわかれると1チーム約10分の発表では一会場では収まりません。私の参加した会場では8チームの発表を聞くことができました。

 今回は「あなたが日本国の総理大臣だとして、マイクロプラスチック問題にどのように取り組みますか」という設問でした。

 東京工科大学の応用化学科はエンジニアを養成する機関で、当然ながら政治家を、特に総理大臣を育成することがミッションではありません。でも、一つ高いレベルから問題点と解決策について考えてみる、という切っ掛け作りだと考えるとこの問いかけにも納得です。

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