推薦図書「代替医療の光と闇 魔法を信じるかい?」(江頭教授)

| 投稿者: tut_staff

ポール・オフィット著

「代替医療の光と闇 魔法を信じるかい?」

ナカイサヤカ訳

地人書館、2015年

 「代替医療」とは我々が普通に病院で受けている医療とは異なった医療のことです。病院で受ける療法は大学の医学部を中心とした研究機関からスタートし臨床試験によって有効性が検証されたもの、特に病院で処方される薬は薬機法に基づいた有効性と安全性の審査をパスしたもので成り立っています。「代替医療」はその枠組みから外れた療法や医薬ですから普通に考えれば信頼性が低い医療のはずです。にもかかわらず、代替医療に頼る患者(とその家族)が後を絶たず、一方でその患者たちからお金を吸い上げて巨万の富を築く者たちがいる、本書はアメリカでの代替医療をめぐる状況について豊富な事例に基づいて分かり易く解説しています。

 普通に考えれば代替医療が信頼できないことは明かです。しかし、病気になっている患者、とくに通常の医療では回復が望めない状態の患者やその家族は既に「普通に考える」ことは出来なくなっています。病院で「治らない」と言われた患者は藁にもすがる思いで「治る」と言ってくれる人を探すことになりますが、代替医療を提供する者達の中にはその状態を利用して多額の費用を請求する者がいるのです。結果、患者は回復することはない、それどころかその代替医療自体が有害なことさえあるのですが、支払われた費用が返還されることはありません。

 結果、代替医療はビックビジネスとなり、大々的な宣伝で通常の医療への不安をあおり、多くの人々の健康に悪影響を与えながら成長を続ける。患者を犠牲にして集めた資金で今度は政治を動かし、人々を守っていた医療に関する規制に抜け穴をつくりはじる。本書が扱っているのはアメリカでの状況ですが、これは日本にも通じるものがあるといいます。

Photo

続きを読む

八王子キャンパスの夏期一斉休休暇(江頭教授)

| 投稿者: tut_staff

 本学のホームページ交通案内からスクールバス時刻表へとリンクをたどると【臨時】時刻表として

平成29年8月7日(月)~17(木)、8月21日(月)~9月1日(金)運行スクールバス運行時刻表《月~金曜日運行》

が載っています。さらにそこをクリックすると以下の様な注意書きが。

※8月10日(木)~8月17日(木)は夏期一斉休休暇のため運休とします。

 本学は夏学期の授業と試験が終了した段階で夏休みに入っています。キャンパスから学制諸君がいなくなって少し寂しい雰囲気になったり、いつものお弁当屋さんが来なくなったり、夏休み独特のキャンパスの雰囲気を感じながらも職員である我々には休みはありません。職員にとっての本当の夏休みはこの「夏期一斉休休暇」です。

 本来、この夏期一斉休業の期間中は(一部、事前に許可を取った人以外)教職員といえどもキャンパスには立入禁止となります。とはいえ今年は「八王子市市制100周年を記念した片柳研究棟へのプロジェクションマッピング」がありましたから8月11日は閉鎖期間中とはいえキャンパスが一般公開されていたのでした。

52_2

続きを読む

片柳研究棟プロジェクションマッピング カウントダウン編 (江頭教授)

| 投稿者: tut_staff

 8月11日、金曜日の夜、八王子市市制100周年を記念した行事の一貫として本学八王子キャンパス、片柳研究棟へのプロジェクションマッピングが公開されました。日キャンパスは広く一般に公開され多数の観客が訪れたとのことです。

 以下はその場で撮影したカウントダウンの様子です。本当は全部を録画すれば良かったのですが、すぐに断念してしまいました。でも、あの場できちんと全部を録画した人がいたようで、こちらでその動画が公開されていました。

続きを読む

片柳研究棟プロジェクションマッピング 照射テスト編 (江頭教授)

| 投稿者: tut_staff

 8月11日、金曜日の夜、われわれ応用化学科の研究室、学生実験室が含まれている本学八王子キャンパス、片柳研究棟を利用したプロジェクションマッピングが公開されました。八王子市100周年を記念した行事の一環であり、政策には本学の教員・学生も参加、当日キャンパスは広く一般に公開され多数の観客が訪れたとのことです。

 さて、今回のお題。プロジェクションマッピング本番の話はさておき、自分のキャンパス、それも自分の居室がある建物がプロジェクションマッピングに使用される際、どんな様子なのかを少しご紹介しましょう。

 本番の8月11日に備えて予行演習が行われています。実は今年の3月にも予備的なテストがあった様なのですが、本格的な予行演習「片柳研究所への最終照射テスト調整」は8月8日から10日までの前3日。その際、我々プロジェクションマッピングの投影を受ける側の研究室には以下の連絡が。

厚生棟および図書館棟から片柳研究所へ照射されます。

研究・授業などで上記に片柳研究所をご使用の際はカーテンを閉めていただきたくご協力を願います。

開始は18時。でもこの季節、18時はまだ明るさが残っています。暗くなるのは19時くらい。その時間に外にでて片柳研究棟をみると確かに何かが投影されています。建物の縁を照らして何か調整している様にも見えましたが、短時間ではよくわからなかったですね。

 さて、その際振り返って厚生棟をみたのが以下の写真

Img_1391

続きを読む

コーオプ実習顔合わせ・情報交換会が開催されました(江頭教授)

| 投稿者: tut_staff

 つい先日「コーオプ実習終了報告会」について紹介したのですが、今回は「コーオプ実習顔合わせ・情報交換会」の紹介です。終了したのにまた?いえいえ、これは次のコーオプ実習の始まりのイベントなのです。

 コーオプ実習は8週間、約2ヶ月の企業での就業体験です。これは大学の授業15週間+試験1週間のサイクルのちょうど半分なので、一学期を二つに割って、年4期のクォーター制で実施します。4月からの1期、2期は夏学期に、9月からの3期、4期は冬学期に相当し、先日の「コーオプ実習終了報告会」は3期、4期に行われた応用化学科、電気電子工学科の3年生のコーオプ実習の締めのイベントでした。今回のイベントは機械工学科の2年生が3期、4期に行う実習のキックアップイベントです。

 さて、このイベント、実は昨年の8月11日のブログでも取り上げています。コーオプ実習が開始されてから一年が経過し、来期から実習に参加するのは実は本学部の2期生となるのです。当初、手探りの状況で開始したコーオプ実習ですが予想外の問題に直面することもなく、最初の一年間は順調に進んでいると感じています。本学コーオプセンターを始めとしたスタッフの働きはもちろんですが、実習生の受け入れ先として本学のコーオプ教育に参画していただいている企業の方々のご協力の賜物だと感謝する次第です。

 さて、本日のイベント、開始はいつもの通り学部長による挨拶から、まずスタート。

Img_1379_2

続きを読む

コーオプ実習終了報告会(江頭教授)

| 投稿者: tut_staff

 本学の工学部の特徴の一つであるコーオプ教育、その中でもメインイベントとも言うべきなのがコーオプ実習です。最大8週間の企業での有給での就業体験、応用化学科と電気電子工学科の学生は3年生前期にこのコーオプ実習が設定されています。この時期、応用化学科の3年生はちょうど実習を終え、久しぶりに本学に全員集合することとなりました。

 さて、「コーオプ実習終了報告会」についてです。つい先日、実習を終えた2期の学生、一足先に帰ってきた1期の学生が集まり、実習での経験を互いに披露し合うのがこのイベントです。同一企業、同一業種で3名~5名が1グループとなり、相互のディスカッションが行われました。

 実習先で自分が経験したことを報告し、同じ実習先にいた他の学生の体験と比較し、さらに他の企業での実習の話に耳を傾ける。多種多様、どれひとつ同じではない、それがコーオプ実習の特徴です。

Img_1367

続きを読む

「地域連携課題」最終発表会(江頭教授)

| 投稿者: tut_staff

 「地域連携課題」についてはこちらの記事でも紹介していますが、これは本学工学部の授業です。我々応用化学科を含む工学部があるのは東京工科大学の八王子キャンパス。このキャンパスがある八王子市を対象に、地域の問題を発見し、その解決策を提案する、というグループワーク型の授業です。

 今回(8月8日)に行われたのは応用化学科と電気電子工学科との合同の発表会。以前の発表会で選ばれたグループによる最終発表会となっています。今回は八王子市の職員の方々にも参加していただき、ご意見をいただいています。

 応用化学は応用化学、電気電子は電気電子でそれぞれ予選を行い、その中から選ばれた全部で4タイトルの発表、さすがにどれもユニークな発表で、予選の段階よりもブラッシュアップされた発表でした。

Img_1365

続きを読む

化石燃料の使用制限は生活レベルを低下させるか?(江頭教授)

| 投稿者: tut_staff

 昔は何であんなことが気になっていたのか、今思い返すと不思議な気がするんですよね。

 えっ、何の話かって?青春の悩みとか若気の至りとかの話じゃないですよ。化石燃料と温暖化の問題です。1990年代、温暖化問題が話題になり始めたころの話ですが、次のような意見があった、と言うよりかなり一般的だったと記憶しています。

「人類の歴史を顧みると人間生活の向上は常にエネルギー消費の増加を伴っている。温室効果ガス削減のため化石燃料の使用を制限することは、生活レベルの低下、ひいては社会の進歩の停滞を意味するものであり、絶対に受け入れられない。」

もちろん、いろいろなバリエーションや温度差はありますが、基本にある考え方は「化石燃料の使用制限はエネルギーの供給減少」であり「エネルギーの消費減少は生活レベルの低下」である、という考えです。

 確かに歴史的にみると、石炭や石油、つまり化石燃料の利用によって人間一人あたりのエネルギー消費量は急激に増加し、それによって生活レベルは格段に向上しました。これをみると化石燃料の使用を制限すると産業革命以前の生活に戻るのでは、という考え方も理解できます。それに、おそらく1970年代の「石油ショック」を記憶している世代は「石油の供給が制限されることで生活が苦しくなる」という実体験を持っていますから、この様な考え方をより切実に感じたのでしょう。

 では、今の若い人たちはこの様な考え方をどう見るのだろう、そこが気になって本学科の学生さんに聞いてみることにしました。

I2001014

「エネルギー白書2004」より。

続きを読む

8月6日(日)、オープンキャンパスを実施しました。(江頭教授)

| 投稿者: tut_staff

 以前このブログでも紹介した通り、8月6日の日曜日、本学八王子キャンパスのオープンキャンパスが開催されました。われわれ応用化学科も片柳研究棟7階の学生実験室を中心に、教員、アルバイトの学生諸君が協力して訪問してくれた高校生諸君、ご父兄の皆さんをお迎えしました。

 例年、8月に入って第一回のオープンキャンパスは7月に比べて参加者がぐっと増えるそうです。今回のキャンパス全体での参加者数の集計値は私のところには聞こえてきていません。ですが、応用化学科を訪問してくれる方々の人数は確かに7月より増えている様に感じました。終了時の集計では、応用化学科への訪問者は昨年度の8月第一回のオープンキャパスより少し多い人数だったそうです。

 本学科のオープンキャンパスの内容は、学科紹介と模擬授業、体験実験や各研究室によるデモ実験を含めた研究紹介です。来る8月27日に予定されている8月2回目のオープンキャンパスでも同様の内容で実施しますので、興味のある方は是非ご訪問ください。

 さて、本学科のオープンキャンパスでは訪問された人たちにアンケートをお願いしています。アンケートを回収する際に、記念品をお渡ししているのですが、以下の写真はその一番人気の品。

Img_1358

続きを読む

試験監督はつらいよ(江頭教授)

| 投稿者: tut_staff

 この一週間、八王子キャンパスは期末試験の期間です。

 大学に限らず、中学高校(小学校も?)の皆さんも「試験」と聞くと気が重くなるのではないでしょうか。学生時代、私も試験が嫌いでしたが、大学の授業で教授が「試験を受けている悪夢を見た」と話してくれたときは、やっぱり教授も人の子なんだな、と少し親近感を感じたものです。

 「自分はもう東大の教授なのに何で試験を受けなくちゃいないんだろう、と思っていたら目が覚めました。」夢ってやつは本当に不思議ですね。

 さて本日のお題は試験そのものにあらず。試験を受けているとき、のんきな顔で歩き回っている「試験監督」の人たちのお話です。

 こっちは大変なのに、気楽そうでうらやましいな、と思うかも知れませんが、これが意外と大変なお仕事なのです。

 

Illustrain02sick09

続きを読む

«追試のこと(江頭教授)