江戸時代の食料自給率は100%ですが……(江頭教授)
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「日本の食糧自給率が低い」という話、昔は時々話題なっていた様に思うのですが、最近はあまり聞かないような気がします。米の値段が高い、という話題がでても「米がなければパスタを食べれば良いじゃない」くらいの、どことなく気の抜けた反応しかない様な。私の観測範囲の問題かもしれませんが「汝臣民飢えて死ね」といった迫力は感じられませんね。
さて、話は戻って食糧自給率について。戦後、食糧自給率はどんどん下がり続けて今(令和5年度のデータですが)ではカロリーベースで38%、金額ベースで61%となっています。カロリーベースと金額ベースで数値が大きく異なっているのは輸入食料の多くが高カロリーで低価格な食物、つまり穀物などに偏っているからでしょう。新鮮な野菜など、カロリーが低くて高く売れるものはやはり国内で生産される傾向があるわけですね。
こんなデータを見ると「日本は大丈夫なのか」と思う人も居るかも知れません。一体なんでこんな状況に。昔は、そう、例えば江戸時代なら食料自給率は100%だったのですが……。