天野浩先生(ノーベル物理学賞)からの年賀状(片桐教授)
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ノーベル物理学賞を受賞された天野浩先生の学生時代の様子をうかがわせる年賀状を年賀状の束から発掘しました。
3回生のときは「勉強しているというよりレポートに追われる毎日です」 と、ごく普通の大学生であったことがうかがえます。4回生のときは「ところで今僕はネツリキガクとかトーケイリキガクとかに関することをやっているんですが、電気科出身にはチンプンカンプンなのです。」 と、電気科から無機結晶材料の世界に飛び込んだものの、戸惑っている様子がうかがえます。修士1年のときは、イラストが当時ビッグコミックスピリッツに連載されていたたがみよしひさの「軽井沢シンドローム」の版画でした。彼がひそかにマンガ好きであった証拠です。
修士2年のとき送られてきた年賀状は、彼が一番苦しんでいる頃の様子をうかがわせるものです。黒い太い字で「こちらは先がみえません」と書かれている文言に彼の苦悩が感じられます。