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ガスクロマトグラフィー質量分析計が設置されました(上野講師)

| 投稿者: tut_staff

141106__2small  11月、ガスクロマトグラフィー質量分析計(島津製作所製)が学生実験室に設置されました。

 この装置は、その名の通り、ガスクロマトグラフィーと質量分析計が連結された装置です。写真の右側がガスクロマトグラフィー、中央が質量分析計、左側が操作用のPCです。

 ガスクロマトグラフィーは、細い筒(カラム)の中を有機化合物が移動する速さの違いにより、複数の有機化合物を分離する機器です。質量分析計は、有機化合物の分子の質量を測定することができます。この二つの機能が連結されたガスクロマトグラフィー質量分析計では、複数の有機化合物の混合物を測定すると、まずガスクロマトグラフィーで混合物が分離され、その後、質量分析計でそれぞれの有機化合物の分子量が測定されます。

 ある有機化学反応を行った後に、ガスクロマトグラフィー質量分析計でその反応混合物を測定することで、生成物がいくつ生成したのか、きちんと予想した有機化合物が生成しているのか、それとも予期せぬ化合物が生成したのか、どの程度生成したのかなどを1回の測定で簡単に調べることができます。

 有機化合物を分離しなくても反応混合物のままでどのような化合物が含まれているのかを知る事ができるので、有機化学の研究を非常に効率よく行うことができます。

上野 聡

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