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2015年1月

2015.01.28

本学のリグニン利用技術が国家プロジェクト(戦略イノベーション創造プログラム)に採択されました。(山下教授)

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 現在の有機材料のほとんどは石油から合成されたものです。もし石油がなくなったらどうしますか?ガソリンなどのエネルギーは太陽光や原子力などの他のエネルギーに替えることができますが、医薬品の原料や構造材料などに変わる新しい資源をつくる技術が求められています。


 我々の身の回りにある樹木は豊富な天然資源の一つです。樹木の成分としてセルロースはよく知られています。樹木中に30~40%程度含まれ紙などに加工されています。セルロースは糖が沢山結合した構造をしています。一方、樹木中にはリグニンという物質が30%程度含まれています。リグニンはポリフェノール構造をしており、すなわち石油由来の物質と同じく芳香環をもつ構造をしています。これまで製紙工場ではリグニンは不要物として捨てられていましたが、これを有効利用できれば資源問題、廃棄物問題を一気に解決できることになります。

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2015.01.14

工学部応用化学科に引張試験機が入る(山下教授)

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 工学部応用化学科は、東京工科大学のシンボルタワーである片柳研究所棟にあります。片柳研究所棟の左右には美しいアールを描いたウイングがあり、4階に応用化学科研究室、2階には事務室、講義室、7階に学生実験室があります。中央の広々としたロビーでは学生がくつろげる空間になっています。

 2015年4月のスタートに向け、着々と準備が進んでいます。9月に完成した実験室には数々の先端機器が導入されましたが、今回は引張試験機が導入されました。高分子などの材料を開発する際には、材料がどのような構造をしているかということよりも、材料がどのような特性をもつかという「物性」が実用的には重要になります。引張試験機は高分子に荷重をかけて伸び率を測り、高分子の強度などの力学物性を測定する装置です。

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