東京工科大学への道~自然を愛でながら最先端の学問と技術の学舎へ(高橋教授)
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東京工科大学の最寄りの駅、JR横浜線の八王子みなみ野駅からおよそ15分間、坂道を登っていくと東京工科大学八王子キャンパスに着きます。最新のクラウド技術を駆使した学内ICT環境を有し、学生全員がノートPC必携で大学生活を送っている東京工科大学のキャンパスは、自然豊かで人混みから離れた丘の上に拡がっています。八王子みなみ野駅から大学までの道を歩いてみましょう。大学との間を頻繁に往復しているスクールバスを使わずに。
春から初夏、朝の道中では、緩い坂道の途中、道路脇の林から小鳥のさえずりが聞こえてきます。ヨーロッパで、公園か大学の緑豊かなキャンパスの中を散策しているような気分になります。耳を澄ますと、“つき、ひ、ほし、ほいほいほい”と鳴いているように聞こえ、サンコウチョウ[1]かと思いつつ歩いていると、否、やたら色々な鳥のさえずりが聞こえてきます。ガビチョウ[2]かもしれません。
さえずりを耳にしながら足下に目を落とすと、どこにでもある雑草、ヨモギ、スイバ、カラスノエンドウ、オオバコ、ギシギシ、スズメノテッポウなどが競っているのが目に入ります。道路脇の林を過ぎた頃、右手に東京工科大学のシンボル的な建物、片柳研究所棟の雄姿が見えてきます(写真)。
季節が進み、真正面から射す日射しがきつくなってくる頃、歩道脇の斜面にキイチゴ[3]が紅色の実を付けているのを見つけると、思わず採っていきたくなります。
暑い夏を過ぎ秋になると、ススキが穂を出し、歩道には栗が散乱しているところもあります。ちょうど歩道の上に栗の木の枝があるのです。栗拾いをしている人に出会うことも。
冬、都心よりも2~3℃気温が低く、1月30日の日中に降った雪はその一部が、2週間経っても融けずに歩道の上に残っていました。その雪も、雨(気温は低く冷たい雨でしたが)の後、かなり融けていました。
さて、同じ温度でも、大気よりも水(雨)の方が雪をよく融かしたのは、何故か分かりますよね。色々な説明ができるでしょう。1つは、水と空気の熱伝導率の違いでしょう(水;290 Kで591.7 mW/mK、空気(1気圧);273.15 Kで24.21 mW/mK)[4]。15分ほどの道程ですが、1年を通じると色々と楽しめますね。
春間近の3月、道ばたにはオオイヌノフグリの青い小さな花が咲き始めました。まるで、新入生が入ってくることを待ち望んでいるように。
[1]静岡県の鳥に指定されている。
[2]近くの高尾山でよく見つかるらしい。
[3]モミジイチゴと思われる。
[4]出典:化学便覧基礎編改訂5版。
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