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TOEICという英語実力認定試験について【後編】 -もう50点多く取るためのトレーニング法- (片桐教授)

| 投稿者: tut_staff

Toeic_2 前回に引き続き、今回もTOEICの話です。今回は、TOEICでもう50点多く獲得する方法です。私は、TOEICの試験で450点の壁を越えられない学生を多数指導してきました。その経験からのお話です。

 まず、1回TOEICを受験してみましょう。そして、その結果を記したスコアシートを眺めてみましょう。スコアシートはリスニングとリーディングの2項目それぞれの得点を示しています。スコアの点の伸び悩む人は、リスニングよりもリーディングの点を取れていないようです。これは、英語力そのものの問題ではなく、2時間にわたる試験のあいだ、英語で考える集中力を維持できないことによります。

 2時間の間、1問あたり36秒で回答し続けるTOEICの試験は過酷です。日本語で行われる試験でも2時間の集中をきらさないことは至難です。まして、英語の頭で2時間も集中力を維持するのは、多くの人には困難を感じるものです。試験の終わり近くになると、机に突っ伏した受験生を多く見うけます。したがって、2時間の英語脳での集中を継続できるトレーニングを行うことにより、少なくても50点、人によっては150点程度のスコアの向上を期待できます。

 以下にそのようなトレーニング法の一つを紹介します。

 DUO 3.0という英単語帳を使います。このDUO 3.0の復習編のテキストと、復習編のCDを購入してください。この復習編のCDには日本語の文章は入っていません。ですから、これを1回どおり(約1時 間)、集中力を切らさずに聞き続けられるようにすれば、英語脳で集中するトレーニングになります。トレーニングの目標は集中力の維持ですから、その1時間 は親が呼んでも、携帯が鳴っても聞くことを中断してはいけません。ひたすら聞きます。また、そのときに能動的になるために、聞き取れなかった英単語やテキ ストの知らない英単語をチェックします。最後までチェックできれば、集中力は切れなかったといえます。しかし、実際にやってみればわかりますけども、最初 から1時間の間、集中を切らさないようにするのは困難です。

 この作業を本番の試験の2週間前からきっちり14日間、1日も休まずに行います。も し、何らかの理由で1時間の作業が中断した場合は、最初からやり直します。途中からの再開ではだめです。そして、時間に余裕のあるときに、チェックを入れ たテキストを読み直し、自分の知らない英単語を1つでも2つでも減らしていきます。この作業そのものは英語力をつけるわけではありません。英語に頭を慣れ させるためのものです。陸上の選手が大会前に炭水化物中心のメニューを取るのと同じです。筋力(英語力)は日々の地道な学習によってしかつけられません。 学習には王道しかありません。裏技はありません。

 まずは、TOEICを1回うけてみましょう。それからです。Good Luck!

片桐 利真

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