学生実験をみてみよう その3「液晶」(江頭教授)
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「工学基礎実験Ⅰ(C)」(本学科の1年生向け学生実験)の実験風景を紹介するシリーズ、その3。今回は「液晶」です。
普通の会話では「液晶」は「液晶ディスプレイ」の事ですが、本来は化学物質の状態の名前です。可視光程度のスケールの構造がダイナミックに変化するので、ディスプレイを初めとしたいろいろな応用につながる面白い性質を示すのです。
さて、今回の実験ではヒドロキシプロピルセルロース(HPC)を使って液晶の性質をみてゆきます。一見、ただの白い粉ですが水とまぜてていねいに混ぜると少し変わった色合いが...。
水とHPCの比率を変えて観察します。色が変化しているのは分子そのものの色が変化するのではなく、液晶の並び方が変わることによって起こる色の変化です。温度の変えても色の変化をみることができます。
「液晶」と聞いて最初に思い描くのはやっぱりディスプレイです。この実験では初歩の初歩として電圧で明暗が変わる液晶セルを作りました。ただし、成功率は30%ぐらい。でも、ここから改善を積み重ねた先に4K、8Kのディスプレイがあるのですよね。
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