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学生実験をみてみよう その5「緩衝液」(江頭教授)

| 投稿者: tut_staff

Fig1

 本学の学生実験を紹介する記事、今回はその5回目です。

 応用化学系の工学基礎実験Ⅰは最初に実験の基礎を学ぶための二つの実験(化学メッキと実験基礎)を行った後、四つの班に分かれて「中和滴定」「ペーパークロマト」「ガラス細工」「液晶」など実験を行いました。
 四班で四種類の実験を行って一巡したあと、こんどは二巡目の実験が始まります。
 さて、今回紹介するのは二巡目の実験の一つ、「酸解離定数と緩衝液」です。
 右の写真を見てください。緩衝液の実験のセットアップです。
 特に目立つのはビュレットとビュレット台。これは一巡目の「中和滴定」でも使ったもので、同じように水酸化ナトリウム溶液を滴定してゆく実験操作を行います。
 では、「中和滴定」の実験と今回の「緩衝液」の実験、どこが違うのでしょうか。違いはこの写真にも写っているのですが、気がつきましたか?

 今回の「緩衝液」の実験をはじめ、二巡目の実験に特徴的なのは、いろいろな測定装置を使うところです。ここでは写真のpHメーターを使いました。

 pHメーターを利用すると中和滴定の際には指示薬の色の変化から推察していたpHの変化の様子を具体的に知ることができます。

Fig2

 pHメーターの操作、とくに電極の取扱については実験講義の際に説明を受けています。装置の扱いは慎重に。

Fig3

今回はデータ整理にノートPCを利用しました。本学では全ての学生が授業でノートPCを利用できるように環境整備がなされていますが、2巡目からはこの学生実験でもPCを利用したデータ処理を体験することになります。

江頭 靖幸

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