SciFinder講習会を実施しました!(上野講師)
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こんにちは、上野です。
今年度4月から本応用化学科が設置されたわけですが、それに伴い化学に関連するいろいろな環境が整ってきました。その中の一つにSciFinderも挙げられ今年度4月から利用できるようになり、6月にはSciFinder初心者講習会を実施しましたので紹介します。
SciFinderとは、Chemical Abstract Serviceが提供するデータベースであり、有機化合物・無機化合物・高分子・タンパク質などの幅広い物質科学分野の世界中の文献・物質・反応情報を調べることができます。大学で化学を専門にしている人はほとんどと言っても良いほど知っているくらい有名なデータベースです。私の専門分野である有機合成化学では頻繁に使用しています。例えば、ある有機化合物の合成方法を知りたいというときは、その化合物の反応式を描いて検索すれば、過去の文献のデータベースから検索結果を抽出して、こちらの希望する結果を表示してくれます。
6月16日(火)には化学情報協会の担当の方にお越しいただき、本応用化学科の1年生向けに初心者講習会を実施していただきました。
その講習会の内容は、アカウント作成から始まり、基本的な文献検索、構造検索、反応検索を一通り学生に説明してもらいました。また、学生自身も各自のPCを使用して、一人一人が実際に検索の演習も行いました。まだ大学に入って間もない時期ですので、検索内容や検索結果に戸惑うところもあったようですが、SciFinderや論文はすべて英語で記載されているので、英語が読めないと文献を検索することもできないことを実感し、化学研究における英語の重要性も再認識する良い機会になったと思います。
私が過去に所属してきた大学では、大学4年生になってからSciFinderを使い始めてきましたが、本学では大学1年生からこれらのことを一通り体験できることで、将来研究室に入ってからどのようにして研究を進めていくのかを把握しておくことができます。また、これからは各学生が自分で調べたいと思った化合物やキーワード、反応などの自分が興味を持ったことを自由に調査できるので是非活用してもらいたいと思います。
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