研究室便り:一期生が学会デビューしました(高橋教授)
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8月5日から山形市の山形大学小白川キャンパスで開催された第28回DV-Xα研究会において、研究室一期生大平君と小森君が研究成果のポスター発表を行いました。
研究発表を終えた小森君の感想は、・・・。
今回、初めて学会に参加し、自分なりにポスター発表する実験については理解を深めたつもりでした。ところが、いざポスターの前に立って他大学の先生に説明しようとしても初めは緊張もあり上手く伝えられず、質問に対して適切に答える事ができませんでした。その度、一緒に参加した大平くんと内容について議論し合い、どうすれば相手に理解して貰えるかをとことん話しあう始末でした。ポスター発表も終盤に差し掛かった頃、自分が説明を担当していたXPSスペクトルに関連して、『なぜ酸化チタンを使うのか』、『DV-Xα計算してどうするのか』、『今後どういう風に研究を進めるのか』等多くの質問をして頂きました。説明に対するさらにつっこんだ質問や、『あーなるほど!面白いね』と関心を持って貰った時の高揚感は言葉に出来ない様な感覚でした。しかし他大学の院生のポスター発表を近くで聞いてみると、自分たちにはポスターバックグラウンドの知識も相手に分かりやすく説明する力もまだまだ足りない事を痛感しました。場数を踏んでいるからか、堂々と先生方と話している姿にただ脱帽してしまいました。もしまた学会に参加する機会があるならば、院生の様な堂々とした発表まではいかなくても、相手に質問された事には相手にしっかりと納得して貰えるようにしたいと思います。
この研究会は、物質や材料の物性や化学結合状態、電子状態などを明らかにするために、量子化学理論に基づく理論計算(Discrete Variational (DV)-Xα法)を基軸にした議論・意見交換を行う研究集会です。
今から27年前、DV-Xα法の開発者の一人である足立裕彦先生を中心に、DV-Xα法を使った研究を行う研究者が集まり研究討論する会合が開催されたのが最初で(兵庫県社町の兵庫教育大学)、その後、年1回開催されています。
2時間のポスター講演のはじめのうちは、かなりの緊張ぶりでした。ずいぶん勉強になったのではないかと思っています。研究会にご参加の先生方のご指導と、若輩者の発表をお許し頂きましたことを感謝する次第です。
研究会の会期中の山形市では、花笠まつりが開催されており、昼間の討論を夜のお祭り見物でクールダウンして、翌日の討論に望む毎日でした。実験・研究を進めて得られた成果を発表する醍醐味を覚えてもらえたのではないでしょうか。
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