コーオプ実習(トライアル)の事前学習の様子(笹岡コーオプセンター長)
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(本学工学部の特徴、就業力を高める本格的なコーオプ教育について笹岡コーオプセンター長が直接紹介するブログ記事です。本記事は工学部電気電子工学科BLOGにも掲載されます。)
コーオプセンター長の笹岡(コーオプ教育担当)です。
本日は今夏にトライアル(試行)でコーオプ実習に行くコンピュータサイエンス学部及びメディア学部の学生、約20名に対して行った事前学習のことについて非常に興味深かったので、その全ては無理ですがその一部を書かせて頂きます。
まず最初に、講師の方が学生に12秒間与えて周りの出来るだけ多くの人と握手してくださいと指示しました。1回目は皆さん5~8人の方と握手できたようでした。次に前回よりも多くの人と握手するとの明確な目標を与えて同じことを行いました。一人を除いて全員が前回よりも多くの人と握手できました。これから分かることは非常に明快で「明確な目標を持ちそれを意識して行動すれば、目標が無い時よりもパフォーマンスは上がる」ということです。だから、今夏のコーオプ実習でも全ての学生に一定の目標を持たせるようにしましたし、本番では言わずもがなです。
次に興味深かったことはコミュニケーション部分、特に「言葉よりも非言語のコミュニケーションが基礎として大事である」ということでした。
講師の方は、ペアーを組ませて、一人が自己紹介をし、最初他方にそれをひたすら無視し続ける様に指示しました。次は相槌を打つ(頷く)ように指示しました。その違いは歴然でした。人間は本能的に何気ない仕草に敏感で、人の印象を決めていることがよくわかりました。確かに私も複数の人に説明していて、その中に頷いている人がいれば、ついその人を見て話してしまいます。どんなに話すことが上手くても、人な話を上手く聴けない人はコミュニケーションはとれませんよね。納得でした。
最後は仕事への意識です。講師の方が全員に落としても支障がないもの(消しゴムやハンカチ、ペンケースなど)を持たし自分も入って輪を作らせました。全員が右手にそれを持ち、次に、隣の人に渡しながらそれらを同時に回していくというゲームのような作業をさせました。最初に全員が持っているものは実は「仕事」を表しています。輪の中を全部の「仕事」を同時に回していくことは簡単でしたが、講師の方が「仕事」を溜めて一度に3つくらいを隣の人に渡すとその人は「仕事」を一つ落としてしまいました。また、講師自身が意図的に「仕事」を落としたりもしました。暫くして作業を止めて、講師が「今「仕事」を持っていない人は誰?」と訊くと、5人くらいが手を上げました。全体の中でたった一人がさぼったり、不誠実なだけで「仕事」の流れが乱れて無駄が出る(仕事も持たない人)ことが一目瞭然でした。出席者全員が仕事に対する意識、特に責任感の重要性を実感できた気がします。
今回はトライアルですのでこれらを1コマ(90分)と相当早足で行いましたが、工学部の本番ではもっと丁寧にやることになります。「このような事前学習を受けた学生であればどの企業でコーオプ実習を行っても大丈夫そうだな」とちょっと安心した次第です。
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