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この夏のコーオプ実習(トライアル)の実施について(須磨岡教授)

| 投稿者: tut_staff

 コーオプ実習トライアルの話題(「コーオプ実習のある工学部って、ひょっとしてお得?」「コーオプ実習(トライアル)の事前学習の様子」)がコーオプセンター長のブログで紹介されています.工学部は本年度の4月に設置されたばかりなので,今回のトライアルには既存の学部(コンピュータサイエンス学部,メディア学部)に在籍している2年次,3年次の学生が参加しました.実施期間は夏季休業中の8月の後半からの約1ヶ月間(実習先の企業によって日数は異なります)で,約10の企業に分れての実習です.

よく,「インターンシップとの違いは?」という話があるので,簡単に説明してみましょう.

 コープ教育は,企業に学生を単に送り出すだけではありません.体験の前後に特別なカリキュラムが組まれています.応用化学科では,1年次の後期から2年次の後期にかけて「コーオプ企業論」,「コーオプ演習Ⅰ」,「コーオプ演習Ⅱ」などの事前学修が行なわれます.そして,3年次の前期にいよいよ就業体験(「コーオプ実習」,約2ヶ月間)が始まります.この実習プログラムも,企業任せではなく大学も関与する形で作成されています.さらに実習後には「コーオプ演習Ⅲ」があり,実習体験の振り返りを行なうとともに,事後の学修意欲の向上に繋がるようなカリキュラムとなっています.もちろん,このようなコープ教育はその後の就職活動にも役立ちます.

 また,コープ実習は通常行なわれているインターンシップと比べて長期の就業体験であることや,就業体験に対して就業先より賃金が支払われることも大きな特徴です.

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短期間(1Dayインターンシップや数日間のインターンシップ)では時間的な制約もあり,職場見学や課題に対する簡単なグループワークを行なうことで精一杯になってしまいます.これに対して,2ヶ月間ともなると企業側としても学生を「お客様」扱いし続けることが難しく,実際の社員と近い業務を任されることになります.また,賃金が支払われることで,学生側にも責任感が生まれてきます.さらに,コーオプ実習期間中には,教員が実際に就業先に出向き,学生の就業状況や実習内容など把握することになっています.

 今回のトライアルは,事前学修が行なわれ(センター長のブログ「コーオプ実習の事前学習の一例」参照),実習後の9月末には短時間(1コマ分,90分)ながらも事後学修が行なわれました.また,実習期間内には,工学部の教員が分担して企業訪問も行ない,本番のコーオプ実習と非常に近い形での実施となりました.

 訪問先のある企業では,2名のコンピュータサイエンス学部の学生が10日間の実習を行なっていました.訪問時には,1名の学生が社員と机を並べての業務を行なっており,もう1名は社員の方と別の場所で作業を行なっていました.人材開発部の方とお話させて頂いた際には,コーオプ実習が社員教育にもなっているとの有り難い言葉を頂きました.また,別の企業ではメディア学部の学生1名が約1ヶ月間お世話になっており,社内で作業を行なうだけではなく,実際にお客様の現場に出向いての作業も行なっているとのことでした.

 東京工科大学工学部のコーオプ教育プログラムは,文部科学省による平成27年度「大学教育再生加速プログラム(AP)」のテーマⅣ「長期学外学修プログラム(ギャップイヤー)」に採択されるなど注目を浴びている教育プログラムです.是非このプログラムを成功させて行きたいと思います.

須磨岡 淳

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