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「東京工科大学の魅力は...」コーオプ演習Ⅰ実習講義より(江頭教授)

| 投稿者: tut_staff

「東京工科大学の魅力は何ですか?」

「はい、高尾山に近いことです!」

えっ!そこ!?

 実はこれ、コーオプ演習Ⅰという授業の一コマです。ブレインストーミングの例題として「東京工科大学の魅力」を50個挙げましょう、というややむちゃ振りのお題に対する答えの1つ。ブレーンストーミングを知っている方なら、なるほど、とお思いではないでしょうか。

 さて、これまでも折に触れて紹介してきた本学のコーオプ教育ですが、1年生後期には「コーオプ演習Ⅰ」という授業が行われています。授業内容は、講演会などもありますが、主にグループワークとプレゼンテーションです。
 コーオプ教育では後々、企業での実際の業務にかかわって仕事に参加することになります。その時、チームで問題に対処する能力を養うため、グループで活動する、そのテクニック・やり方を身につけよう、というのがこのグループワークの目的です。

 高校まで、いえ、大学に入ってもほとんどの授業は個人の能力に焦点をあてた内容になっています。極端な話、学科試験で問題に協力して解答したら不正行為になってしまいます。もちろん、個人の能力を伸ばすのがこの段階での授業の目的ですから、これはこれで正しい。しかし、実際の会社、いえ、社会は個人の能力だけで問題解決ができるほどシンプルではないことが多い、したがってグループでの作業が必須となるのです。

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 グループが良い成果を残すためにはメンバー一人一人の力が大切なのは当然です。課題を分割して個々人が得意分野で力を発揮する。それも大切ですが、しかしそれだけで充分ではありません。メンバーがお互いに協力しあって、もう一段上の能力を発揮することが期待されます。そのためには共同で作業することが必要であり、それに有効な、ある種のテクニック・やり方があるのです。

 そこで、今回のコーオプ演習Ⅰでは個別のグループワークを開始する前に「コーオプ実習及び GW に向けた演習講義」として2コマ分のセミナーを経験してもらいました。

 上記のブレインストーミングもセミナー内で紹介されたテクニックの1つ。「東京工科大学の魅力」を50個挙げるためには5人が10個つづアイデアを持ち寄るよりも、互いのアイデアに刺激を受けながら発想する方が効率的だ、それを実感してもらうための例題です。数多くのアイデアをだして、絞り込むことでよりよいプランをまとめる、発散と集束の手法をこのセミナーで学びました。

 今後、学生諸君はまた新しいグループ、新しいテーマで次のグループワークにチャレンジします。

※写真の電車はこの秋から京王線を走り始めたラッピング車輌です。緑のボディに紅葉した秋の高尾山をイメージしたイラストが特徴的ですね。本学から高尾山に行くならJRで八王子から高尾まで、高尾から高尾山口までは京王線を利用しますから、この電車に行き会うこともあるかも知れません。(あれっ、本文とあんまり関係なかったかな?)

江頭 靖幸

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