学生実験をみてみよう(第2期) その7「高分子合成の初歩」(江頭教授)
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今回の実験ではスチレンを重合させてポリスチレンを合成しています。スチレンのモノマーの液相で生じたプリスチレンを回収するためにメタノールの中に反応溶液を投入するとメタノール中に溶けていられないポリスチレンが白い濁りとして分離されてくる様子を観察することができます。
もちろん、白い濁りの正体は目視だけでは分かりません。本学の応用化学科の実験室には赤外分光光度計(通称IR)が設置されていますから、IRスペクトルを測定して生じた固体を分析します。赤外線に対して透明なKBr(臭化カリウム)と合成したサンプルを混合、プレスして錠剤型に整形して測定します。
化学の研究で行う作業と用いる装置は多岐にわたっています。学生諸君にはこの機会に赤外吸収の原理も学んで欲しいところです。
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