出前実験を行ってきました!(2015年度その2) (西尾教授)
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先日,逗子開成中学校・高等学校で開催している「土曜講座」で,上野聡講師がタオルの染色実験を実施しました.私も続いて担当し,2015年12月19日に「虹色を出すめっきの実験」を実施してきました.これは,アルミニウムの表面を電気化学的に酸化し,続いてめっきを行い,1枚のアルミニウム板に様々な干渉色(構造色)を出すものです.この実験は首都大学東京の益田秀樹教授が開発したものですが,2年ほど前まで益田教授の研究室にいた私は「のれん分け」をさせてもらっています.(実験の詳細は,東京化学同人「現代化学」の1997年1月号に掲載されています.)
逗子開成中学校・高等学校は初めての訪問でしたが,逗子海岸が目の前にある,素晴らしい環境にありました.海に近い環境を教育にも活かしており,中学校では,全員(!)が1.5kmの遠泳を体験したり,ヨットの制作や操舵を学んでいるとの事でした.ここだけの話ですが,もし夏だったら,実験後に逗子海岸で海水浴を楽しんでいたかもしれません.
当日は,青銅鏡の制作など複数の実験が同時に行われました.私が担当した実験は,試料の準備の都合から20名に限定させてもらいました.実験前の説明で,参加した学生にはその理由を十分理解してもらえたかと思います.
写真の通り,環境の整った実験室で,中学1年生から高校2年生までの幅広い年齢層の学生が2班に分かれて実験を進めました.全員で装置を組み上げた後,1人ずつ順番にめっきを行いましたが,出来上がった試料を比較し合ったり(仲良くけなし合ったり?),実験の方法によって色が変わる事を理解し,独自の方法を編み出す強者もいました.
この様な実験を通して,面白い物を作る化学の楽しさを実感してもらう事が私たちの喜びです.1回の実験で対応できる人数は約20名までですが,この実験に興味がありましたら,大学の広報部まで是非お問い合わせください.
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