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サステイナブル化学概論(山下教授)

| 投稿者: tut_staff

 本学の工学部応用化学科に元気な1期生を迎え1年が過ぎようとしています。1年生後期には、有機化学、物理化学、無機化学という化学の3本柱となる基幹科目が開講され、学生もいよいよ化学の醍醐味を味わう世界に足を踏み入れました。同時に、「サステイナブル化学概論」も開講され、オムニバス形式で、各教員の専門分野の視点から、それぞれの分野の最先端の夢のような話が毎回講義されました。現在学んでいる化学の基礎知識がさらに深い専門科目の理解につながり、その専門科目を総合して、世界から注目されるような最先端の研究を自ら実施できることは大変興味深く、楽しいことだと思います。

 サステイナブル化学概論では、各教員による最先端化学のトピックスの他、大学院教育について、留学について、など化学系学部で教育を受けたのち将来研究者となった後に経験するであろう事象についても話がありました。

 12月にはDIC社の小寺史晃さんを迎え、会社における研究開発職についてと大学院生時代の苦労と楽しさについてお話しがありました。小寺さんは大学院卒業後DIC社に入り、世界シェアのほぼ100%を占めるディスプレイ材料の研究開発を行っている若手研究者で、会社で研究者となり自ら新しい材料を開発することの面白さと、そのためには大学院に進学し実力をつけなければならないという話は大変にわかりやすく、聴講した学生達からも自分の兄のような近い目線からの話が聞けたと好評でした。

 年明けには産業技術総合研究所の蛯名武雄先生を迎え、公的研究機関の研究員の仕事についてお話しがありました。

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日本には理化学研究所や産業技術総合研究所をはじめ、宇宙航空 研究開発機構、日本原子力研究開発機構など、学生諸君も耳にしたことがある研究所など数百の研究機関があり、大学院卒業後多くの学生が研究員としてそこで働いています。産業技術総合研究所は経済産業省が作った政府の研究所で、日本の経済的繁栄を維持し発展させるためには、国家戦略的に新しい技術を生み出しそれを民間企業に移転しなければならず、その使命をもった研究所です。蛯名先生は粘土から優れた機能をもつフィルムを作製するコンパクト化学のエキスパートで、先生の技術に基づいて電気自動車の実用化や水素社会の実現のための多くの材料の実用化が進んでいます。自由な発想で次々と新しい機能材料を生み出すお話しに学生たちはわくわくとした思いで聞き入っていました。

山下 俊

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