スマホの気象情報は当てにはならない?(江頭教授)
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先日、学生さんと一緒に山梨市環境センターにあるバイオマス利用のための施設を訪問しました。(バイオマスのお話はまた別の機会に。)
山梨市は本学のキャンパスがある八王子から1時間半ほど。移動中に何気なくスマホで山梨市の気象情報を調べると、なんと山梨市は「気温 -4℃」とあるのです!
これは大変だ、もっと暖かい服装をして来るべきだった。それにしても聞きしに勝る山梨の寒さ、と思ったのですが念のため、Yahooの天気コーナーを見ると今度は「気温 4℃」。あれっ、マイナスはどこ行ったの?それほど寒くないじゃん、などと言っているうちに電車は山梨市に到着。外にでると…。
これで氷点下ってことはないよね。寒くない、というか結構暖かいかも。「気温 -4℃」ってことは絶対無い。むしろ「気温 4℃」というのも本当だろうか?
さて、日本では気象に関するかなり細かいデータが継続的に測定されていて、その結果には誰でも簡単にアクセスすることができます。気象庁のアメダスのページから甲信地方、山梨県のアメダス観測点を探すと山梨市にはありませんが、比較的近くの勝沼に観測点がありました。該当する日時の気象データをみると、「気温 6.1℃」とありました。
スマホのアプリ(iPhoneにプリインストールされていたものですが…)の気象情報は予想値なので、多少の差異があるのは仕方がないとこなのでしょう。でも、それにしても差が大きいですね。「ネットは広大」で情報にあふれていますが、やはり玉石混淆。信頼性については常に気をつける必要がある、ということを再認識させられた出来事でした。
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