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雑感 富士山(片桐教授)

| 投稿者: tut_staff

 同じ静岡県内でも、浜松市から富士山は滅多に見えなかった。会社員のころ、埼京線の高架から時折富士山が見えると、うれしかった。岡山に移り、富士山は東京へ出張するときに新幹線の車窓から見るチャンスがあるだけで、しかも、雲の上であることが多かった。期待してもみえないとがっかりした。

 ここ八王子に来て、富士山を見る機会が増えた。研究室の4階の窓からも富士山が見える。少〜し残念なのは富士山の前に三角形の山があるため、富士山は、頂上に三角形のうつり込んだ形で見える。空気が澄んでいるとき、富士山はくっきりとはっきりと見える。

 手元の地図で確認すると、この手前の山は丹沢山地の北端に位置する大室山、標高1587m、らしい。

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これからの10年間、この大室山と富士山をひとセットで眺めることになるのだろう。邪魔といえば、富士山の右側に見える携帯電話局のアンテナも気になる。しかし、7階から富士山を見つけるときには、このアンテナが富士山を見つける助けになる。

 

 「山高きが故に貴からず」ということばがある。出典は平家物語だと聞いている。「山高きが故に貴からず、樹有るを以て貴しと為す。人肥えたるが故に貴からず、智有るを以て貴しと為す(山はただ高いだけでは貴いとは言えず、そこに木が生い茂っているからこそ貴い。人も体が大きいだけ(裕福で太っている)で立派だとは言えず、知恵を持つからこそ貴い)」だそうだ。

 ここではたと気がついた。富士山の山頂付近には樹がない!。それでも富士山が貴く思えるのは、なぜなのだろうか。富士山は何を持っているのだろうか。

 

 ところで、出典のことば、特に「肥えている」は私を責めているように思われるのは被害妄想だろうか。

片桐 利真

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