「世界の人口は何億人ですか?」(江頭教授)
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以前、学部一年生の学生を対象とした環境の授業を行っていた頃の話です。「世界の人口は増え続けており、地球環境への不可も増加している」という話と一緒に、表題の「世界の人口は何億人ですか?」というクイズをだしていました。授業をはじめて数年、面白いことに気がつきました。このクイズの答えを間違える人が多い。それも実際の数字よりも少し少なく答える人が多いのです。
どうしてだろう?大学一年生の学生さんが世界人口の数値に触れたのは、おそらく彼らが高校生のころではないでしょうか。そのときに最新の人口の数値を覚えたとすると、大学1年になるまでの2~3年で世界人口が増えてしまう。近年、世界の人口は1年当たりにおよそ1億人くらい増えている、それで少しずれが生じる、ということになるわけです。
なるほど。これは大学生以外にも使えるのでないか。世界人口はずっと増え続けていますから、「あなたが習ったとき、世界の人口は何億人でしたか?」と聞けばその人が何歳くらいかわかることになりそうです。
私自身は50代ですが、世界人口について記憶している最初の情報は「昔は24億人だったけれど、今は36億人になっています。」という話でした。高校生にはいるより前に触れた情報のようですね。
世界の人口は増え続けていますが、日本の人口は既にピークを迎えていると言われています。日本は世界の中でも非常に特殊な状態にある、ということです。
おまけ
最近30代ぐらいの方と話していると…
「私がこどもころは石油は30年で枯渇する、と言われてましたよ。」
「私(江頭)のこどものころも石油はあと30年と言われていましたね。私たち、同い年くらいでしょうかね?」
「いやいやいや…。」
おまけ(その2)
「20億の針」はハル・クレメントの傑作SF小説ですが、このタイトルの20億という数字は世界人口からきたものです。タイトルからクラッシックな作品だということがわかりますね。でもこのタイトル、本当は「20億の藁」にするべきなのではないかと思うのですが…。
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