雑感 サステイナビリティの認知度 「サステイナブル」?、 「サスティナブル」?、「サステナブル」?(片桐教授)
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先日、ネットでニュースを見ていると、ちょっと困ったなあと思うニュースを見た。
http://r25.yahoo.co.jp/fushigi/wxr_detail/?id=20160108-00046897-r25
栄えある(?)1位は サステナビリティ(意味:持続可能性)18.5%
でした。以下:
2位 オーソライズ(意味:公認)17.0%
2位 フィジビリティ(意味:実行可能性調査)17.0%
4位 アセット(意味:資産、財産)15.5%
4位 オルタナティブ(意味:代替案)15.5%
6位 ハレーション(意味:他に影響を及ぼすこと)14.0%
7位 バジェット(意味:予算、予算案)11.0%
7位 アライアンス(意味:提携)11.0%
9位 ダイバーシティ(意味:多様化)10.5%
10位 スキーム(意味:事業計画)9.0%
11位 ステークホルダー(意味:利害関係者)7.0%
12位 コミットメント(意味:約束、責任を持つ)6.5%
13位 コンセンサス(意味:合意)5.5%
13位 ベネフィット(意味:有益、利益)5.5%
15位 リソース(意味:資源、資産)2.5%
調査母集団が20代〜30代の男性会社員200人と限られているため、これがそのまま社会の認知度とは言えません。そして、有効な回答者が110人であったこと、聞いたことがないことばは除外していることは、この統計の信頼性は余り高くないこと、サステイナブルの非認知度は18.5%よりもはるかに高いことを意味しています。
しかし、「サステナビリティ(持続可能性)」については、そのカタカナ表記の問題があります。
このアンケートでは「サステナビリティ」ですが本学では「サステイナブル工学」と大文字の「イ」が入ってます。
試しにGoogleで検索し、ヒット数を比較すると。
「サステナブル」 1,940,000件
「サスティナブル」 381,000件
「サステイナブル」 359,000件
そして、
「サステナビリティ」は 2,430,000件
「サステイナビリティ」は332,000件しかヒットしない上に「もしかして:”サステナビリティ”」と確認が出てしまいました。
これらは人工知能的な検索エンジンの推測により、「サステナブル」で検索しても、「サステイナブル」を含めて結果にするという仕掛けの結果です。
できるなら、英語の用語のカタカナ表記は統一してもらいたいところです。
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