応用化学科は新たに86名の学生を迎えました。(江頭教授)
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4月4日に東京工科大学の入学式が行われました。場所は八王子キャンパス体育館のアリーナで、卒業式のときと同様、大学のすべての学部の新入生が参加しました。デザイン学部、医療保健学部の新入生はこれから蒲田キャンパスに通うので、全学部が一同に会するのは、この入学式と卒業式のときだけです。卒業式ではわれわれ工学部の学生は居らず少しさびしい感じでしたが、今回、入学式には工学部の新入生も参加してくれています。応用化学科には新たに86名の新入生があり、これからは1年生、2年生の2学年の学生が所属することになります。
当日はあいにくの雨でしたが、最初の片柳理事長の挨拶にもあったように、雨は木々の生長に必要なもの、天の恵みでもあります。たゆまず成長を続ける樹木がいつかは大木となるように、新入生諸君にも努力を続けて欲しいものです。
続いて学長からの挨拶では本学の構成と大学での教育の理念、それを明文化したアドミッションポリシー(入学者受入の方針)、カリキュラムポリシー(教育課程編成・実施の方針)、ディプロマポリシー(学位授与の方針)について説明されました。
入学式の来賓は三菱総合研究所の小宮山宏理事長。第28代東京大学総長でもある小宮山先生には以前、本学の工学部でも講演をしていただいたことがあります。
小宮山理事長は二つの事実、地球の温暖化という文明の負の側面と世界の平均寿命がこの100年で約30歳から約70歳にまで伸びたという明るい面とを例示して、新入生諸君が生きている現代という時代は人類の歴史の転換点であることを指摘されました。そして、世界の中での日本の位置について。例えば世界の大都市、特に新興国の大都市でPM2.5などのスモッグや河川の汚染などの問題が深刻化している中、この東京では晴れていれば富士山が見え、川で鮎が釣れる、という快適な環境が実現されていること。また、日本ではGDPが成長してもCO2排出量が増えない状況(GDPとCO2排出のデカップリング)が実現していることを示されて、「その原動力は技術者の努力によるものである」と述べられました。
工科大学の学生、とくに工学部の学生はそのような技術者の流れに連なるものとなるべく期待されているのです。われわれ教員も新たな86名の学生諸君、新2年生の諸君と一緒に文明の負の側面を減らし、明るい面を増やすための努力を続けてゆきたいとの思いを新たにしました。
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