手みやげの難しさ(片桐教授)
| 固定リンク 投稿者: tut_staff
3月16日に岡山大学へ荷物を取りに行きました。いつもこのような時に頭を抱えるのが手みやげです。
片桐は甘党ですから「お菓子」を持って行きます。片桐 = お菓子にうるさい、というような風評と過度の期待があり、さらにおつきあいのある先生方は舌が肥えているため、どのようなお菓子を持参するかには気を使います。
岡山からお菓子を持参するときには定番の「大手まんじゅう」を持参していました。これは、日持ちが1週間近くあり、1個80円以下の価格、かわいいパッケージ、でも箱入りは堅牢、日本三大薄皮まんじゅうの一つ、という話題性や利便性に加え、なによりおいしいことが手みやげとして好適でした。味だけを言うと、倉敷の藤戸まんじゅうの方が私には好みですが、こちらはそのパッケージが昔ながらの竹皮包みでつぶれやすく、岡山市内では入手が難しく、賞味期間も短く、何カ所にも持参する手みやげには不都合でした。大手まんじゅう以外には、岡山ですから「きびだんご」も持参していました。このとき、駅の売店で簡単に入手できる「廣榮堂本店」ではなく「廣榮堂武田」のものを持参していました。この2つの店は元々同じ店で(どっちが本家であるかは議論がある)お味に大きな違いはありません。食べ比べると、武田さんの方が私好みです。さらに、武田さんが岡山大学工学部精密応用化学の黎明期に教授をされていた武田教授のご実家であり、また息子さんの一人が有機フッ素化学で学位を取られていることなどが話題になります。
さて、八王子に出てきて、「片桐好み」の手みやげをず〜っと模索しています。とっさのときに使うのは青木万年堂のまんじゅうです。これは本学のフーズ・フーのサービスカウンターで売っている「片柳まんじゅう」や「ぱっちいまんじゅう」をつくっているお菓子屋さんです。「葵千人」もおいしいのですが、個人的には「大納言」「多摩のひとつぶ」が好きです。八王子CELEO南館の1階で購入できます。
最近は23区内までおいしいと言われるお菓子屋を探しに出ます。おいしいと言う老舗は、残念ですが日曜祝日定休なので、手のあいた土曜日にしか探しに行けません。
銀座空也の「もなか」は価格も手頃で、夏目漱石の「我が輩は猫である」にこの店のお餅が登場しており話題性もあり、なによりあんこが大変においしいく手みやげには最高です。しかし、予約だけで売り切れていることが多く、また予約の電話もかかりにくく、急な用には使えませんでした。先日の岡山への手みやげに空也の最中を使いたいと、女房殿にお願いして銀座まで出かけて買ってきてもらおうとしたのですが、開店時にすでに予約で完売状態でした。結局、手に入りませんでした。残念。ここの次代の方がデパートなどで展開している「空いろ」のブランドのどら焼きなどのあんこ製品もたいへんおいしいのですが、小さく少し高いので、学生さんがパクパク食べるような大学への土産には向いていません。もったいない!。
日本橋「長門」の久壽(くず)もちもおいしいお菓子ですが日持ちが2日しかないのが残念です。今回はこのくずもちを手みやげにしました。岡山でも何人かの先生はこの「長門」をご存知でした。さすがに300年以上の歴史を持つ老舗です。
その他にも「群林堂」の豆大福や、池袋「すずめ屋」のどら焼きなどおいしいお店がたくさんあるのは東京の強みです。でも、おいしいものは賞味期限が短く、手に入りにくいのは困ったものです。
自分の足と舌でおいしいお店を探して、それを手みやげで持参することは、私の楽しみの一つです。だから,やせられない!。
「日記 コラム つぶやき」カテゴリの記事
- 英文字略称(片桐教授)(2019.03.13)
- 地震と夏みかん(江頭教授)(2019.03.11)
- 追いコンのシーズンはご用心(片桐教授)(2019.03.07)
- Don't trust over 40℃!(江頭教授) (2019.03.06)
- 「加温」の意味は「温度を加える」?(西尾教授)(2019.03.04)