片柳研究棟の夜(江頭教授)
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我々工学部応用化学科の研究室は本学八王子キャンパスの片柳研究棟(写真の建物)にあります。
もちろん、この建物には応用化学科の他にもいろいろな学科の研究室や施設があります。メディア学部のクリエイティブラボ/コンテンツテクノロジーセンターもそのひとつで、私(江頭)の研究室と同じ4階にある施設です。
先日、この施設を利用しているメディア学部の学生さんに「江頭先生」と声をかけられました。実は私は工学部が開設される前の年、メディア学部の学生さんのフレッシャーズゼミを担当していて、そのときの学生さんたちとはアドバイザー教員として定期的に面談しています。声をかけてくれた学生さんもその一人でした。聞けばAnime Japan 2016 というイベントに本学が出展する、その作品の一つを仲間と一緒に製作している、という話でした。イベントが近づくとどうしても時間が足りず、授業の後に時間をみつけて作業をすすめていたのだそうです。
化学系の学科でも研究のための実験に多くの時間が必要となることが珍しくありません。
決まった時間内で作業を終わらせようとしても、いろいろなハプニングにあったり、興味深い事象をみつけたりすると、どうしても時間を延長することになります。大変だけれど、それに勝る面白さを感じらられて辛くはない。化学とメディア、対象としているものは違っていても同じようなものなのだな、と納得しました。なにやら楽しげなアニメやゲームも、作る側に回れば面白いことばかりでは済まない、一方で難しげに見える化学の実験にも面白くて楽しい瞬間がたくさんあるのです。応用化学科の学生諸君は2年生になったばかりで、これからその大変さと面白さを知っていく段階です。本学のほかの学科、学部の人たちとも交流して、それぞれの違いはあるものの共通の大変さと面白さの関係があることにも気づいてほしいですね。
アニメのイベントは先日無事終了したそうです。9月ごろにはゲームのイベント(東京ゲームショウ)があり、こんどはゲーム作成をしているメディア学部の学生さんが頑張るターンだそうです。
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