学生実験をみてみよう(第3期)「工学基礎実験Ⅰ(C) 改訂版」(江頭教授)
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本学の応用化学科で行われている学生実験を紹介しているこのシリーズ、前回は2年生向けの「応用化学実験」の内容を紹介しましたが、今回は1年生向けの学生実験、「工学基礎実験Ⅰ(C)」の話題を。昨年度、はじめて実施したこの実験ですが、その経験を活かしていろいろと内容を変更しています。カイゼンとかPDCAというやつですね。
さて、最初の改善点は実験を行うスケジュールです。「工学基礎実験Ⅰ(C)」では実験項目を幾つかまとめ、学生諸君を実験の個数分のグループに分けてローテーションで実験を行っています。昨年度の実験では学制諸君はまず2グループに分かれて二つの実験を。続いて4グループに分かれて四つの実験を。それをもう一度繰り返して全部で10項目の実験を行いました。つまり2-4-4サイクルというわけです。
本年度はこれを2-2-2-4サイクルに変更しました。
実験の項目はおおまかに簡単なものから難しいものへ並べていますが、サイクルを細かく分けることでより適切な順番に並べることができます。また、初年度の実施で指導する学生グループの人数がどの程度が適切なのかがわかったことも大きいですね。
「実験基礎」の内容は測定と誤差についての講義と実際にホールピペットを使った測定誤差の検討です。ホールピペットで同じ体積の純水を複数回測定して誤差がどの程度生じるものなのか、実際に体験してもらいます。内容は昨年度と変わっていませんが、講義と実験の場所を工夫するなどして、昨年度よりずっとスムーズに実験を行うことができました。
「ガラス細工」は昨年度は第2サイクルの実験でした。2-4-4サイクルの二つ目、つまり四つの実験項目をローテーションしていたので、4グループのうちの1グループが行う実験でした。本年度はこれを二つの実験項目の一つにしたので、実験に参加する学生の人数は2倍になっています。「ガラス細工」はバーナーの炎を使う事、ガラスを切った際に鋭利な切断面が生じることなど留意点が多い実験ですが、1年目の実験に際していろいろな工夫をしたおかげでより多くの学生に対応することが可能になりました。
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