講義はライブコンサート(片桐教授)
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生のコンサートを聴きに行く一つの目的は、やはり同好の士を求めることだと思います。同じ趣味の人と知り合うことは喜びです。皆さんも、講義の前後に「今日の講義は面白い視点だったねえ」とか語り合ってほしいのです(実際には「今日の講義はわかりにくかったねえ」かもしれませんが…)。そして、同好の士で講義の余韻を楽しんでほしい=内容を振り返ってほしい=復習してほしい、のです。
もう一つは、新曲を聞くことができる点ではないかと思います。大学の講義では「最新の知識」の獲得です。講義を行う側は、毎年毎年内容をチェックし、最新の内容にアップデートしています。そのような「新曲」=新しい知識を獲得できるのはコンサート=講義の参加者の特典です。
さらに、演者の思いを、そのことばからくみ出すのもコンサートの楽しみです。講義を行っている教員も講義の合間合間に自分の「意見」を述べています。大学の講義では、教員は時に教科書に記載の内容や見解を批判することもあります。だから、同じ科目の講義でも、教員によりそのニュアンスは異なります。
その演目や曲を聞いたこともないのにコンサートに行く人はほとんどいないでしょう。同様に、講義を聴く場合も、事前に教科書で予習してください。それにより、講義内容をもっと深く理解し、楽しむことができるようになると思います。
そして、ヘッドバンキングは必要ないから講義に「のって」ください。一生懸命に講義しているのに、しらっとされると、講義する教員は…へこみます。
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