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「授業点検」のこと(江頭教授)

| 投稿者: tut_staff

 授業点検。授業は本学の授業ことです。点検するのは教員、その授業を担当していないほかの教員が点検を行います。

 我々大学の教員は高校や小中学校の先生たちの様な「教員」としての教育や訓練を受けていません。(教育学部があればそこの先生たちは違うのかもしれませんが、それはまた別のお話。)ですから授業をするときも学生時代に自分が受けた授業を思い出しながら手探りで授業を行うことになります。各自、自分なりに工夫を凝らすのですが、時には誰かの意見を求めたくなることがあります。また、授業中に何かを思い付き、これはいい、と人に伝えたいと思うこともあります。

 教員同士の会話の中で授業の方法について話題になることがあります。専門分野を超えて盛り上がる話題で時として良いアイデアをもらえることもありますが、話の流れ次第ではあまり効率的ではありません。

 そんなわけで、「授業点検」です。

 本学で行われる授業は順番に点検の対象に選ばれます。対象になった授業を他の教員数名が参観し、授業後にその授業の内容について話し合います。その授業の学科の教員、他の学科の教員、場合によっては他学部の教員も参加するので、いろいろな視点から授業の内容ややり方が吟味されることになります。

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 写真は授業点検の際に利用している授業の評価票です。裏面には記述式の項目もあります。授業後の話し合いの際にはこの評価票を見ながら正に授業を点検してゆきます。

 先日、私もある先生の授業点検に参加しました。授業が始まってすぐに、「では、出欠をとります」。これには少し驚きました。本学にはネット経由の出席登録システムがあるのですが、あえて学生の名前を呼ぶスタイルでの点呼を行っているそうです。確かに応用化学科の100人未満の授業であれば点呼をとってもたいした時間はかかりませんし、学生諸君の顔をおぼえるにも良いやり方だと思いました。「授業点検」から学ぶことはまだまだ多いようです。

江頭 靖幸

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