« 前期の授業は今週で終了します(江頭教授) | トップページ | Fischer-Tropsch合成について(江頭教授) »

「安全工学」の講義 第2回応急処置から(3) 野次馬は絶対ダメ(片桐教授)

| 投稿者: tut_staff

 2年生の選択必修の講義「安全工学」の担当の片桐です。

 このブログのシリーズでは、安全工学という講義の中でお話しした内容について、片桐の個人的な意見を述べていきます。

 住宅街で夜中に火災があると、どこからともなくわらわらとやじ馬が現れ,消火活動の邪魔になります。そして,多くの爆発を伴う大規模な火災事故での犠牲者は「やじ馬」です。

 1980年8月に発生した静岡駅前地下街爆発事故では、死者15人、負傷者223人の大事故になりました[1]。この時の死傷者の大多数は1回目の爆発の見物人で、2回目の爆発で被災したそうです。また、1947年にテキサスで起きたGrand Camp Explosion では552人が死亡し、3000人以上が負傷したそうです[2]。この事件は、船舶火災が発生し、港にやってきた消防隊および見物人が爆発により全員死亡したそうです。

Fig_3

 何で命の危険をおかしてまで、やじ馬は現れるのでしょう?。実際に夜間に近所で火事が起きた時、自分自身がやじ馬になった経験を持つ方の申し分では、「消火活動をする時に、放水時の感電を避けるために周囲一帯の電線の電気を止めるために停電になる。その際に、消防車のサイレンや鐘の音が鳴り響き、テレビもつかない状況では情報を求めて外に出るしかない。そして、火災がどのような規模で今後どうなるかを知りたいと思うと…やじ馬にならざるをえない」そうです。

 やじ馬の言い分も分かります。でも命あってのもの種です。近くで火災があった時は、身支度を整え貴重品を身につけて避難準備をした上で、サイレンの音が遠ければ待機し、近ければ火から離れる方向に避難するのが正しい行動でしょう。感情や衝動を抑えて理性で動くことが求められます。

[1] https://ja.wikipedia.org/wiki/静岡駅前地下街爆発事故

[2] https://en.wikipedia.org/wiki/Texas_City_disaster

片桐 利真

« 前期の授業は今週で終了します(江頭教授) | トップページ | Fischer-Tropsch合成について(江頭教授) »

授業・学生生活」カテゴリの記事