「安全工学」の講義 第3回安全の法律から(4) 学生のうちに取っておきたい資格 (片桐教授)
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2年生の選択必修の講義「安全工学」の担当の片桐です。
このブログのシリーズでは、安全工学という講義の中でお話しした内容について、片桐の個人的な意見を述べていきます。
学生のうちに資格を取りましょう。
資格はその人がその能力を持つことを証明する手段で、あくまでその資格取得の目的は「能力を身につける」ことです。これを見失わないようにしましょう。その上で、資格を実力養成のひとつの目標として活用しましょう。
資格を取っておくと、就職に有利です。特に、求められていて,でも持っている人の少ない(取得が難しい)資格は就職に有利です。「作業環境測定士」の資格をきっかけに、修士でも大学の准教授になった方もいます。転職にも有利に働きます。また、有資格者は給与面で優遇されることがあります。その業務に必要な資格を持つ者に手当を出す会社もあります。さらに、定年延長などの雇用上のメリットもあります。「作業環境測定士」の資格を持っている技術職員の方で、70歳を過ぎても再雇用再雇用で現役で働来手いる方もおります。老後の対策にもなります。
いろいろな資格がありますが、化学系の学生なら「危険物取扱者」の甲種の資格を狙いましょう。単位をしっかり取っていれば、2年の後期には受験資格が発生します。この資格はまじめに48時間勉強すれば通るはずです。理系の学生さんには法律が難しいようですが、「丸憶える」ことで対応できます。その他に、高圧ガス製造保安責任者甲種も狙いたい資格です。またエックス線作業主任者、放射線取扱主任者(第1種、第2種)、もあって困らないものでしょう。
資格というには微妙ですが、TOEICも受験しましょう。TOEICについては以前のブログでも紹介しました(2015.4.29, 5.12)。まず、550点を取るように努力しましょう。これは英検の2級に相当します。高校英語をマスターしていればとれるラインです。理系で740点以上あると履歴書に書いても高評価です。しかし、700点ないと大卒での「文系就職」は難しいと言われています。
自動車運転者も若いうちに取る方が有利です。年を取ると補助教習券をたくさん購入しなければならなくなります。 自動二輪は就職でのうまみはあまりありません。
教員も,皆さんの資格取得に協力したいと思っていますので、気軽に相談してくださいね。また、英語については大学としての学習の支援があります。活用しましょう。
でも、大学生として一番取っておくべきは,取りたいのは「学士号」(学位)というでっかい資格ですね。
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