「安全工学」の講義 第8回 日常生活の安全(3) 大学生特有の危険:酒 (片桐教授)
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2年生の選択必修の講義「安全工学」の担当の片桐です。
このブログのシリーズでは、安全工学という講義の中でお話しした内容について、片桐の個人的な意見を述べていきます。
以前のブログ([2016.05.05])で、エタノールの半数致死量のお話しをしました。そこで、一升瓶(約1.8 L)やウイスキーの瓶(約750 mL)の合理的な量である話しをしました。
片桐はその体型から「酒呑み」と誤解されます。でもそんなに呑めません。呑みません。それは一度,学生時代に「やっちまった」からです。それ以降、正体がなくなるまで呑んだことがありません。
二十歳になってすぐの頃、友達の下宿でほぼ、2人で1升空けたことがありました。当時は、まだ酒を呑みはじめてすぐで、十分に鍛えておらず、すぐに記憶があいまいになっていました。
翌朝は朝から雪が舞っていました。ずぶぬれの状態で布団にもぐりこんでいた私は,寒さで目を覚ましました。真っ青になって震えながら,乾いた服を着替えて,下宿の廊下を見ると、玄関までぬれ雑巾で水を巻いたような状況でした。廊下を拭き掃除しながら、大学へ行く準備をしたのですが、自転車がありません。また,おでこに擦り傷や、体のあちこちに打ち身がありました。何があったのか?。自分ではまったく憶えていなかったので、大学で一緒に呑んでいた友達に話しを聞きました。ここからは伝聞です。
飲み会が終わった後、その飲み会に参加していた数人で高野川(鴨川の支流)の土手の道をいい気分で酔い覚ましに散歩していたら、私は「もう帰る」と言い残し、土手を一気に駆け下りていったそうです。「うお〜」という私の声は聞こえたが...どうも川の中で倒れているみたいだが…、まあ大丈夫だろう、とその後は放ったらかしにされたようです(様子くらい見てくれよ…薄情だなあ)。なお,押していた自転車は高野川の中にへしゃげて雪をかぶっているのを見つけて回収しました。
大学生は大人でも未熟です。未熟な大人な上に、学生という甘えがあります。その未熟さ甘さに起因する危険、その未熟さ甘さに付け入られる危険があることを常に意識しなければなりません。
それにしても冬の高野川で水浴びをしてよく死ななかったものだと、自分でも思います。
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