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「安全工学」の講義 第6回危険要因分析(2) 魚はなぜ左向きか (片桐教授)

| 投稿者: tut_staff

2年生の選択必修の講義「安全工学」の担当の片桐です。

このブログのシリーズでは、安全工学という講義の中でお話しした内容について、片桐の個人的な意見を述べていきます。

 今回は脱線します。

 魚の骨図は頭を左側に,しっぽを右側に書きます。これはなぜか?。その理由には2つの可能性があります。これは物語の進行方向に関するルールによっています。舞台では右側が上手(かみて)左側が下手(しもて)と呼ばれます。そして主人公は右側から左側にすすんでいきます。

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「2016魚の頭コレクション」(レポートから)

 初代ガンダムではホワイトベースは左に向かって進みます。そしてジオン側は左から右の方へ攻撃を仕掛けます。宇宙戦艦ヤマトでもイスカンダルへ行く時は左向きに進みます。そしてガミラスも左から右の方へ攻撃を仕掛けます。試しにGoogleで「宇宙戦艦ヤマト」の画像を検索してみてください。ほとんどは艦首を左に向けた絵になっています。ヤマトの場合、イスカンダルから地球へ戻る時は右向きにかえっていきます。そのような暗黙の了解に従うと、見ている人は違和感を覚えません。魚の骨を用いて職場の問題を明らかにしていくことは、「すすめる」ことであり「挑戦すること」ですから、頭を左に向けるのはそのような積極性を示すと思われます。

 また、日本料理で魚をさらにのせる時に、頭を左側にする習慣があります。これもGoogleで検索するとほとんど左向けに皿に盛りつけられています。実際,魚屋さんでも頭は左側にすることが多いようです。課題を「俎上にのせる」わけですから、やはり左が頭の方が慣習的に正しいようです。


片桐 利真

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