危険物取扱者の資格を取ろう-1 イントロ-1就職に役立つ資格(片桐教授)
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このシリーズはこの夏の受験により危険物取扱者の資格を目指す学生さんを対象にしたレクチャーをします。
危険物というと、毒性のある物質をイメージする方もいますが、ここでは「燃焼」「爆発」など消防法で扱う物質を指します。毒性を持つ物質は「有害物」と呼ばれます (2016.9.30ブログ)。
さて、そのような危険物を取り扱う仕事には「危険物取扱者」という資格を必要とします。例えば、ガソリンスタンドのように危険物を取り扱う職場は危険物取扱者が必要です。危険物の保管庫を持つ化学工場では、その保守点検責任者として資格者を指名します。危険物を作るプラントもこの資格を持つ者が必要です。タンクローリーを動かす時に、資格者の運転や同乗が必要です。つまり、「危険物取扱者」は危険物の関係する仕事の現場に必要な資格です。その資格を持つ専門家がいなければ、その業務をしてはいけない、というものです。化学物質の多くは危険物です。また原料や製品として危険物を扱わなくても、燃料として扱わない職場はまれです。だから、社会(製造業)における資格者の需要や価値は思ったより高いものです。実際、この資格を持っていると「資格手当」を出してくれることもあります。ガソリンスタンドの学生アルバイトなら、この資格所持者の時給は違うこともあります(資格者が足りているかどうかの状況によります)。