八王子キャンパス建設秘話?(江頭教授)
| 固定リンク 投稿者: tut_staff
先日タクシーを利用して本学のキャンパスに向かっている際、運転手さんと話しをしているとなんとなく八王子キャンパスの建設されたころの話をしてくれました。私は3年前にこの大学にきた身、当時の様子など全く知らなかったので、ともて興味深いお話しでした。
「当時はこんなところに大学を作るなんて本当かなーと思っていたんですよ。あそこは沢(広く浅い谷)になっていたからどうするんだろうねーって。」
「そしたらものすごい数のダンプがどんどん土を運んできて。そのころ南大沢でも開発をやっていたから、そこから土を運んできたんだろうね。この道もダンプがずっと連なっていたんだ。」
「そのうち工事がはじまるんだけど、業者がどっと押し寄せて、それがみんな都心からくるでしょ。金曜日の夕方には都心に帰るってんでタクシーは大繁盛さ。片倉駅に集まったタクシーに次から次に呼び出しがかかって、それ新宿だ、それ渋谷だ、万単位の支払いだよ。それが4台5台と束になってるんだから。」
「あんな景気のいいことは後にも先にもなかったな」
面白い話をありがとう、運転手さん。はいっ、少ない運賃でごめんね。
...
さて、これを機に本学の八王子キャンパスの歴史を少し調べてみました。
こちらは「東京工科大学 八王子キャンパス ドローンmovie」という動画です。
八王子キャンパスの大きさが実感できるかと。
資料はこちらで紹介した「東京工科大学 -実学主義を掲げて-」という新書です。(残念ながら非売品です。)
本学八王子キャンパスは以前は国家公務員共済組合連合会の所有でしたが、特に何かの用途に利用されてはいなかったようです。1980年にその用地を学校法人 片柳学園が取得し、東京工科大学の設立を目的として八王子キャンパスの建設を計画します。1981年には土地開発許可の申請を八王子市に提出。同年環境影響評価を開始します。1983年の環境影響評価書を東京都へ提出。地元の方々への説明会などを開いたのちに1984年に許可を得た、ということです。
先の運転手さんの話にあった「大学をつくる」という噂は1983年から開かれた説明会からの情報でしょうか。
実際の工事が始まったのは1984年以降、大学が第一期生を迎えたのが1986年なので「あんな景気のいいこと」が起こったのはこの1984,85,86年の時期なのでしょう。ちょうどバブル景気の直前に建設できた、ということです。バブル期に造っていたらもっと「景気のいいこと」になっていたかもしれませんが、学校法人としては予算が膨らんでしまったでしょうね。
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