危険物取扱者の資格を取ろう-16 法律-13 基準(保安距離と保安空地)(片桐教授)
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このシリーズはこの夏の受験により危険物取扱者の資格を目指す学生さんを対象にしたレクチャーをします。
保安距離は火災や爆発の影響を避けるために、その施設の境界(外壁)から対象となる建物までの、「確保しなければならない距離」を指します。
保安距離の必要な施設は
製造所
屋内貯蔵所
屋外タンク貯蔵所
屋外貯蔵所
一般取扱所
の5つです。
対象となる建物と、保安距離は
高圧架空伝染(送電線)35,000Vを超える 5m以上
高圧架空伝染7000Vを超える ~ 35,000V以下 3m以上
住宅 10m以上
高圧ガス、液化石油ガスタンク 20m以上
学校、劇場、映画館、百貨店、病院保護施設等 30m以上
重要文化財 50m以上
風営法では、お店から100m 以内に学校・図書館・児童福祉施設・病院・診療所があってはダメなので、それより緩いですね。
保安空地は消防活動や延焼の防止ために、その施設の周りに確保する空地です。保安空地にはものをおいてはいけません。
保安距離の必要な施設は
製造所
屋内貯蔵所
屋外タンク貯蔵所
屋外の簡易タンク貯蔵所
屋外貯蔵所
一般取扱所
移送取扱所 敷地外に出る配管、地下埋没配管は不要
の7つです。保有距離の定められている者にくわえて、屋外の簡易タンク貯蔵所と移送取扱所が加わります。
保有空地の距離は、指定数量の倍数が10以下なら3m以上、10を超えるなら5m以上です。
建築基準の家を建てる時の隣家との距離(場所による、最低50cm)と同じようなものですね。
ここで憶えるのは保安距離です。
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