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危険物取扱者の資格を取ろう-21 法律-18 屋外タンク貯蔵所の構造と設備(片桐教授)

| 投稿者: tut_staff

 このシリーズはこの夏の受験により危険物取扱者の資格を目指す学生さんを対象にしたレクチャーをします。

 屋外タンク貯蔵庫は、石油コンビナートのタンク群をイメージして下さい。

 容量が1000kL以上の液体危険物タンクを「特定屋外タンク貯蔵所」、500~1000kL未満を「準特定屋外タンク貯蔵所」と呼びます。厳しい基準があります。

 屋外タンク貯蔵所は保安距離の確保が必要です(ブログ:危険物取扱者の資格を取ろう-16 法律-13 基準(保安距離と保安空地))。

 また、敷地内距離の確保が必要です。これはタンクの側板から敷地境界線までに確保する距離です。長さはタンク容量と危険物の引火点で決まります。

 また保有空地が必要です。保有空地の幅は指定数量の倍数によります。倍数500以下なら3m以上、倍数500~1000以下なら5m以上、倍数1000~2000以下なら9m以上、倍数2000~3000以下なら12m以上、倍数3000~4000以下なら15m以上、倍数4000を超える場合は、タンクの直径or高さの内の大きい方以上です(最低でも15m以上)。この部分はノートに表を作りましょう。

 屋外タンク貯蔵庫の構造は:

(1) 標識及び掲示板を設ける

(2) タンクは厚さ3.2mm以上の鋼板で造る。圧力タンクは常用圧の1.5倍の10分間の水圧試験、それ以外は水張り試験で漏れや変形のないもの。

(3) 地震や風圧に耐える。支柱は鉄筋コンクリート等、耐火性能を有するもの。

(4) タンク内の圧力の異常上昇時に、ガスや蒸気を上部へ放出できる構造。

(5) 外面に錆び止め塗装

(6) 底板が地盤に接する時は底板の外面腐食防止措置

 屋内貯蔵所の設備は:

(1) 圧力タンクは安全装置、その他は通気管を設置

(2) 危険物量を自動的に表示する装置(液体の場合)

(3) 注入口に弁またはフタ(液体の場合)。その周囲に静電気除去の接地電極。

(4) ポンプ設備の周りに3mの空地、タンク側面に水抜管。

(5) 配管は製造所と同じ(ブログ:危険物取扱者の資格を取ろう-18 法律-15 製造所の構造と設備)。

(6) 電気は「製造所」と同じ(ブログ:危険物取扱者の資格を取ろう-18 法律-15)

(7) 防油堤(液体の場合)

 この防油堤については

(1) 防油堤容量はタンク容量の110%以上(非引火性なら100%以上)、2つ以上のタンクがある場合は最大タンクの110%以上です。

(2) 高さは0.5m以上

(3) 面積は80,000m2以下

(4) タンク数は10基まで

(5) 防油堤の周囲は構内道路に接するように設置する(汲み出し装置のアクセス)。

(6) 材料は鉄筋コンクリートまたは土、危険物が流れ出ない構造

(7) 水抜口と堤の外側に開閉弁、弁は基本閉じておく

(8) 高さが1mを超える時は30mごとに階段などを設置

ここで、通気管はタンク内へ外気を取り入れる管です。無弁通気管(直径30mm以上の曲げ管(雨が入らないように水平より45°以上曲げたもの)で、引火防止の細めの銅線網)と大気弁付通気管(5kPa以下の圧力差で作動、引火防止の細めの銅線網)があります。

さあ、この構造と設備名称等をイラストに書き込んでみましょう。

Fig_15

ここで特に憶えるのは

(1) 保安空地、特に倍数4000を超える場合の幅

(2) 設備、特に通気管と防油堤

(3) 防油堤の必要容量(最大タンクの1.1倍)

です。

片桐 利真

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