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危険物取扱者の資格を取ろう-25 法律-22 移動タンク貯蔵所の基準-1 (片桐教授)

| 投稿者: tut_staff

 このシリーズはこの夏の受験により危険物取扱者の資格を目指す学生さんを対象にしたレクチャーをします。

 今回は移動タンク貯蔵所です。タンクローリーです。車両ですが貯蔵「所」です。

 移動タンク貯蔵所は保安距離を必要としません。保安空地も必要としません。

しかし、常置する場所(駐車場)は、屋外の場合安全な場所、屋内の場合には耐火構造・不燃材料でできた建物の1階に空タンクの状態で置くこと、となっています。

 移動タンク貯蔵所とそのタンクの構造は:

(1) タンクは厚さ3.2 mm以上の鋼板で気密に造る。水圧検査は、圧力タンクの場合は最大常用圧力の1.5倍、それ以外は70 kPaで、10分間行い、漏れや変形のないこと。

(2) 移動貯蔵タンクの容量は30,000 L以下。≦4,000 Lごとに間仕切り板を設ける。容量2,000 L以上のタンク室には防波板を設ける。

(3) 移動貯蔵タンクには、安全装置を取り付ける。保護のための、側面枠と防護枠を設ける。

(4) 外面は錆び止め塗装

 移動タンク貯蔵所の設備は:

(1) タンクの下部に排出口を付ける場合、底弁を設ける。非常時に底弁を閉鎖できる手動または自動の閉鎖装置をつける。

(2) 配管の先端には弁等を設ける

(3) 電気設備は可燃性の蒸気に引火しない構造

(4) 静電気を着火源にする可燃物液体の場合、接地導線(アース)を設ける

(5) 注入ホースを設ける

(6) 表示と標識:危険物の類、品名、最大数量を表示。縦横0.3~0.4 mの大きさ、黒地に黄色の反射塗料で書かれた「危」の標識。

です。

 注意事項として、移動タンク貯蔵所から第四類の危険物のうち引火点≦40℃を「詰替え」ることはできません。つまり、ガソリンをドラム缶へと移すことはできません。一方、重油や軽油はOKです。原則として、他のタンクへ、ホースを緊結(コネクター等でしっかり固定する)しておこなう「荷おろし」を行います。その際も、静電気を避けるため接地(アース)します。引火点<40℃の危険物を扱う際には、車両のエンジンは止めます。

 

Fig_4

ここで特に憶えるのは

(1) 積載量(≦30,000 L)と間仕切板(≦4,000 Lごと)、防波板(≧2,000 Lのタンク)

(2) 「危」の標識の大きさと色

(3) 消火器、接地、底弁、ホース、そして標識の設置

です。

片桐 利真

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