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新松田駅のホームで「エコマーク」を見た!(江頭教授)

| 投稿者: tut_staff

 最近、コーオプ実習で学生が実習を行っている企業を訪問したり、高校訪問に行ったりで電車を利用する機会が増えました。

 駅の周りでいろいろなモノを観るのですが、今回気になったのは写真のマーク。これは小田急線の新松田駅のホームの待合室(冷房が効いていてありがたい!)の床の写真で写っているのは「エコマーク」です。

 このエコマーク、以前紹介した「エコレールマーク」にと同様、丸い「抱きしめる」イメージの周りに文章を書いたものです。これを見ると、なるほど、「エコレールマーク」を見たときに「なんとなく見たことがある様な、ない様な」という気がしたのはこれが原因だったんだ、と気がつきました。

 さて、この「エコマーク」、こちらの「エコマーク事務局」ではこのように説明されています。

エコマークは、様々な商品(製品およびサービス)の中で、「生産」から「廃棄」にわたるライフサイクル全体を通して環境への負荷が少なく、環境保全に役立つと認められた商品につけられる環境ラベルです。このマークを活用して、消費者のみなさんが環境を意識した商品選択を行ったり、関係企業の環境改善努力を進めていくことにより、持続可能な社会の形成をはかっていくことを目的としています。

来ました、「持続可能な社会の形成」の文言。そうです、これは持続可能=サステイナブルな社会づくりのための活動の一環として作られた環境ラベルなのです。

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 今回、駅のホームの待合室で見つけた「エコマーク」、もっと詳しく見てみましょう。マークをもっとアップにしたのが以下の写真。

Img_1350

「ちきゅうにやさしい」と「リサイクル51%」の文字が読み取れますが...、一体なにを51%リサイクルしたのでしょうか?

 そもそも、この「エコマーク」何に付いているマークなのでしょうか?待合室という建物?駅舎全体?それとも小田急電鉄そのものでしょうか?

 まあ、常識的に考えると床に張り詰められているタイルについているマークでは、そう思って「エコマーク」の認定基準を調べると「タイル・ブロック」という項目がありました。その認定基準書をみると「エコマーク」は以下の図の様に表示する決まりだそうです。

Photo

あれっ、写真の「エコマーク」はいろいろ省略されすぎなのでは?「エコマーク」の下の「リサイクル51%」の文章、枠囲いではなくて、マークに沿って書かれている点も違っています。実は「エコマーク使用の手引」には

マーク下段の環境情報表示(環境保全上の効果に関する表示)は、各商品類型の認定基準書「商品区分、表示など」の項目で規定される環境情報表示の文言を用いてください。(注;従来のマーク下円に沿って環境情報を表示することが許可された商品にあっては、そのままの表示を認めます。)

とありました。今回、私が見たマークは「マーク下円に沿って環境情報を表示する」形式ですから、たぶん古い形式のマークなのでしょう。

 つまり、エコマークも日々進化している、ということでしょうか。確かに、最低でも認定番号くらいの情報がないと、せっかくマークを見つけてもその意味を調べる手がかりがありませんものね。残念ながら、今回見つけたエコマーク、何がどうエコなのかは分からずじまいでした。

江頭 靖幸

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