西国分寺駅のホームで「エコレールマーク」を見た!(江頭教授)
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先日、西国分寺駅の武蔵野線ホームで電車を待っていたところ貨物列車が通り抜けてゆきました。貨車を見るとそこになんとなく見たことがある様な、ない様な、そんなマークが付いています。
早速調べてみると、このマークは「エコレールマーク」というものだと分かりました。国土交通省のこのページを見ると「エコレールマーク」の制度は
商品を輸送する時に貨物鉄道を一定割合以上利用している場合に、「エコレールマーク」の認定を受けられる仕組みを設けました。
というものです。そもそも貨車による物資輸送は非常に高効率。他の輸送、たとえばトラック輸送と比べるとCO2排出量は約八分の一に押さえられるとも言います。レールを使う事がエコだ、だから「エコレールマーク」の目標については以下の様に。
商品などにその「エコレールマーク」を表示することで、その企業が環境への取り組みを行っていることが消費者のみなさまにも伝わることを目指しています。
「エコレールマーク」には「個別商品用」と「企業イメージ用」の二つがあると言います。「個別商品用」は商品そのものやそのパッケージ、カタログや広告などに記載するもの。「企業イメージ用」は広告やカタログ、WEBサイトや環境報告書などで利用することを想定しています。
さて、今回私が見た「エコレールマーク」はどちらのタイプなのでしょうか?貨車そのものに「個別商品用」のマークが付いていた?貨車それ自体は貨物鉄道を使っていますが、それは「商品を輸送する」とは違うような気もしますね。
さて、問題の貨車の写真を以下に。残念ながら「エコレールマーク」を写すのには間に合いませんでしたが、貨車には「TOYOTA」の文字が。
なるほど、これは「企業イメージ用」の「エコレールマーク」だったようです。実際、鉄道貨物協会にあるエコレールマーク事務局の「取組企業・商品認定・協賛企業一覧」のページには取り組み企業としてトヨタ自動車の名前が出ています。
はて、それでは件の貨物列車の中身は何だったのでしょうか?トヨタ自動車の車?あるいはその部品が輸送されていたのでしょうか。あるいはあの貨物列車はラッピング車両の仲間で看板の代用、中身はトヨタと無関係だったのでしょうか?
それはともかく、トヨタ自動車は自動車会社でありながら物資の輸送には鉄道を有効活用している、そのことは「エコレールマーク」から分かりますね。
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