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AO入試が行われました(江頭教授)

| 投稿者: tut_staff

 9月30日の土曜日、東京工科大学八王子キャンパスにてAO入試が行われました。われわれ応用化学科が属する工学部のAO入試も、8月の末ごろから募集を開始し、9月30日での試験実施となりました。

 試験の面接形式ですが、それ以上の具体的内容については書く事はできませんので、今回は私が昔の職場で経験した面接試験のお話をしましょう。

 何事にもはじめというものがありまして、いままで面接形式の入試を行っていなかった学部がはじめて面接を実施する、という場面もあるものです。前職の大阪大学基礎工学部でちょうどそんな場面にいき合ったときのお話。私は受験生を控え室から面談室に案内する役割でした。最初の最初の面談のとき、面談を受ける側の受験生達が緊張しているのは当然なのですが、面接官の先生達もそわそわして落ち着きがありません。両者ともの緊張しながらの初面談となりました。

 ところが、二人目を面談室に連れて行くと、学生はやっぱりはじめての面談に緊張しているのですが、面接官の先生達は経験値が上がったためでしょう。ぐっと落ち着いて余裕が出てきたのです。面談は教員のペースに。

 「なるほど、学生より先生の方が有利だ、というのはこういうことか。」

と一人で納得していました。

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 さて、本学に話を戻しましょう。AO入試(アドミッションズ・オフィス入試)には本来決まった形式はありません。本学のAO入試もいろいろな形式で実施されていて細かい点まで考えればほぼ毎年違った入試を行っていると言えるでしょう。比較的に短い期間で試験の実施形態にも大きな変更が行われています。

 そのため、面接官を務める教員の準備も大変です。詳しいことは説明できませんが、かなりの手間を掛けてAO入試の試験準備をしている、ということだけはここに記録しておいても良いと思います。

 本来、AO入試の目的は「アドミッションポリシー (入学者受入方針)」に適合している人を入学させることです。本学工学部のアドミッションポリシーは

サステイナブル工学の学修と研究に強い意欲を持って挑み、自己成長をして自分の夢の実現をめざす人。豊かな教養と人間性を育み、自立して主体的に技術社会の改革に取り組み、持続可能な社会の実現に貢献する意欲がある人を求めます。

このアドミッションポリシーに合っている人を探す方法は1つではないはずです。そう考えると、本学のAO入試、今後も変化をつづけてゆくのが自然なのでしょう。

江頭 靖幸

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