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2017年10月

2017.10.19

霧の朝(片桐教授)

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 今朝(2017年10月18日水曜日)はすごい霧だった。外気温は10℃。昨日の雨で湿度が上がり、明け方の冷え込みで霧が発生したのだろう。八王子市を含む多摩地方全域に濃霧注意報が発令されている。

 正門前のロータリーから片柳研究棟の先端が見えない。片柳研究等の入り口から研究棟ABが見えない。お馬さんの銅像も見えない。かろうじて手前の松の木が見えている。

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Fig2

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2017.10.18

京王線の「サスティナ」って何だ?(江頭教授)

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 今月の初め頃でしょうか、大学に行く途中、京王八王子に向かう列車に乗り込むと、何かいつもと車内の様子が違います。

 座席がいつもの長いいすではなく、個別のいすになっています。室内の色合いも違って落ち着いた感じ。

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 おっ、これは新しい車輛だな、と思って何か情報がないかと車両番号表示板をみると「sustina」という名前に行き会いました。「サスティナ?これって何だろう。サステイナブルな何かかな?」

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 「J-TREC」「総合車輛製作所」という名前から検索してみましょう。

 こちらのページにSustinaのコンセプトが端的に示されていました。「サスティナブルモビリティを世界へ」「sustinaの時代を創る」

 車輛のデザイン、車両プラットフォームの共通化によるコスト削減、高い安全性に加えて、いろいろな技術を利用した環境調和型の車両、というポイントを強調していますから、本学工学部の考えているサステイナブル工学の概念とも通じるものがありますね。

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2017.10.17

研究倫理に関する講習会が開かれました。(江頭教授)

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 東京工科大学では月に一度、八王子キャンパス、蒲田キャンパスでそれぞれに「全学教職員会」と称した講習会を開いています。最近はネットワークを利用した中継によって八王子キャンパス、蒲田キャンパスで同時に「全学教職員会」を行うことができます。学長が大学の運営方針を説明する回もありますし、各学部がそれぞれの教育目標を発表する回もあります。時には外部講師をお願いして大学の教育にかかわる最新の話題を解説していただくこともあります。

 今回開かれた「研究倫理」に関する講演もその1つ。新日本有限責任監査法人の教育セクター支援室マネージャーの赤池 知広氏を講師としてお呼びし、研究倫理について、とくに公的資金の適正な利用について、お話をいただきました。

 研究倫理、公的資金の適正な利用、これらの言葉は大学の人間以外にはなじみの無い言葉かも知れません。とくに公的資金については大学生にとっても良く知らない話、と感じられるでしょう。ですが、「公的」というくらいなので多くの人に関係のある話です。公的資金というのは要するに税金のこと。それも取られる方の税金ではありません。これは税金の使われ方についての話なのです。

 東京工科大学は私立大学ですが、収入の一部には公的資金が含まれています。その中でも特に研究を実施するための助成金、例えば文科省の科研費(科学研究費補助金)などは、研究の内容に応じて多種多様な使われ方がありますので、その管理も難しい、という問題があるのです。

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2017.10.16

工学部の就職支援(江頭教授)

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 我々応用化学科を含めて、本学工学部は開設から3年目。第一期生は3年生になっています。そろそろ就職活動が気になる頃合い、ということで今回のお題は本学工学部での就職活動支援体制についてです。

 まず、強調しておきたいのは、本学部の特徴の一つである「コーオプ教育」。特に、8週間の企業における有給での実務経験を内容とする「コーオプ実習」は学生諸君にとってテクニカルな就職活動以前に、本来の「就職とはなにか」「働くとはどんなことなのか」を具体的に意識してもらう、という意味での本質的な就職支援なのだと自負しています。

 この「コーオプ教育」を前提として、それにプラスする形で就職活動支援があります。写真は先日行われた「就職ガイダンス」の様子です。

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2017.10.13

ロケ地としての東京工科大学八王子キャンパス(江頭教授)

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 本日(10月12日です。このブログ記事の公開日なら昨日ですね。)、大学に到着、いつも通り片柳研究棟に入ろうとするとなにやら建物前に人が集まっています。しかも、よく見るとコートにマフラー姿。10月とはいえ、最高気温が27℃に達した暑い日。一体これはどうしたことか、と思って研究室へ。やがて、片柳研究棟まえに集まった人たちにアナウンスする声が聞こえてきました。

 どうやら、映画かドラマの撮影をやっていて、集まった人たちはエキストラの人たちだったようです。撮っていたのは入試の合格発表のシーン、冬という設定ですので、受験生を演じるエキストラの皆さんは暑い中、コート姿で演技をしていた、ということでした。

 本学のキャンパスはユニークなデザインの建物と、それらの見晴らしの良い配置が相まって印象的な風景を創り出しています。それを活かして映画の撮影に利用されているとのこと、以前の記事では国連Gフォースの基地として撮影に利用されていることを紹介しています。 

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2017.10.12

ヘモグロビンはなぜ酸素と結合しやすいのか、一酸化炭素ともっと結合しやすいのか(江頭教授)

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 生物が持つ機能を説明するとき、よく「何々に役立つから」という言い方をします。人間や動物、ほ乳類の体内には血流があり、血流には赤血球が含まれ、赤血球にはヘモグロビンが存在しています。ヘモグロビンは酸素と結合・分離を行うことで体内に酸素を運ぶ役目を果たしています。

 ですから、「ヘモグロビンが酸素と結合しやすい」ことの理由は、血流に乗せて酸素を体中に運ぶため、と説明することができますね。

 さて、以前このブログでも紹介しましたが、「一酸化炭素が危険なのはヘモグロビンが、酸素より一酸化炭素と結合しやすいため血流と共に酸素を体内に運ぶ機能が障害されてしまうから。」です。

 二つ目の疑問「ヘモグロビンが酸素より一酸化炭素ともっと結合しやすいのはなぜか」にはどのように答えれば良いのでしょうか?

 ヘモグロビンが一酸化炭素と結合することで何かの役に立っているのでしょうか?

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2017.10.11

大学院の勧め-5(片桐教授)

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 私は皆さんに大学院への進学を強く勧めます。少なくとも修士、可能なら博士号の取得をお勧めします。

 さて、前回は日本における生涯賃金の学歴による格差をご紹介しました。今回は今後のこの傾向が大きくなるのではないかという懸念についてです。最近の社会はグローバル化が進んでいます。業界によってはその給料の格差はアメリカ的になってきていることが知られています。

 アメリカの学歴による生涯賃金の格差のデータを米国政府統計局のWeb Pageで見つけました。https://www.census.gov/prod/2002pubs/p23-210.pdf

この資料は少し古いversionですが、わかりやすいグラフがついています。

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2017.10.10

映画「不都合な真実」(江頭教授)

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 「不都合な真実」はアメリカのクリントン政権時の副大統領、アル ゴア氏の地球温暖化に対するキャンペーンを中心としたドキュメンタリー映画です。講演で観客に語りかけるゴア氏の姿、世界各地で起きている温暖化の影響についての印象的な映像、ゴア氏の個人的な回想を織り交ぜて地球温暖化の危機を理解させ、対応を促す内容となっています。

 ゴア氏が副大統領を務めた期間は1993年から2001年まで。京都議定書の採択が1997年ですから、彼の任期中に地球温暖化問題へ関心が高まった事がわかります。実のところ、ゴア氏は地球温暖化問題へ関心を高めた立役者の一人であり、2007年にはその功績でIPCCとともにノーベル平和賞を受賞しています。

 この映画でのゴア氏の温暖化問題についての説明は、彼が学生時代に教授から見せられた大気中の二酸化炭素濃度の上昇についてのグラフから始まっています。現在では広く認められている人為的な温室効果ガス(主に二酸化炭素)の排出による地球環境の変動、温暖化ですが、当時は懐疑的な人も多くいました。その状況でこのデータを最初に示している点、「わかっているな」と感じます。二酸化炭素の放出から温暖化まで、その因果関係にはいくつものステップがあり、確実性の高いものと低いものがあります。その中で地球の大気中の二酸化炭素が増えている、という事実は特に確実性の高いものです。

 映画という媒体の特性でしょうか、やや映像で煽るような場面もありますが、それでも落ち着いたトーンで分かり易く温暖化のメカニズムとその影響について説明した内容は2006年の公開から10年以上経過した今でも充分通用する内容だと思います。

 

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2017.10.09

紅華祭開催中。化学サークルも参加しています。(江頭教授)

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 前回の記事でご紹介したとおり、本学の学園祭、紅華祭が10月8日、9日の予定で開催されています。初日の9日は雨が降るか、と心配もしましたが、幸い天候に恵まれさい先の良いスタートでした。

 さて、紅華祭のメインステージは厚生棟と図書館等に挟まれた研究棟前のスペースですが、我々工学部応用化学科が位置する片柳研究棟でも幾つかのイベントが行われています。高層16階ではOBを出迎えるホームカミングデーのイベントが。これは東京工科大学同窓会のイベントです。

 応用化学科の学生実験室がある7階では化学サークルの展示・デモが行われています。

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2017.10.06

紅華祭(学園祭)が開催されます(江頭教授)

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 「紅華祭WEB」(下の画像にリンクしています)には

紅華祭とは、東京工科大学と日本工学院八王子専門学校が、毎年10月に合同で開催している学園祭です。

とあります。工科大学の学際だから「こうかさい」。工科際では味気ないので、「紅華祭」となったのでしょう。秋の学園祭にはふさわしい名前ですね。

 さて、今年の紅華祭は10月8日と9日に開催です。例年、土曜日、日曜日の開催でしたが本年度は日曜日、月曜日の開催となります。10月9日は月曜日ですが体育の日。休日を利用した2連休での開催です。

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2017.10.05

工学部長賞表彰式(江頭教授)

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 本学の学生に対する表彰制度、学長賞・学部長賞についてはこのブログでもこちらの記事で紹介しました。学長賞は成績優秀な学生に対する表彰制度ですが、学部長賞はすこし違った視点から表彰者を選びます。個人またはグループが対象で、各学部がそれぞれの学部の特性に応じた選考基準を設けることができます。応用化学科は工学部なので、本学科の学生は「工学部長賞」の対象者となります。

 昨日(10月4日)、本年度の三年生に対する工学部長賞の表彰式が行われました。工学部の学部長賞、三年生に対する表彰は「地域連携課題」(こちらこちらの記事を参照してください)を審査の対象としてグループを表彰する形式です。

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2017.10.04

大学院の勧め-4(片桐教授)

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 私は皆さんに大学院への進学を強く勧めます。少なくとも修士、可能なら博士号の取得をお勧めします。

 最近、研究室の学生さんに大学院への進学を勧めたところ「大学院へ進学することのコストパフォーマンスはよくないと聞いている」といわれ、愕然としました。

 確かに、いろいろなWeb Pageを見ると、「大学院へ進学すると2年間(あるいは5年間)の学費が余分にかかり、その間の給料も手に入らないから、不利である」というふうな記述がありました。これはまったくの誤解・誤謬です。

 学生さんの多くは軽部学長が入学式の時に「大学院へ進学した方が生涯賃金は高い」というお話をされたことをお忘れのようです。この根拠となったのは内閣府2014年の「学院卒の賃金プレミアム―マイクロデータによる年齢-賃金プロファイルの分析―」という報告書です。

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 この報告書は内閣府のWeb Pageからダウンロードできます。http://www.esri.go.jp/jp/archive/e_dis/e_dis310/e_dis310.pdf

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2017.10.03

シリカゲルの乾燥剤(江頭教授)

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 子供の頃、お菓子の入れ物に入っていた乾燥剤、それが「シリカゲル」という名前であることを知ったのは「シリカ」や「シリコン」、「ゲル」といった言葉を知るよりずっと前の事でした。白い半透明の粒が入れ物の中の水分を吸収するのですが、中に混ざっている青い粒が赤く変色したらもう使えない。なんとなく不思議なものだと思っていた記憶があります。

 「シリコン」の酸化物が「シリカ」、シリカのコロイド粒子の溶液が固化したものが「シリカゲル」ですが、実際に乾燥剤として利用されているものはここから溶媒(水)を蒸発させて乾燥させたものです。シリカゲルには溶媒の抜けた細かい穴(孔)がたくさん開いているので「多孔質」とよばれています。シリカゲルの表面は親水性で水となじみやすく、多孔質なので孔の内側の表面を含めると重さ当たりの表面積が非常に大きくなります。このためシリカゲルは空気中の水分を吸着する力と量が大きい理想的な乾燥剤となるのです。

 これも子供の頃の話ですが、シリカゲルを水に浸けてみたことがあります。熱くなってパチパチと音を立てながら丸いシリカゲルの粒が砕けていくのをみて驚きました。

 シリカゲルの表面に水が吸着して安定化。その分のエネルギーが熱として解放されて全体が熱くなったのでしょう。シリカゲル粒子の周りから水が中にしみ込んでゆくとシリカゲルの中に入っていた空気には逃げ場がありませんから中心に向かって押し込められる。その圧力が高くなってもろいシリカゲルの粒はその圧力に耐えられなかったのだ。今ならそう理解できます。

 さて、シリカゲルの乾燥剤に含まれている青いシリカゲル。これには他のシリカゲル粒子と違って、コバルト塩がしみ込ませてあります。

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2017.10.02

AO入試が行われました(江頭教授)

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 9月30日の土曜日、東京工科大学八王子キャンパスにてAO入試が行われました。われわれ応用化学科が属する工学部のAO入試も、8月の末ごろから募集を開始し、9月30日での試験実施となりました。

 試験の面接形式ですが、それ以上の具体的内容については書く事はできませんので、今回は私が昔の職場で経験した面接試験のお話をしましょう。

 何事にもはじめというものがありまして、いままで面接形式の入試を行っていなかった学部がはじめて面接を実施する、という場面もあるものです。前職の大阪大学基礎工学部でちょうどそんな場面にいき合ったときのお話。私は受験生を控え室から面談室に案内する役割でした。最初の最初の面談のとき、面談を受ける側の受験生達が緊張しているのは当然なのですが、面接官の先生達もそわそわして落ち着きがありません。両者ともの緊張しながらの初面談となりました。

 ところが、二人目を面談室に連れて行くと、学生はやっぱりはじめての面談に緊張しているのですが、面接官の先生達は経験値が上がったためでしょう。ぐっと落ち着いて余裕が出てきたのです。面談は教員のペースに。

 「なるほど、学生より先生の方が有利だ、というのはこういうことか。」

と一人で納得していました。

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