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理系の英語勉強法-4 理系英語の文法とその階層性(片桐教授)

| 投稿者: tut_staff

 さて、「文法」というと、単語を組み立てて文を作ること、と考えます。しかし、それはほんの一部です。

 理系の英語では

  1. 「音=拍」を組み立てて単語を作るルール
  2. 単語を組み合わせて文を作るルール(俗にいう英文法)
  3. 文を組み合わせてパラグラフを作るルール(パラグラフライティングとか高次文法とか呼びます)
  4. パラグラフを組み合わせて文章(レポートや論文)を作るルール

を意識しなければなりません。

 中学高校では 2. しか教えません。これは、他の「文法(?)」には例外が多く、試験になじまないからではないかと推察します。そういえば、国語の「文法」は小学校の時に「経験則的に」習うけど、体系的には習いませんよね。これは日本語のフレキシビリティゆえに試験になじまないからかもしれませんね。それで作文させるのだから、日本の小学生はカシコイんだなあ。

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 イギリスの先生のお話では、イギリスのカレッジでは、ラテン語を通して 1. を、レトリックやロジック科目により 3., 4. を徹底的に習ったそうです。そのおかげで欧米の高等教育を受けた先生の論文は明快でわかりやすいのではないかと思います。

 いずれにせよ、本来、英語よりも日本語の方が難しいのです。日本語を使える私たちは、すこしだけ窮屈さを我慢して、単語をたくさん憶えれば、ある程度まで英語を使えるようになるはずです。大丈夫です。英語嫌いでダメダメだった私でも大学で英語を教えられるようになれました。

片桐 利真

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