ハラスメントに関する講習会が開かれました。(江頭教授)
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東京工科大学では月に一度、八王子キャンパス、蒲田キャンパスでそれぞれに「全学教職員会」と称した講習会を開いています。学長が大学の運営方針を説明する回もありますし、各学部がそれぞれの教育目標を発表する回もあります。時には外部講師をお願いして大学の教育にかかわる最新の話題を解説していただくこともあります。
今週開かれた「ハラスメント講習」もその1つで名古屋大学 ハラスメント相談センターの千賀則史講師に講演をいただきました。昨年度も同様の講演会があったのですが、今回は大学での事情を前提としてのお話、タイトルの「ハラスメント防止のための信念対立解明アプローチ」でも分かる様に、ハラスメントの本質まで踏み込んだ考察に基づいたものであり、新鮮な内容でした。
タイトルが信念対立の「解決」ではなく「解明」になっている点に注目してください。ハラスメントの原因となっているいろいろな対立は、善悪の対立ではない、という理解が第一点。それは、どちらも正しいが相異なる信念の対立である、との理解が第二の前提となって、その対立を解明することが、問題の解決の切っ掛けになる、というのです。これは問題の解決であって対立の解決ではなく、どちらが正しいかを判定することでありません。それでも対立を解明することで多くの場合問題解決に至る、というか、そのような道しかない、という事なのでしょう。
ハラスメントについての講演では裁判事例などを聞かれることもあるが、裁判になるような極端な事例では身近なものとは感じられない。どことなく人ごとに思えてしまう。
千賀先生が発表の最初に語られたことですが、確かにその通りだと思います。今回のお話にでてきた「信念対立」という現象は大学という場だけでなく、私たちの身の回りで多々あることではないのか、そんな気がした講演会でした。
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