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点検される側からみた授業点検(江頭教授)

| 投稿者: tut_staff

 授業点検。授業は本学の授業ことです。点検するのは教員、その授業を担当していないほかの教員が点検を行います。

 本学で行われる授業は順番に点検の対象に選ばれます。対象になった授業を他の教員数名が参観し、授業後にその授業の内容について話し合います。その授業の学科の教員、他の学科の教員、場合によっては他学部の教員も参加するので、いろいろな視点から授業の内容ややり方が吟味されることになります。

 私も複数回の授業点検に参加してきたのですが、今回は自分の授業「化学工学」が授業点検に対象となりました。はじめて、点検される側、として授業点検に参加することになったのです。

 点検される側、というのはやはり緊張するものですね。点検対象の授業中、授業をみてくれる先生たちは写真のコメントシートに記入しながら授業の内容、授業の進め方をチェックしていきます。授業が終了するとこの評価シートをもとに検討会が行われますが、その中でいろいろ参考になる指摘・コメントをいただきました。

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 まずは、授業における黒板とスライドの見やすさについて。

 私が授業を行っている教室は横長の階段教室で教壇の後ろには上下に入れ替えられる2枚セットの黒板が2セット、合計4枚あります。スライドを投影する場合は二枚のスクリーンを下ろすことができるのですが、この授業中は向かって左のスクリーンのみを下ろしてスライドを投影、向かって右は黒板を使って板書、というスタイルで授業を行っています。

 私自身は気がつかなかったのですが、この場合、学生側からは板書をみるためには明るい方が良い一方で、スライドをみるためには照明が邪魔になるのです。教卓周りの照明は連動しているので左右別々にオンオフすることはできませんから、これは少し困った問題です。自分で照明を持ち込む、というアイデアも話し合われましたが、まずはスライドの内容を明暗のコントラストの強いものにすること、写真などを投影する場合はこまめに照明をオンオフすること、としましょう。

 次は学生とのやりとりについて。授業全体としてはMoodleというWebを利用した授業支援システムを利用した小テストによって学生の理解度チェックを行っているのですが、もっとこまめに学生への「分かりましたか」という問いかけを行っては、という指摘です。

 確かに。板書に夢中になって一方的に話している時間が長かったかも知れません。これは話し方の問題ですから、今後の授業で注意してゆくことにしましょう。

 このほかにもいろいろな指摘やコメントをいただきました。「授業点検」から学ぶことはまだまだ多いようです。

 

 

 

江頭 靖幸

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