プログラミングは知っているととっても便利(江頭教授)
| 固定リンク 投稿者: tut_staff
プログラミングとはプログラムを書くことで、プログラムとはコンピューターに実行させることを記述した命令のことですね。つまり、プログラミングとはコンピューターに命令する、ということに他なりません。となると、プログラミングとは広い意味では、コンピュータを使う、ということと同じ意味なのではないでしょうか。
とはいえ、
「あなたはプログラミンができますか」
と面と向かって言われると、なかなか「はい」とは答えにくいものです。
プログラミングする、というと何か規模の大きい複雑なソフトウェアシステムを構築する、というイメージになりがちです。「2020年から小学校でもプログラミングが必修になる」などと聞いて、大丈夫か、と思う人も多いのではないでしょうか。
でも、プログラミングの本来の意味に立ち返ってみれば、コンピュータが身近になった分、プログラミングも身近なったと思えば良いのでしょう。
コンピュータは身近になったのと同時に、私たちの仕事でも有用な道具となっています。プログラミングができる、ということの一つのメリットとして、コンピュータという仕事道具を巧く使いこなすことができる、という点も見逃してはならないと思います。
ここで一つ、自分の体験を。
つい先日の記事で電子ファイルで提出されたレポート(約70通)の採点の話を書きました。「電子ファイルは採点には不向き。やっぱり紙が良い。」というのが結論ですが、そのなかで「結局手元ですべて印刷することにしました。」と書きました。これ70個近いファイルを連続して印刷する、という作業です。普通に一つ一つファイルを開いて印刷ボタンをおして……、と考えると、これこそ単純労働、「人間の非人間的な利用」の極みになってしまいます。
実際にはプログラムをつくって一斉に印刷しました。
プログラムの実行環境はパソコンにインストールされていたMicrosoft社の表計算ソフト、Excel付属のプログラミング言語 Visual Basic for Application (VBA)を使用したので、新しいソフトを購入したりダウンロードしたりする必要はありません。
プログラムをつくったと言っても、実はネットで「一括印刷 VBA」で検索して出てきたサイトのサンプルプログラムをコピペ、一部自分の環境に合わせて修正しただけのものです。
印刷枚数が多かったので、さすがにトラブルなしとは行きませんでしたが、それは主にプリンターの話。手作業で処理することを考えれば数分の一、あるいは数十分の一の労力で印刷を終わらせられたと思います。
本学科にも「プログラミング」の授業があります。授業の内容は数値計算の初等的な内容で、これ自体は私が学生のころに学修したものと大差はありませんが、実行環境は奇しくも前述のVBAです。このプログラミングの授業、自分のパソコンにはプログラミングができる機能がインストールされた状態にあって、ちょっと応用することで仕事の効率化に役立つ、ということに気がつく機会にもなって欲しいところです。
「日記 コラム つぶやき」カテゴリの記事
- 英文字略称(片桐教授)(2019.03.13)
- 地震と夏みかん(江頭教授)(2019.03.11)
- 追いコンのシーズンはご用心(片桐教授)(2019.03.07)
- Don't trust over 40℃!(江頭教授) (2019.03.06)
- 「加温」の意味は「温度を加える」?(西尾教授)(2019.03.04)