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映画「地球最後の日」(江頭教授)

| 投稿者: tut_staff

 先日の記事で触れた「ジオストーム」がらみでふと思い出したのがこの映画「地球最後の日」です。なんという直球表現!内容もそのものズバリで巨大な遊星と衝突し、地球が完全の破壊される、というストーリーです。その遊星にはちょうど地球と同じようなサイズの伴星があり、衝突に際して伴星が地球の軌道に残る、という計算を頼りに地球を脱出してその伴星に移住するための宇宙船を建造しよう、という科学者達のグループがメインに描かれています。

 1951年の映画なので67年(2/3世紀!)前の映画ですから、CG無しの特撮映画。ちゃちと言えばちゃちですが、私の世代にはなんとも懐かしい映像です。

 さて、この映画で中心的に描かれているのは宇宙船の建造には数百人のスタッフが必要だが、その宇宙船の乗れるのは数十名のみ、という状況です。宇宙船に乗る人をどうやって選ぶのか。選ばれなかった人はどうするのか。

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 現在の地球の環境について考えるとき、地球には70億人は多すぎるのではないか、というのは自然な考えです。その考えを受け入れたとすると、宇宙船地球号の乗組員をどうやって選ぶべきなのか。この「地球最後の日」で描かれた問題は実は現在の地球でも問われるべき問題なのかも知れない、そんな事を思ったのでした。

PS: 今にして思うと「地球の軌道に残るちょうど地球と同じ大きさの星を伴った遊星」というのは余りにできすぎですね。宇宙の先進文明が地球人の意志と技量を試すために与えた試練なのだ、というバックストーリーを想像してしまいます。

江頭 靖幸

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