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COBOLとpython(江頭教授)

| 投稿者: tut_staff

 先日、応用化学科の学生さんと話したときのことです。彼はプログラミングサークルに入っているとか。

どんな言語を使っているの?COBOL?

まさか!(笑)Pythonですよ。

ちゃんと冗談が通じてちょっと嬉しかったですね。

 どこが冗談なのか。説明するのは野暮なのですが一応念のため。COBOLというのは第2次大戦後、コンピュータがビジネスに利用され始めた黎明期に事務処理様に設計されたプログラミング言語。メインフレーム(大型計算機)で多く使用されたがワークステーションやPCが普及するにつれて重要度が下がってゆき、現在ではほとんど存在感の無い言語となっている。そんなCOBOLを今時プログラミングサークルで使う筈が無いでしょう。そんな意味合いです。

 要するにCOBOLなんて古くさい、ということで、これは私が学生だった1980年代から既に広がっていたイメージだと思います。(ただし、少し調べてみると、このCOBOLのイメージは必ずしも正しい訳では無いようです。)

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 さて、一方の python 。こちらはぐっと新しい言語だと思っていたのですが、実は1990年代から開発されてたそうです。オブジェクト指向や例外処理を備えていて、インデントを利用した特徴的な構文規則によって短くて読みやすいコードが書けるそうです。

 化学の分野ではあまり使用例を聞かないのですが生物の分野でDNA情報を扱う場合、データ処理用に使われていると聞いたことがあります。

 このpythonと同様、PCの普及と高性能化にともなっていろいろな言語が造られるようになり、様々な言語が様々な分野で使われるようになりました。化学の分野でプログラミング言語といえばFORTRANで数値計算、というのが昔の常識だったのですが、その後C言語やC++も普及してゆきました。ただ、それ以降、主要な言語と呼べるようなものは出てこなかった様です。

 結局、プログラミング言語は「何をするか」で選択するものです。化学という大きなくくりではやることが多すぎるので、それに対応している言語も多数存在するのでしょう。

江頭 靖幸

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