サステイナブル工学基礎 学内施設見学(2018年度)(江頭教授)
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本学の工学部が掲げる「サステイナブル工学」、その最初の授業として本学2年生が履修している授業が「サステイナブル工学基礎」です。本年四月からは2017年度入学の第3期生が受講を始め、第3回目の講義が行われています。
この「サステイナブル工学基礎」で行われるのが学内施設の見学。工学部三学科が代わる代わる学内のサステイナブル工学に関係の深い施設を見学します。5月28日には我々応用化学科の見学が行われました。
見学は、まず「スマートハウス実習棟」という専門学校の施設からスタート。太陽電池が乗っている建物です。ここにはいろいろな家庭向けエネルギー関連技術の設備があり、その運用や施工方法を学ぶ場所となっています。たとえば太陽電池。200Wの太陽光パネルが30枚。これに施工実習用のパネル6枚を加えて全体で7200W、つまり7.2kWの発電能力があります。
さて、この写真をみて分かる様に見学当日は曇天。太陽電池の発電量は実測で1.5kWだ、ということがタブレットで確認できるようになっているそうです。
後半は研究棟A、Bの地下にある施設へと移動します。
まずはゴミの集積所。学生諸君が出しているゴミがどのように処理されているのかを見学します。焼却される普通ゴミのほかに、資源としてリサイクルされる缶・ペットボトル、紙ゴミなどがここに集められ、業者によって回収されるということです。
その後、コージェネレーション施設の見学へ。都市ガスを利用した自家発電装置に加えて、その廃熱を冷暖房に利用するための施設です。1台700kWの能力をもった発電機が3台。大学での電力使用状況に応じて順次稼働されるといいます。廃熱を利用して温めた90℃の温水を利用し、暖房に加えて冷房も可能なシステムが構築されています。
実はこのコージェネレーション施設、本学キャンパスの建設当初から設置されていたそうです。当時は非常に珍しい先進的な取組だったので汎用の機械をやりくりしてシステムを設計したと言います。最近の改修工事ではより相応しい機械を導入することができ、システムをよりコンパクトにまとめることができたとか。心なしか機械室もゆったりとしたスペースがある様に感じました。
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