ハラスメントに関する講習会が開かれました。(江頭教授)
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東京工科大学では月に一度、八王子キャンパス、蒲田キャンパスでそれぞれに「全学教職員会」と称した講習会を開いています。学長が大学の運営方針を説明する回もありますし、各学部がそれぞれの教育目標を発表する回もあります。時には外部講師をお願いして大学の教育にかかわる重要な話題を解説していただくこともあります。
今回のテーマは「ハラスメント防止のために」。学校法人国士舘の山田 愼吾 常任理事を講師にお迎えしての講演でした。山田理事は20年以上学校法人での人事・法務関係で大学におけるハラスメント問題に第一線で対応した経験をお持ちです。多くの具体的な事例を背景として加害者の立場になってしまった人の例を含めてお話していただきました。
現在ハラスメントと呼ばれるような行為は以前からあったのだろう、というのが山田講師のご意見です。近年多発しているようにみえるのは一般レベルでの問題意識の変化と情報環境の変化の影響ではないか。ご講演の具体例の中でも録音記録の存在に触れられていましたが、確かに現在のように誰もが高性能の録音機材(スマートフォンの事です)を身につけている状況は以前には考えられなかったものです。
ご講演の内容は非常に面白かったのですが、ここではあえてその詳細は紹介しない事としましょう。ただ、最後の質疑応答の中で答えられたことのなかで印象深かった点を一点だけ。山田理事の今後の最大の課題は
ハラスメントへの対応を担当できる人材を如何に育てるのか
だというのです。
犯罪に対しては警察、検察、そして裁判制度など社会の中に対応する仕組みがしっかりと組み込まれている印象ですが、ハラスメントに対応する仕組みはまだまだ一般常識とはなっていません。そのような状況のなかで、どのようにバランスをとって判断をくだせる担当者をみつけるのか。当事者が場当たり的に対応するのではなく、意識的に対応できる人材を育成することが必要な段階だ、という事なのでしょう。
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