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2018年8月

2018.08.31

サザエさんとカツオくんの年齢差問題(江頭教授)

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 今日は8月31日。小学校から高校までの生徒さん達にとっては夏休み最後の日だと思います。でも土日を加えるとあと少し休みがある。一部の生徒さんにとってはこの二日の違いが大きな意味をもつのでは。そうです。夏休みの宿題が終わっていない生徒さんにとってこの二日間はとても重要ですよね。

 さて、私が小学生だったころの話。夏休みの宿題が終わらずに苦労しているとき、同じように苦労を分かち合ってくれた同志がサザエさんにでてくるカツオ君でした。それがいつの間にか私の年齢はカツオ君を追い越し、ふと気がつけば55歳。自分が波平さんより年上ということに気がついて愕然としたものです。(サザエさん連載当時の定年は55歳のはず。会社勤務の波平さんは55歳より若いはずです。)

 ここで今回のお題、「サザエさんとカツオくんの年齢差問題」なのですが、皆さん不思議に思ったことはないでしょうか。サザエさんは結婚して子どももいる年齢なのにカツオ君とワカメちゃんは小学生。年齢が離れすぎているのでは。年齢が離れているのはともかく、サザエさんとカツオ君の間に他の兄弟がいない、というのもなんとなく不自然だと感じませんか。

 私自身は昔は疑問を持ったのかも知れませんが、今まで「そういうものだ」と思い込んで不思議にも思っていませんでした。ところが、先日紹介した「世界大戦争」という映画を見たとき、その理由を思いついたのです。

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2018.08.30

「実験は失敗だ」ってどういうこと?

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 前回前々回と実験が失敗するとはどういうことか、を論じてきました。

 強度の高い物質など、実験で役に立つものができることが成功、その反対が失敗、というわけではない。実験に際して良いものができると予想していて、それが外れたのでないなら実験が失敗とは言わない。

 実のところ、良いものができると予想していて、それが外れたとしても必ずしも失敗とは言わない。なぜなら「この予想は間違っている」ことが分かることで新しい予想への発展があるからだ。

 という話運びだったのですが、これでは

 なるほど、予想が当たっても外れても実験は失敗じゃないのか。じゃあ、実験は失敗することなんて無いんだね。

と言われてしまいそうです。

 でも、実験を成功させるのはそれなりに大変です。予想は当たるか外れるかの二つに一つだ、というのは全知全能の神の目からはその通りなのですが、私たち人間にはもう一つの可能性「予想が当たったのか外れたのかよく分からない」があるからです。

 せっかく実験をしても「予想が当たったのか外れたのかよく分からない」状態になってしまうことこそが実験が失敗する、ということなのです。

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2018.08.29

実験で予想が外れることを「失敗」とは言いません(江頭教授)

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 あれ、前回と同じタイトル?

 いえいえ、前回は

実験で予想が当たることを「失敗」とは言いません

ですが、今回は

実験で予想が外れることを「失敗」とは言いません

です。

 前回の記事を書いていてふと思ったのですが「実験は失敗だ」とか「実験の失敗によって...」などと普通に「実験」と「失敗」という言葉が結びつけられている様ですが、では実験が失敗するというのは具体的にはどんなことなのでしょうか。

 例えば、前回の「スライムを作製してゴムとの違いを調べよう」といういう実験の場合、スライムがゴムに劣っているという予想を立てて、実際にスライムを作ってみてゴムと比較した結果、強度が十分ではない、という結論に至りました。

 これは予測が当たった、だから実験は成功となります。

 では、もしも作製した「スライム」がゴムそっくりで全くゴムと見分けがつかない性質を示した、としたらどうだったのでしょうか。予想が間違っていたのだから実験は失敗?

 いえいえ、このケースも実験が失敗したとは言えないと思います。

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2018.08.28

実験で予想が当たることを「失敗」とは言いません(江頭教授)

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 「フレッシャーズゼミ」は本学の一年生向けの授業です。「ゼミ」と名前にある様に研究室に10名程度の一年生が所属します。授業の受け方からは始まって図書館の利用方法などの手ほどきを受けるのですが、それは1年前期の始まりの頃のお話。後半は研究室単位で4~5名程度のグループをつくって自由にテーマを選んで調査や研究を行い、その成果を最後にポスター発表することになっています。

 ポスター発表が近づいたころ、私が担当する学生さんからポスター原稿が届きました。このグループは高校でも化学の実験としてよく取り上げれる「スライム」の歴史について調べていました。「スライム」はもともとゴムの代用品として開発された、という情報をもとに実際にスライムをつくってゴムと比較したのですが、やはりスライムにはゴムのような強度はありません。

 それはその通りでしょうが、その結果を受けてポスターでは「実験が失敗した理由は云々...。」とまとめられていたのです。

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2018.08.27

オープンキャンパスを実施しました(江頭教授)

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 以前このブログでも紹介した通り、8月26日の日曜日、本学八王子キャンパスのオープンキャンパスが開催されました。われわれ応用化学科も片柳研究棟7階の学生実験室を中心に、教員、アルバイトの学生諸君が協力して訪問してくれた高校生諸君、ご父兄の皆さんをお迎えしました。

 8月に入って2回目のオープンキャンパスは例年8月1回目のオープンキャンパスより参加者数がやや少なくなるそうです。ところが今年、応用化学科の今回のオープンキャンパスでは前回以上の高校生、同伴者の方々が訪れてくださり、今年最高それどころか今までで最高の来訪者を迎えることとなりました。本学全体の訪問者数のデータはまだ分からないのですが、本学科と工学部の訪問者は多かった様子です。

 さて、昨日の、というか今年のオープンキャンパスは全般に天候には恵まれましたが、恵まれすぎて暑いという問題が。そこで本学が準備したものの一つはペットボトルの水。本学のマスコット、こうかとんマークの入った工科大学特製の水です。

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2018.08.24

核戦争を描いた映画「世界大戦争」(江頭教授)

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 持続可能な世界を目指すサステイナブル工学の背景にはこの文明がサステイナブルではない、つまり人類が滅亡するかも知れない、という概念があり、その一番リアルな恐怖は全面核戦争ではないか。ということで核戦争を描いた映画を紹介しています。

 今回紹介するのは「世界大戦争」。1961年の日本映画です。製作は東宝で、特技監督は円谷英二。ということでいわゆる東宝の怪獣映画の流れをくむ映画とも言えるでしょう。円谷英二氏は同じ1961年に「モスラ」、翌1962年には「キングコング対ゴジラ」を手がけています。

 前回紹介した「渚にて」が核戦争、それも直接的な核爆発を全く描いていなかったのに対し、この「世界大戦争」では核戦争による世界の崩壊をじっくりと描いて見せています。本作のクライマックスはまさにこの核戦争描写であり世界の有名な都市が破壊される様子、とくに東京が核爆弾で溶融する様子を見せつけることで核の恐怖を直接的に描写しています。CG全盛の現在の目からみると「いかにも」なミニチュア特撮映像なのですが当時としては最高レベルの映像だったのではないでしょうか。

 本作は一つの家族を中心に、日常的な生活の中に核戦争への不安が忍び込み、やがて加速度的に緊張が高まり、ついには核戦争による世界の終わりが訪れる、という構成になっています。

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2018.08.23

「フッ素化学若手の会」に行ってきました(片桐教授)

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 8月20日、21日に「第8回フッ素化学若手の会」に参加を希望した学生さん6名と行って参りました。

 若手の会は、フッ素化学だけではなく、有機化学の分野では「有機反応」や「有機金属」など、分野別に沢山開催されています。若手研究者や学生さんの勉強会です。

 今年は茨城県大子町袋田の「思い出ロマン館」が会場でした。山の中で私の携帯もWIFIも圏外になっており、メールも電話も使えない。…すごく快適でした。

 若手の会に58歳の片桐が参加するのはいかがなものか、というはなしもあるかとは思います、今回は招待講演発表者として参加しました。とはいえ、参加者の中には「自称若手」の方も多く、また主催者も学生さんの会費を抑えるために、高額の会費を負担する「自称若手」の参加を歓迎しています。いや自称若手の「お財布」の参加を歓迎しているようです。

 初日のプログラムは、私を含めて2件の招待講演と参加企業による企業紹介、そしてポスター発表、温泉入浴、夕食、フリーディスカッションという名の宴会でした。

 招待講演は、学生さん向けにわかりやすく、しかし、専門分野の話を求められるため、講師はしんどいです。

 企業紹介は入社1〜3年目の方が自分の会社の紹介をして、「うちの会社は良いよ〜」とアピールする場です。ことばの端々から漏れる本音もお愛嬌です。

 学生さんたちのポスターセッションは、皆、発泡酒(ビールでないのは残念)片手に、学会とは異なる緩く本音の雰囲気で自分の研究を発表し、今困っていることなどについて突っ込んだディスカッションを楽しみます。

 袋田温泉は弱アルカリ性で、お肌がすべすべになりました。渓流露天風呂設備には、学会重鎮の先生が集まってしまったために、学生さんたちはあまり来ませんでした。みな大浴場の方へ行ったようです。

 夕飯は温泉懐石でした。鮎の塩焼きがおいしゅうございました。茨城大学の学生さんの手品は上手でした。昨年はO大学の女子学生が組体操をして、盛り上がったそうですが、今年は「危ない」ということで流れたようです。

 うちの学生さんたちにも一発芸は用意するように申していたのですが、100人以上の宴会の舞台で芸を披露するには勇気が足りなかったようです。あそこで、「シュレディンガー音頭をお踊りまーす」とか、「エバポレーターやりまーす」とか「スターラーやりまーす」と申し出たら、学会の若手ヒーローになれたのに、残念です。

 そして、いよいよメインイベント、夜のフリーディスカッションです。

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2018.08.22

専門外から一言(江頭教授)

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 先日、本学科はじめての「卒業論文中間審査会」が行われました。4年生の諸君は配属からすでに1年半。卒業研究を始めてからも半年になりますから、自分の研究室の専門的な内容についていろいろ勉強を進めています。その知識を前提とした発表、それも7分の短時間での発表となると細部や背景は端折ってエッセンスのみの発表となります。

 さて、我々東京工科大学、工学部応用化学科は応用化学の広い分野をカバーするためにそれぞれ専門の異なる教員を集めてスタートしています。逆に言うと専門分野が近い先生はいても「同じ専門」の教員は居ない、つまり、他の研究室の研究内容は基本的に専門外の研究テーマということになります。

違う専門の研究テーマを理解できますか?ちゃんとした質疑応答ができますか?

はい、できます。というか、専門外に人との質疑の方が有益なことが多い、と私は思います。

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2018.08.21

一日で気圧はどのくらい変化するのか(江頭教授)

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 先日の記事では一日でどのくらいの気温の変化があるかを調べました。八王子のアメダスデータで一日の最大と最小の温度差を調べたところ、この一年間での最大値は19.3℃と結構大きな値でした。

 では、同じことを気圧でやってみよう、というのが本日のお題なのですが、気温と違って気圧はちょっと難しいですね。

 まず、八王子のアメダスデータには気圧の項目がありません。八王子近辺で気圧まで測定しているのは東京(つまり気象庁)のデータとなります。東京のアメダスデータを昨年の8月1日から現在(2018年8月14日)まで収集して調べてみましょう。

 まず、気温と違って気圧はどのくらいの幅で変化するものか、感覚をつかむ必要がありそうです。平均気圧(海面値換算)の項目で調べてみました。

 平均気圧が高い方、トップ5はこちら。

  1. 2018年03月07日 1034.2 hPa
  2. 2018年01月14日 1028.3 hPa
  3. 2017年10月06日 1027.9 hPa
  4. 2017年10月05日 1027.5 hPa
  5. 2017年10月16日 1026.8 hPa

いわゆる標準大気圧 1013hPa より2%ほど高い日がのあるのですね。

 次は低い方のトップ5です。

  1. 2017年08月08日 990.6 hPa
  2. 2017年10月23日 992.9 hPa
  3. 2018年03月01日 993.7 hPa
  4. 2017年08月09日 994.7 hPa
  5. 2018年06月12日 995.8 hPa

こちらも標準大気圧と比べると2.2%低い値が見られました。どうやら平均気圧は標準大気圧から±2%程度の変動がある様です。

 さて、一日でどのぐらいの気圧変化があるか、ですがここで少し問題があります。温度については一日のうちの最高気温と最低気温のデータが提供されているのですが、圧力については「平均気圧」と「最低気圧」しかデータが無いのです

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2018.08.20

8月26日(日) オープンキャンパスを実施します(江頭教授)

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 8月26日、この記事が公開される次の日曜日に本学の八王子キャパスでの今年4回目のオープンキャンパスを実施します。

 高校の夏休みも後半に入り、受験生の皆さんもいろいろな大学のオープンキャンパスに参加したかも知れません。次回26日のオープンキャンパスは今年度最後のオープンキャンパスとなります。

 オープンキャンパスの詳細はこちらのページに。全学共通のイベントは「入試説明会」が開催されます。こちらは12時からと13時からの二回行われますので、会場を回る予定に合わせて参加されてはいかがでしょうか。会場の回り方が分からない方は「キャンパスツアー」も準備されています。片柳研究所一階のエントランスから、本学の学生スタッフが皆さんをご案内します。

 そして、応用化学科のオープンキャンパスは片柳研究棟の7階の学生実験室で行われます。

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2018.08.17

卒業論文中間審査会実施中(江頭教授)

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 本学の応用化学科が解説したのは3年半前、一期生は4年生の半ばになっているので卒業研究も前半が終わったところにとなります。と、言うわけで本学科初めての「卒業論文中間審査会」が開催されることとなりました。

 初めてなので審査会の方式も今回に合わせて決めたものです。審査は口頭発表によるもの。発表は一会場でパラレルセッションはなしですから全員が全員の発表を聞くことになります。一人の発表時間は7分、質疑3分で交代時間を1分。これで二日間で全員が発表することができる日程です。

 昨日、16日は審査会第1日。質疑は活発でしたが、交代時間の1分をうまく使うことでほぼ予定とおりの時間で終了することができました。引き続き、本日17日に残りの学生諸君が発表する予定となっています。

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2018.08.16

2018年8月16日7時42分八王子みなみ野発スクールバス(江頭教授)

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 先日お伝えしたように8月15日まで、東京工科大学八王子キャンパスは夏期休暇で閉鎖されていたのですが本日16日から再スタートしました。

 さて、私は本日から開催予定の応用化学科「卒業研究中間審査会」のために早めに大学に。早朝のスクールバスもスケジュール通りに動き出し何事もなく...と思いきや、以下の写真のように「やっぱり休み開けだな」という風景にであったのです。

 さあ、以下の写真でどこがおかしいのか探してみましょう!

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2018.08.15

一日で気温はどのくらい変化するのか(江頭教授)

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 冬物のクリーニング代15%OFF、という広告につられてクリーニング屋さんへ。「お急ぎですか?」と聞かれて「いやいや冬モノなんて雪でも降らない限り着ませんから、ゆっくりで良いですよ」と返したとき、ふと、「でも今年の気候なら降るかも?」とぼけてしまいました。これにははクリーニング屋さんも大いに受けてくれたのですが、さて今年の気候、例年と違って暑い日と寒い日が極端なように感じるのですが...。

 と、いうわけでアメダスで確かめてみましょう。八王子のアメダスで2017年の8月から日ごとの最高気温、最低気温のデータを集めることからスタート。2018年8月13日までのデータを表計算ソフトにコピーしました。

 まずは一日のなかでどのくらいの温度変化が起こるか見てみましょう。最高気温と最低気温の差をとってみると大きな順から

  1. 2018年03月04日 19.3℃
  2. 2018年04月09日 19.0℃
  3. 2018年03月14日 18.3℃
  4. 2018年03月15日 18.1℃
  5. 2017年11月26日 17.0℃

となりました。一日最大で19.3℃の変動で結構大きな値です。意外なことにトップ5のうち4日が春の日、という結果になりました。夏よりも季節が変わってゆく春の日の方が一日の温度変化は大きいのですね。

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2018.08.14

核戦争を描いた映画「渚にて」(江頭教授)

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 以前もこのブログに書いたのですが、サステイナブル工学の前提には「人類はサステイナブルか?」という問いがあり、その問いが真剣に検討されるようになったのは「人類がサステイナブルでは無いかもしれない」、つまり「人類が滅びてしまうかも知れない」という可能性がリアルに感じられる様になったからだと私は思っています。

 人類滅亡の可能性としてもっともリアリティをもっていたのは「核戦争」の恐怖だったと言えるでしょう。というわけで、核戦争を描いた映画を通じて当時の人々の感覚、核への恐怖について考えてみたいと思います。

 表題の映画「渚にて」は1959年の作品です。「世界的な規模の核戦争によって地球の北半分は高濃度の放射能で汚染され、すべての人間が死に絶えた。核戦争の被害を免れた南半球のオーストラリアの人々にも拡散してくる放射性物質による死が確実に迫っている。」という状況のもと、人類最後の人々の最後の日々をこの映画は描いています。

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2018.08.13

「地域連携課題」最終発表会(江頭教授)

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 「地域連携課題」については以前の記事でも紹介していますが、これは本学工学部の授業です。我々応用化学科を含む工学部があるのは東京工科大学の八王子キャンパス。このキャンパスがある八王子市を対象に、地域の問題を発見し、その解決策を提案する、というグループワーク型の授業です。

 8月9日、八王子キャンパスが夏休みで閉鎖される前日ですが、応用化学科と電気電子工学科との合同の発表会が行われました。事前の発表会で選ばれたグループによる最終発表会となっています。今回は八王子市の学園都市文化課、生活安全部防犯課の方々にも参加していただき、ご意見をいただいています。

 応用化学は応用化学、電気電子は電気電子でそれぞれ予選を行い、その中から選ばれた全部で4タイトルの発表、さすがにどれもユニークな発表で、予選の段階よりもブラッシュアップされた発表でした。

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2018.08.10

八王子キャンパスの夏期一斉休暇(江頭教授)

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 明日から東京工科大学は夏休みです。

 「あれっ?ついこないだも同じようなことが書いてあったような...。」そう思った人もいるかも知れません。大学の授業は7月27日に終了、その後試験期間に入り、ほとんどの試験は8月3日までに終了していますので、大部分の学生諸君からみると本学はすでに休みに入っています。

 本当は8月7日までが試験期間となっています。授業終了の7月27日、明けて7月30日から1週間の試験期間では調整しきれなかった授業の期末試験がこの期間に行われるのですが、その科目数はそれほど多くありません。

 さて、今回の8月10日から休み、という意味は我々教員や職員の皆さんもお休みになる、ということです。JR八王子駅、八王子みなみ野駅と本学をつなぐスクールバスもこの期間は運休。厚生棟の食堂やFOOD'S FUUの売店もお休みになります。図書館や保健センターも休止するので、キャンパスの機能は完全に停止。人もまばら、というかほとんど無人になります。

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2018.08.09

「サマータイム」より「シエスタ」でしょう!(江頭教授)

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 まず、今回の記事での主張は東京工科大学、同工学部応用化学科の公式の意見ではありません。私(江頭)の全く個人的な主張であることをお断りします。

 昨日、以下の様なニュースがありました。

酷暑対策でサマータイム導入へ 秋の臨時国会で議員立法 31、32年限定

一体何を考えているのやら。私は全く賛成できません。

 まず、サマータイム制を導入すれば世の中が混乱することは必至です。私は海外でサマータイム制の切り替え日に遭遇したことがあります。西オーストラリア州でのサマータイム制のトライアルが行われたときたまたま出張していたのです。「明日からサマータイムだよ」といわれて突然店の終わりの時間が早くなってびっくり。帰国時には西オーストラリア州内の国内便の飛行機はサマータイムでシフトしているのに国際便の飛行時間は変わりません。見かけ上は国際便の時間が変更になったようにみえるので乗り換え時間も変わる、というややっこしさです。正直うんざりしましたね。

 次に、東京オリンピックでの暑さ対策が目的なら競技を始める時間を変えれば良いだけではないでしょうか。サマータイム制を導入して世間全体を大混乱させる必要が一体どこになあるのか。東京オリンピックに関わっている人は一体何の権利があってそんなこと主張するのか、理解に苦しむところです。

 そして、もっとも気に入らないのがサマータイムが全く酷暑対策にならないことです。一日で一番暑いのは12時から15時くらいでしょうか。2時間のサマータイム制を導入するとしてもこの時間帯はしっかり労働時間のど真ん中に居座っています。いっそ12時間のサマータイム制を導入するという提案ならもう少し真面目に考える気にもなるのですが。

 反対意見ばかりで対案がないのは良くないですよね。と言うわけで私の提案は「シエスタ」の導入です。

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2018.08.08

前期試験終了、今日から夏休み(江頭教授)

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 本学の前期期末試験は昨日、8月7日で終了。今日から八王子キャンパスは夏休みに入ります。もっとも、先週末の8月4日までにほとんどの試験は終了していましたから、大部分の学生にとってはもう夏休みは始まっているかも知れませんね。

 その「ほとんどの学生」に含まれないのが本学科の四年生達。授業は一応終了しましたが、一番の大物、卒業研究Ⅰ(卒業研究は前期後期にわたって行われますが成績評価上は前期をⅠ、後期をⅡとして区別しています)の実質的な試験である「中間審査会」がまだ終わっていないのです。

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2018.08.07

書評「純粋人工知能批判」(江頭教授)

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 本日紹介したいのは人工知能(AI)に徹底的に批判している本です。

H.L.Dreyfus, S.E.Dreyfus著 椋田直子訳「純粋人工知能批判」(アスキー出版 1987)

まず、出版年が1987年だ、ということに注目してください。これ、実は今から30年前の本なのです。

 人工知能(AI)は今盛んに話題になっていてある意味ブーム到来、という状況なのですが、この本が書かれたころも同様にAIブームでした。そうです、AIのブームは今回が初めてではないのです。

 本書に引用されたハーバート・サイモン博士の言葉

今後20年のうちに、人間にできることはすべて、機械にもできるようになるだろう。

これが1965年のこと。本書が出版された1987年にも人間にできて機械にできないことはたくさんありました。それから30年経った今でも人間にできることがすべて機械にもできるようになる気配はありません。

 本書は人工知能の研究者達の異常なまでに楽観的な物言いを強く批判しています。そのような楽観論が機械(コンピュータ)についての理解よりは人間の知性に対する無理解、というか見くびりに原因があるのでないかという立場から、人間の知性についての深い考察をすすめています。

 本書の予言どおり、当時主流だった人工知能の研究は無謀な空約束をくり返したあげく、大きな成果をあげることなく退潮してしまいました。

 では、現在のAIブームはどうでしょうか。本書の批判は現在でも有効なのでしょうか。それとも本書の批判に答えられたからこそAIブームが再燃しているのでしょうか。

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2018.08.06

オープンキャンパスを実施しました(江頭教授)

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 8月に入って世の高校生諸君は夏休みを謳歌されていることと思います。本学でも高校生諸君に向けたオープンキャンパスを夏休みの8月中2回計画しています。昨日、8月5日の日曜日にはその第一回目が行われました。

 例年、この8月はじめのオープンキャンパスは多くの学生さん、父兄の皆さんに訪れて頂き、年間のオープンキャンパスで最大の参加者となるのが恒例となっているそうです。昨年度は学生さんが1000名ほど、父兄の方も同程度で1000名ほど。計2000名の参加者を記録したそうです。加えて八王子キャンパスを共有している日本工学院専門学校のオープンキャンパスの参加者を加えると3000人ほどの人間が本キャンパスに集まるそうです。通常の授業期間の人間の数と比べればまだ少ないのですが、それでもかなりの人数だと言えるでしょう。

 折からの異常な暑さの続く八王子、5日の最高気温は37℃の予測されていて、果たしてどの程度の参加者が集まるのかと思いながら会場の準備を進めていました。結局、「まだ集計はできていないがおそらく昨年は超えている」とのこと。暑い中、多くの皆さんにご参加頂き、ありがたく思っています。

 我々応用化学科も学生実験室を利用した体験実験と研究室紹介、そして学科紹介と模擬授業とを各2回の実施しました。全体の来訪者が増えていることを反映してか、前回と比べて1.5倍程度の訪問者を迎えることができました。

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 山下学科長による学科紹介の風景です。参加者の人数が予想以上だったので、慌てて追加の椅子をだすことに。

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2018.08.03

東京工科大学の試験週間(江頭教授)

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 東京工科大学は現在、期末試験中です。

 期末試験は7月30日の月曜日からスタート。例年にない暑さが台風で一休みした直後、台風一過で暑さが戻ったなかで試験スタートとは気の毒に、と思ったのですが、最近は冷房完備の部屋での期末試験ですから暑さそのものはあまり関係がありませんね。

 などと他の先生たちと話していたのですが、そう言えば昔はこの時期に試験をやっていなかったのでは、という話に。昔は7月の中頃から下旬に夏休みがスタート(これは高校と同じ時期)、休み明けの9月に少しだけ授業をしたあとに期末試験、という日程が普通だったと思います。教室にクーラーの無い時代(そう、そいう時代があったのです!)夏の暑い盛りに試験をやるのは不可能、というか夏休みの本来の存在理由は暑さを避けることでした。

 今年の異常なまでの暑さを受けて小中学校にもクーラーを、という意見がありますが、もし学校にクーラー設置が義務づけられたら夏休みは無くなってしまうかも知れません。

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2018.08.02

中間審査会要旨は本日締め切り(江頭教授)

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 東京工科大学の応用化学科は開設以来4年目に入り前期の授業期間も終了間際です。第一期生も今年で4年生となりましたので、卒業研究を開始しています。前期の終わりには中間審査、ということで今年度は8月16日、17日に中間審査会を予定しています。

 本日8月2日は中間審査会のための発表要旨の締め切り日。審査会前にお盆休みが入るため、製本の時間まで考えて少々早めの提出となりました。

 第一期生の授業はいつも新規開設となるのですが、卒業研究の中間審査ももちろん今回が最初です。発表の形式、時間と同様に要旨の長さやフォーマットも我々応用化学科の教員で相談して決めました。A4サイズで1人1ページ。図のようなひな形のファイルを学生さんに配って形式の統一を図っています。

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2018.08.01

NICEST2018のポスター審査をしてきました(江頭教授)

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 前回は高校生が東京工科大学の化学実験室で体験実験をするイベント「サイエンスイングリッシュキャンプ in 東京工科大学」を紹介しましたが、今回の話題「NICEST2018」も高校生向けのイベントです。

 NICESTは「Nippon International Chemistry Expo for Students and Teachers」の略で「国内外の中高生による化学分野での研究成果の発表会および国際交流会」という位置づけだといいます。NICEST2018は、その2018年版、という事ですね。主催は「次世代化学教育研究会」で高校化学の授業を考える化学の先生たちの研究会だとのこと。

 場所はお茶の水の日本化学会館。「日本化学会」という学会の本拠地です。この会館の会議室において中高生が自らの研究テーマをポスターで発表するのですが、使用言語は英語、となっています。今回、私はこのポスター発表の審査を担当する、ということで参加することとなったのでした。

 さて、今年、2018年のNICEST2018の開催日は7月28日。そうです、台風が東京を直撃する、という日に重なってしまい、残念ながら予定を短縮しての開催となりました。

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