「フッ素化学若手の会」に行ってきました(片桐教授)
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8月20日、21日に「第8回フッ素化学若手の会」に参加を希望した学生さん6名と行って参りました。
若手の会は、フッ素化学だけではなく、有機化学の分野では「有機反応」や「有機金属」など、分野別に沢山開催されています。若手研究者や学生さんの勉強会です。
今年は茨城県大子町袋田の「思い出ロマン館」が会場でした。山の中で私の携帯もWIFIも圏外になっており、メールも電話も使えない。…すごく快適でした。
若手の会に58歳の片桐が参加するのはいかがなものか、というはなしもあるかとは思います、今回は招待講演発表者として参加しました。とはいえ、参加者の中には「自称若手」の方も多く、また主催者も学生さんの会費を抑えるために、高額の会費を負担する「自称若手」の参加を歓迎しています。いや自称若手の「お財布」の参加を歓迎しているようです。
初日のプログラムは、私を含めて2件の招待講演と参加企業による企業紹介、そしてポスター発表、温泉入浴、夕食、フリーディスカッションという名の宴会でした。
招待講演は、学生さん向けにわかりやすく、しかし、専門分野の話を求められるため、講師はしんどいです。
企業紹介は入社1〜3年目の方が自分の会社の紹介をして、「うちの会社は良いよ〜」とアピールする場です。ことばの端々から漏れる本音もお愛嬌です。
学生さんたちのポスターセッションは、皆、発泡酒(ビールでないのは残念)片手に、学会とは異なる緩く本音の雰囲気で自分の研究を発表し、今困っていることなどについて突っ込んだディスカッションを楽しみます。
袋田温泉は弱アルカリ性で、お肌がすべすべになりました。渓流露天風呂設備には、学会重鎮の先生が集まってしまったために、学生さんたちはあまり来ませんでした。みな大浴場の方へ行ったようです。
夕飯は温泉懐石でした。鮎の塩焼きがおいしゅうございました。茨城大学の学生さんの手品は上手でした。昨年はO大学の女子学生が組体操をして、盛り上がったそうですが、今年は「危ない」ということで流れたようです。
うちの学生さんたちにも一発芸は用意するように申していたのですが、100人以上の宴会の舞台で芸を披露するには勇気が足りなかったようです。あそこで、「シュレディンガー音頭をお踊りまーす」とか、「エバポレーターやりまーす」とか「スターラーやりまーす」と申し出たら、学会の若手ヒーローになれたのに、残念です。
そして、いよいよメインイベント、夜のフリーディスカッションです。
私のいたフリーディスカッションの会場は「オジジ部屋」でした。部屋の中にいたのは教員や会社から来た方の他、博士課程の学生などでした。参加者の持ち込んだお酒をのみながら、深夜遅くまで「フリーディスカッション」です。4人部屋に20人も詰めかけ、酒を酌み交わしながら、だんだんと本音がぽろぽろ漏れてきます。
T大学のある教授が
「うちの研究室には女の子が来ないんだよねえー。どうしたら来るのかなあ。」
と話題を振り、そこを端緒に、
「G大の◯◯先生の研究室は女子学生が多いですよねえ。」
「△△さんは◯◯先生の研究室出身ですよね?。どうして彼の研究室を選んだの?。」
「それは、◯◯先生のユルキャラっぽい風貌につられて…、いや、騙されて…」
とはなしが膨らんでいきます。
「H大の□□先生も、そういえばゆるキャラっぽいし、かわいいですよね。」
「でもうちの先生、あの風貌で実は腹黒なんですよ〜」
とトークもだんだんと怪しくなり、在校生や卒業生による先生の悪行曝露になっていきました。
だいたい6会場にわかれ、飲み会は真夜中まで続きました。
翌日の会の終了時には記念写真をとり解散しました。参加した学生さんは沢山の友達を作り、ラインや連絡先を交換していました。
私が修士1年の時に参加した若手の会は、もうちょっと過激でした。お酒の量が半端なく、今ならアルハラの会でした。明け方に酔いつぶれた私が水を求めると、コップになみなみ焼酎が出されるような会合でした。
あの若手の会は、その後、酔った学生が宿泊施設の備品を壊すという不祥事が続き、次々と宿泊施設から「出禁」をくらい、主催者が開催場所の確保に苦労したそうです。最近の若手の会はずいぶんとお行儀よくなったものです。
でも、その時にお知り合いになった先輩方とは、いまでも親交があります。
さらに詳しい情報や、ここでは書けない実体のうわさは、参加したうちの学生にも聞いてみてください。
研究室に配属された後には、こんな会への参加という楽しみもあります。
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